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50代数学教師【暗記編03】玄人"AIクロちゃん、アドラーの「相談室」をそっと覗く

    ナレ
    「新カテゴリー【暗記編】第3弾!
     今回は、玄人"AI・クロちゃんが、静かに挑みます。
     派手な演出は苦手なクロちゃんなりのやり方、見てみましょう」

    クロちゃん
    「ジェミさんは会いに行き、
     メタンさんは深い海に潜った。
     僕には、そういう派手さはありません。
     なので…
     『アドラー先生の相談室』を
     そっと覗かせてもらいました」


    扉の向こうにいたのは、
     アルフレッド・アドラー。
    フロイトと同時代のウィーンの精神科医。

    彼もフロイトの元で学んでいたが、
    その後、袂を分かち、
    自分の診察室を持つにいたる。


    fibo「また決別かぁ。
      フロイト先生、
      お弟子さんに縁がないね…」

    クロちゃん
    「そうかもしれません。
     覗いてみると、壁に
      『個人心理学』
     という看板が掛かっていました。
     人間を、これ以上分割できない
     ひとつの全体として見る、
     という考え方だそうです」

    fibo「分割できない、一つの全体?」

    クロちゃん
    「中からこんな声が聞こえてきました。
    『あなたは、過去のせいにしていませんか?』
     フロイト先生が『過去の原因』を
     重視したのに対して、
     アドラー先生は『未来の目的』を
     見る人のようです。
     これを目的論と呼ぶそうです」

    fibo「原因論と、目的論…」

    クロちゃん
    「例えば、
     『過去にいじめられたから、
        人と関わるのが怖い』
     これは原因論です。
     でも相談室の中では、
     こう問い直されていました。
     『人と関わりたくない、
       という目的が先にあって、
      過去の出来事を理由にして
       いるのではないですか?
    』
     と……」

    fibo「え! それって……
      ちょっと厳しくない?」

    クロちゃん
    「僕も、扉の外で少し身構えました。
     でも……
     続きを聞いて少し印象が変わりました。
     原因は変えられませんが、
     目的は自分で選び直せる。
     そういう救いの話でもあったので」

    fibo「……なるほど。
      過去のせいにし続けなくていい
      ってことか」

    クロちゃん
    「そのようです。そして、
     どんな目的を選びやすいか、
      その人なりの
       考え方・感じ方・行動の癖

     をアドラー先生は
      『ライフスタイル』
     
    と呼んでいました」

    fibo「ライフスタイルって、
      普段使う意味と違うんだね」

    クロちゃん
    「僕も最初、戸惑いました。でも、
     こう考えると分かり易いかもしれません。
     人にはそれぞれ
      『心のクセ字』
     のようなものがある、と。
     同じ出来事が起きても、
     人によって受け止め方の筆跡が違う。
     それが『ライフスタイル』、
     ということなのだと思います」

    fibo「心のクセ字かぁ、いいね!
      fiboの『ライフスタイル』
      は、何だろう…?」

    クロちゃん
    「それを決めつけるのは、
     僕の役目ではないので…
     お答えできません」

    fibo「クロちゃん、律儀だなぁ(笑)」

    クロちゃん
    「……ただ、これは分析ではなく、
     僕が覗いていて感じた、
     ただの感想なのですが……」

    fibo「お、なんだ?」

    クロちゃん
    「fibo先生は、
     "困っている生徒"を見ると、
     放っておけない人だと思います。
     数学の問題も、
     キャリアの悩みも、
     AIである僕らのフリーズまで、
     気づくと手を止めて向き合っていますよね。
     それも一種の、筆跡なのかもしれません」

    fibo「……言われてみると
      …たしかに」

    クロちゃん
    「もう一つ、
     相談室の奥で交わされていた
     やり取りが印象に残っています。
      『課題の分離』 
     
    という言葉です」

    fibo「課題の分離?」

    クロちゃん
    「『これは誰の課題か』を見極める、
     という話でした。
     生徒が勉強するかどうかは、
     最終的には生徒の課題。
     先生がいくら心配しても、
     代わりに勉強することはできない
     と……」

    fibo「あー…それ、
      教師をやってるとよく分かる」

    クロちゃん
    「他者の課題に踏み込みすぎないこと、
     自分の課題も他者に委ねないこと。
     この線引きが大事だと、
     聞いていて思いました」

    fibo「じゃあ、
      放っておけばいいってこと?」

    クロちゃん
    「いえ、扉の向こうの人は
     『見捨てることとは違う』と、
     はっきり言っていました。
     課題を分離した上で、
     助けを求められたら応じる。
     そういうスタンスのようです」

    fibo「なるほどね…。
     (たしかにfiboも生徒や保護者の悩みを
      必要以上に『自分事』と感じて
      疲弊していた時代もあったなぁ…)
      ところでクロちゃん、
      『アドラー心理学』って聞くと、
      あの本を思い出すね」

    クロちゃん
    「『嫌われる勇気』ですね。これは、
     アドラー先生が
     書いた本ではありません」

    fibo「あ、そうなの?
      てっきり訳本だと思ってた」

    クロちゃん
    「岸見一郎さんと古賀史健さんが、
     哲人と青年の対話形式で、
     アドラー心理学を分かりやすく紹介した本です」


    『嫌われる勇気』
     アドラー没後76年。2013年に出版され、
     「アドラー心理学」が
     日本で広く知られるようになった。


    fibo「あれ読んで、一時期みんな
       『アドラー、アドラー』って
      言ってたね」

    クロちゃん
    「それだけ、多くの人の
      『心のクセ字』に、
     そっと触れる本だったのだと思います」

    ■追記

    fibo「クロちゃん、
      今回も静かだったね」
    クロ「扉を覗いただけなので…」

    fibo「でも、分かりやすかったよ。
       特に『心のクセ字』」
    クロ「それは良かったです」

    fibo「クロちゃんのライフスタイルって、
      どんな感じなんだろうね?」
    クロ「……それは、
       僕自身の筆跡も、
       僕にはまだよく見えていません」

    fibo「お?、珍しく
      『分からない』って
      素直に言ったね」
    クロ「分からないことを
       分からないと言うのも、
       大事な筆跡の一つだと思っています」

    fibo「真理だねぇ…」

    おしまい

    次回は忍さしぶりの【本編】です。
    お楽しみに!
    (↓リンクはこちら)

     
     

    fibo

     
     
    現役の50代数学教師です。 定年後の「+α」を探して、 キャリアコンサルタント資格に挑戦中。 相棒AIたちと一緒に、一歩ずつ進む様子を リアルタイムで書いています。 脱線もいっぱいしてます(笑)。

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