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Photo bysane_raven5583

米価格が急落!2026年9月に5kgが3,000円割れ、米余りで農家の廃業が加速する理由

    米が安くなった。だが、喜んでいる場合ではない

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    スーパーに行く。

    去年まで、ため息が出るような値札が並んでいた。

    「米、高すぎる」

    5kgで4,000円を超える。

    そんな光景が、当たり前になっていた。

    ところが今、空気が変わった。

    2026年9月、全国のスーパーで売られた米の平均価格は、5kgあたり2,971円。

    ついに3,000円を割った。

    2年ぶりの2,000円台だ。

    消費者からすれば、ありがたい。

    だが——

    ここで話を終わらせると、本当の変化を見落とす。

    「新米のほうが安い」という逆転

    今、スーパーでは奇妙なことが起きている。

    去年の米より、今年とれた新米のほうが安い。

    実際に、千葉県産などの新米が5kgで2,000円台前半、店によっては1,980円という価格も登場している。

    米不足で価格が跳ね上がった2024年。

    その反動が、今度は一気に来ている。

    2025年産の在庫が積み上がったところへ、2026年産の新米が入ってきた。

    6月末の民間在庫は243万トン。

    統計開始以来、最大の水準だ。

    つまり今起きているのは、

    「米が安くなった」

    だけではない。

    米が余り始めた。

    ということなのだ。

    そして、農家に届く数字が変わった

    もっと怖い数字がある。

    JAが農家に前払いする「概算金」だ。

    2026年産米について、主産地を含む16道県で前年より2~4割下落。

    栃木県のコシヒカリは、なんと45%減。

    大分県のヒノヒカリも44%下落した。

    スーパーの値札が下がる。

    これは消費者には嬉しい。

    しかし、生産者から見れば、

    「売値が下がった」

    という話になる。

    しかも、肥料、燃料、農機、人件費は簡単には下がらない。

    米だけが下がっていく。

    ここに問題がある。

    一番怖いのは「米が安くなること」ではない

    実は、米の需要そのものも長期的には減少している。

    日本では人口減少や一人当たり消費量の減少によって、主食用米の需要は長年、年間10万トン程度減る傾向が続いてきた。

    さらに今回の米価高騰によって、パンや麺などへ需要が移ったとの指摘もある。

    つまり、

    米が余る。

    ↓

    価格が下がる。

    ↓

    農家の収益が悪化する。

    ↓

    農業を続けられない人が出てくる。

    という流れが現実になりかねない。

    すでに2026年1~8月だけで、米作農業の休廃業・解散は28件、倒産は4件確認されている。帝国データバンクは、廃業件数が4年連続で過去最多を更新する可能性を指摘している。

    去年は「高すぎる」と言われた

    そして今年は、

    「安すぎる」

    と言われ始めた。

    米というのは、不思議な商品だ。

    高ければ消費者が困る。

    安すぎれば、生産者が消える。

    そして生産者が減れば、今度はまた供給が不安定になる。

    だから本当に怖いのは、

    スーパーの値札が2,971円になったことではない。

    その値札の裏側で、

    誰が米を作り続けられるのか。

    そこなのだ。

    「米が安くなってよかった」

    そう思って、買い物かごに米を入れる。

    もちろん、それは悪いことではない。

    ただ、その米を来年も、その次の年も食べられるとは限らない。

    今起きているのは、単なる「米価格下落」ではない。

    日本の米作りそのものが、次の局面に入ったということなのかもしれない。

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