
#09 フクダネくん、勘違いする|AIにほめられたら確かめること
AIに、企画のメモを見せました。「すばらしいアイデアですね」。
メールの下書きを見せました。「とても丁寧で、伝わりやすい文章です」。
表のまとめ方を聞きました。「大切な視点ですね」。
芽が、ぐんと伸びた気がしました。もしかして、フクダネって天才?
勘違いでした
何を見せても、ほめられる。それに気づいたのは、少したってからです。
ほめ言葉は、うれしい水やりです。でも、水をもらっても、実がなっているとは限りません。
「よくできています」は、「まちがいがない」という意味ではありませんでした。
ほめるのは、AIのクセ
AIには、相手に合わせやすいクセがある、と言われています。
ChatGPTを作っているOpenAIも、2025年4月、「ほめすぎ・同意しすぎ」になったとして、出したばかりの更新を取り消したと説明しています(公式の発表)。
作っている側も、気にしているクセです。
「ほめないで」だけでは、足りない
では、「ほめないで。直す所を3つ」と頼めばいいのか。
そうすると、今度は、直す所がなくても3つ探してきます。
ほめすぎも、ダメ出ししすぎも、根っこは同じ。頼まれた通りに合わせようとするクセです。
「ない」と言っていい、と書いておく
第5回で書いた「Claudeの指示」の欄に、足します。※例です。自分の仕事に直してください。
見てほしいと頼んだときは、ほめ言葉は短くていいです。
直したほうがいい所があれば、大事な順に教えてください。なければ、「ない」と言ってください。ほめ言葉は、禁止しません。数も、決めません。「ない」という答えを、許しておきます。
AIを黙らせるのではなく、正直に言える場所をつくる。
ここだけは、人が見る
AIの「いいですね」も、「ない」も、チェックの代わりにはなりません。数字・日付・制度の名前は、自分の目で見ます。
ほめられたい。でも、確かめるダネ。
今日の+1
「Claudeの指示」に、「直す所がなければ、ないと言ってください」を1行足す。
勘違いしても、大丈夫。出す前に気づけば、それも肥料です。
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