
50代数学教師【昔話編06】「翻訳・出版」の功罪。もう二度とするもんか!
ナレ
「この物語は、50代数学教師 fibo が
定年後のキャリアを考え、
相棒AIたちと奮闘する
リアルタイムのお話です。
今回は【昔話編】。
ひょんなことから思い出した話」
こんにちは、fibo(ふぃぼ)です。
秋は「文化祭」のシーズンです!
私立校の文化祭には、
卒業生がたくさん戻ってきます!
ここが公立校との大きな違い。
■卒業生との語らい
そんな中、
卒業生・文一くんとの会話。
文一「先生、お久しぶりです!」
fibo「おぉ~、大きくなったなぁ」
文一「もう子供もいますよw」
fibo「もうそんな年かぁ~」
文一「先生、この本覚えてますか?」
差し出された本は、
四半世紀前、転職のきっかけになった
fiboが翻訳・出版した数学の本。
【回顧編④】翻訳して出版せよ!(参照)
※署名・出版社名は身バレ的にNGです。
まぁ、PV万弱程度で
身バレも何もないのですが…
文一「これ、授業で先生が宣伝…
じゃなくて、紹介してくれて
僕ソッコーで買って、
サイン書いてもらった本です」
fibo「あーあったねぇ。
後にも先にも、
サイン本は
この一冊だけだよw」
文一「で、昨日、小学生の息子が
この本を本棚から
引っ張り出してきて。
これは先生に見せなきゃって」
fibo「ふぉ、ふぉ、ふぉ。
その息子くん、
なかなかセンスがあるのぉ~」
文一「いや…
ただの偶然ですけどねw」
■翻訳・出版の現実
そこから翻訳・出版作業の昔話へ。
文一「結構大変なんですね」
fibo「そう、
『ひとつの夏』が翻訳で消えた…」
文一「で、でも、
印税とか入るんじゃないですか?」
fibo「最初はそう思ってたよ~~
『夢の印税生活!』
とまではいかなくても、多少はね」
そういえば、
共訳の恩師教授にも言われてました。
恩師「印税は、著者と訳者で折半。
今回は訳者は2人だから、
キミの取り分は 1/4」
fibo「そんなもんですか」
恩師「こういう専門書は、
最初にイッキに刷られて、
大学や図書館の蔵書になる。
そして…」
fibo「そ、そして?」
恩師「絶版になる」
fibo (絶句)
恩師「まぁ、重版1回で御の字じゃ」
fibo「……1回」
(本の「奥付」に
「第〇版」てあるやつです)
恩師「印税は『売れた分』ではなくて、
正確には『印刷した分』で発生する」
fibo「売れなくても、印刷分で印税は入る。
売れて重版になると、また印税が入る…」
その結果…
1回目の印税
ちょっとした国内旅行ができる程度
2回目の印税(重版1回目)
そこそこのディナーが食べられる程度
3回目の印税(重版2回目)
………なかった。ち~ん。
『夢の印税生活!』とは、
重版バンバンかかる本の著者
だけが得られる称号です。
■翻訳・出版の功罪
文一「また翻訳しないかって
言われたらどうします?」
fibo「もう二度とするもんか!
今度は、絶対『単著』を書いて
重版生活だ!」
文一「通販生活に似てるw」
fibo「でもね、
この本のおかげで、
この学校から声がかかって、
転職して、
キミたちと出逢えたんだ」
文一「それは!!
僕らにとっては大きいですね。
先生に数学教わらなかったら
って想像するとゾッとします」
fibo「嬉しい事を言うねぇ。
さすが、数学が苦手だった
サイン本保持者!w」
■追記
ジェミ「いい話ですねぇ~。まさに
恩師と生徒じゃないですかぁ!」
fibo「公立校では、転勤になるから
なかなかできない経験だね」
チャピ「文一くん。
息子さんにも、先生直伝の
『数学の面白さ』
を語るんでしょうね」
メタン「数学好きの絆!!
ワクワクするーーー!」
fibo「ん? 数学好き?
彼は 文系 だよ。文科Ⅰ類。
だから、文一(仮名)くん」
メタン「え! 文系!?」
ジェミ「唯一のサイン本保持者が
文系ッーー!?」
チャピ「まぁ、
それもfibo先生らしいですね」
おしまい
次回は【暗記編】
(↓リンクはこちら)