
what と that —— 関係代名詞の違いを正確に理解する
what と that は、どちらも関係代名詞として使われます。しかし、文の中での働きは異なります。
特に重要なのは、what は先行詞を含む関係代名詞だということです。
1. what:〜すること、〜するもの
what は the thing(s) which に相当し、先行詞を含んでいます。
This is what I wanted.
「これが私の欲しかったものです」
what の中には、the thing と which の意味が含まれています。
つまり、what I wanted 全体で「私が欲しかったもの」という名詞の働きをします。
2. that:先行詞を説明する
一方、that は先行詞を必要とする関係代名詞です。
This is the book that I wanted.
「これが私の欲しかった本です」
ここでは the book が先行詞で、that I wanted がそれを説明しています。
what とは異なり、that 自体に先行詞の意味は含まれていません。
3. what と that を混同しない
次の二つを比べてください。
A. I know what he said.
「私は彼が言ったことを知っています」
B. I know the words that he said.
「私は彼が言った言葉を知っています」
Aでは what が先行詞を含んでいます。
Bでは the words が先行詞で、that がそれを説明しています。
したがって、次のような表現は誤りです。
× the thing what I need
○ the thing that I need
○ what I need
the thing と what を重ねて使わないことがポイントです。
4. 入試で狙われるポイント
次の空所に適切な語を入れてください。
I couldn't understand ( ) he said.
① that ② what ③ which
正解は ② what です。
「彼が言ったこと」という名詞のまとまりが必要だからです。
では、こちらはどうでしょう。
This is the picture ( ) I bought yesterday.
① what ② that ③ where
正解は ② that です。
先行詞 the picture があるため、関係代名詞 that を使います。
今日のまとめ
what:先行詞を含む。「〜すること・もの」
that:先行詞を説明する関係代名詞
the thing that ... と what ... は基本的に対応する
the thing what ... とはしない
英文を読むときは、関係代名詞の直前に先行詞があるかどうかを確認しましょう。
what は先行詞を含む。that は先行詞を必要とする。
この違いを押さえるだけで、関係詞の理解が一段深まります。
“Knowing yourself is the beginning of all wisdom.” — Aristotle
「自分自身を知ることは、あらゆる知恵の始まりである」
英語の構造を理解することは、単語の意味を覚えることとは違います。文の中で、それぞれの語がどんな役割を果たしているかを見抜くことが大切です。