
詩太個展 「青が降る」ギャラリー時の雨(旅レポ)
「青が降る」──西早稲田・時の雨で出会った詩と絵の世界

高田馬場駅から歩いてほど近く。西早稲田にあるギャラリー「時の雨」で開催中の展示「青が降る」へ行ってきました。
「青って降るの?」
そんな知り合いとの何気ない雑談から、足を運んだこの場所で、確かに“青”は降っていました。

心のオアシス「時の雨」
私は、これまでに何度も「時の雨」を訪れています。
暑さで気持ちがささくれ立つ日も、落ち込んだ日も、ここに来ると不思議と心が静まる。私にとって、まさに心のオアシスです。
「今年のよかったことは?」と聞かれたら、迷わず「時の雨を見つけたこと」と答えるでしょう。

展示「青が降る」
会場に一歩入った瞬間、タイトルの「青が降る」が視界いっぱいに広がります。
プロジェクターに映し出される映像、その青の光が空間を満たし、見る人の感覚をやわらかく包んでいきます。
詩太(うーた)さんという詩人の展示会。
残念ながら当日は在廊されていませんでしたが、オーナーが教えてくれました。
「彼はもともと文章を書いていたんです。でも、文章だけでは表現できないものがあって、絵を描きはじめたそうです」
その言葉を聞いた瞬間、胸がぎゅっと締めつけられました。
発達障害の私は、人に思いを伝えることが苦手でした。
話すことも、文章も、うまくいかない。
だから、絵を描くようになった。
まるで見えない場所で同じ道を歩いていたかのように、親近感の波が押し寄せました。

言葉と絵のあいだに
ひとつひとつの作品には、息づくような生命感が宿っていました。
特にクジラの絵に引き込まれ、亡き祖父の海辺の家を思い出すほどに。
会場には新しく導入されたレーザー刻印機もあり、オーナーの好意で私の活動名【よりみち】を刻印してもらいました。小さな行為なのに、深い記憶として残っています。
「人はなぜ、絵や文章を作るのか?」
展示を見ながら、そんな問いが胸に浮かびました。
きっとそれは、生きる力を生むため。
自分を支え、誰かを支えるための行為なのだと。

心の奥に潜む問い
「青が降る」という展示は、ただ美しいだけでなく、心の奥に潜む問いを呼び起こす時間でした。
西早稲田の「時の雨」は、都会の中でひととき立ち止まり、心を洗うことのできる場所です。
この夏、ほんの少し涼を求める気持ちで訪れても、思いがけず心に深い“青”が降り注ぐかもしれません。




イベント情報
■詩太個展
「青が降る」
「穏やかな時間」をテーマに、詩や絵や物語を創作されている詩人・画家、詩太(うーた)さん。
@poet.uta
◆展示内容
・絵画と日記風の言葉の展示
・代筆屋と手紙の部屋
・一語一会シリーズ (文字を手書きした
カード)
・書籍、ポストカードなどグッズ販売
2025年9月11日(木)-9月21日(日)
13:00-18:00 (期間中定休日なし)
(作家在廊日のみ11:00-19:00まで開場します)
◆観覧無料
◆作家在廊日時
9月14日(日)11時-19時
9月15日(月・祝日)11時-19時
9月16日(火)11-14時
◆会場
時の雨 @tokinoa_lab
東京都新宿区西早稲田2丁目21-19
詩太(うーた)
1987年生まれ、福岡県北九州市出身
<穏やかな時間>をテーマに詩や絵や物語を創作する詩人・画家。保育士。
「ただ作品を作るのではなく、作品と対峙した人のそばに流れる穏やかな時間を作りたい。」という想いのもと、創作以外に、県内外での個展開催、壁画制作、書籍出版、ライブペイント出演、作詞、子どもたちとの共同制作など様々な活動を行っている。
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この記事はこんな人におすすめ
アートや詩に触れて、心を休めたい人
都会の中で“心のオアシス”を探している人
絵と言葉の関係に興味がある人
発達障害や生きづらさを抱えながらも、自己表現を模索している人
西早稲田・高田馬場エリアのギャラリー巡りをしてみたい人