
#19 フクダネくん、秘書ができた(かもしれない)|MetaのAI「Muse」が、日本でも使えるようになった
フクダネは、ずっと秘書がほしいと思っていました。
メールの返事、打ち合わせの日程合わせ、ちょっとした予約。どれも大した仕事ではないのに、一日の中で何度も手が止まります。だれか代わりにやってくれないかな。サボりたいフクダネの、いちばんの夢です。
そんなとき、気になるニュースを見つけました。
10月23日、Meta(FacebookやInstagramの会社)のAI「Muse(ミューズ)」が、日本でも使えるようになりました。北米のほかで使えるようになったのは、日本が最初です。Xでは招待コードを配り合う投稿がトレンドに入り、ニュースでは「AI秘書」と紹介されています。
もしかして、フクダネにも秘書ができるのかもしれない。
まだ雇ったわけではありません。なので、雇う前の「面接」のつもりで、どんな秘書なのかを、公式の発表とニュースから調べてみました。
ChatGPTやClaudeとの、ちがい
実は、ChatGPTやClaudeにも、ブラウザやパソコンを動かして作業を進める機能があります。ChatGPTの「ChatGPT Work」や、Claudeの「Cowork」です。なので、「手を動かすAI」はMuseだけではありません。
ちがいは、だれ向けで、どこで使うかです(AI総研、funnel-ai)。
無料で動かせる:Museは、基本の機能がほとんど無料です。ChatGPT Workは、月20ドルのPlus以上が必要で、無料版では使えません
暮らしの用事向け:Museは、旅行や買い物、Instagramなど、毎日の用事が中心です。ChatGPTやClaudeの機能は、ファイルや資料づくりなど、仕事寄りです
入口が身近:Museは、スマホのアプリやWebから使えます。ChatGPTやClaudeは、それぞれのアプリの中で使います
日本ですぐ使える:Museは、10月23日から日本で使えます。Claudeの、用事に先回りして動く「Duet」は、今はアメリカの一部の人向けの試験版です
仕事の相棒というより、毎日の用事を任せる人。だから「AI秘書」と呼ばれています。
秘書に頼めること
メールの送信や、旅行の予約などの毎日の用事
大きな目標に向けた計画づくりと、時間の割りふり
ブラウザの操作や、フォームの入力の代行
時間のかかる作業を続けて、状況が変わったときや確認が必要なときに知らせる
前の会話をふまえた提案
つなげられるのは、Gmail、Googleカレンダー、Instagram、旅行サイトなどです。日本では、メルカリ、マネーフォワード ME(家計簿アプリ)、チケットぴあとつなぐ準備が進んでいます。
お給料、ではなく料金は、基本の機能ならほとんど無料です。スマホのアプリと、Webの両方で使えます。
11月5日には、声で話しかけられる機能と、表情が動くアバターも発表されました(ITmedia NEWS)。ただ、これはまずアメリカだけで、日本でいつ使えるかはまだ決まっていません。
フクダネが頼みたいこと
発表されている機能から考えると、フクダネが頼みたいのはこの3つです。
来週の打ち合わせの日程合わせ
カレンダーとメールをつないでおけば、空いている時間を拾って、相手に候補を送るところまで進めてくれるはずです。
休みの日の旅行の下調べ
行き先の候補を比べて、予約の手前まで進めておいてもらう。決めて、払うのは自分です。
時間のかかる調べもの
お店や会場の候補探しを頼んで、アプリを閉じて自分の仕事に戻る。終わったら知らせが来ます。
どれも今までは、AIに文を作ってもらって、送るのも予約するのも自分でした。その最後のひと手間まで、秘書の側で進むようになります。
雇う前に、決めておく約束
秘書に任せる仕事が増えるほど、決めておくことも増えます。
秘書の側の決まり(Metaが用意しているもの)
パスワードや支払い方法は、Museからは見えない
メールを送る前や、ものを買う前には、本人に確認が来る
何をしたかの履歴を、あとから見られる
つないだアプリや許可は、いつでも外せる
Museとの会話を、MetaのAIの学習に使わないように選べる
フクダネの側の約束
会社のメールやカレンダーは、まだ渡さない:会社のアカウントをAIにつないでいいかは、会社の決まり次第です。まずは自分の用事だけで試します
確認が来たら、中身を読む:秘書が送るメールは、自分の名前で届きます。「はい」を押す前に、宛先と本文を読みます
渡す鍵は、必要な分だけ:便利そうだからと全部つながず、1つずつ増やします
学習に使われたくなければ、設定を見る:会話を学習に使わない設定は、自分で選ぶ必要があります
なぜ、まだ「かもしれない」なのか
フクダネは、まだMuseを雇っていません。
秘書に任せたいのは、送る・予約する・申し込むといった、最後に「はい」を押す仕事です。そこを任せるなら、どこまで任せて、どこで止まってもらうかを、先に決めておきたいと思いました。
声で話せる機能も、日本ではまだ使えません。メルカリや家計簿アプリとのつながりも、準備の途中です。秘書としての本番は、たぶんこれからです。
なので、今はまだ「かもしれない」。でも、雇う日はそんなに遠くない気がしています。
ここだけは、人が見る
送る・買う・予約する前の確認画面は、毎回自分で読む
会社の情報やアカウントは、会社の決まりを確かめてからにする
機能や対応するアプリは、これからも変わる。使う前に、公式の案内で最新を見る
サボりたい。でも、最後の「はい」は自分で押すダネ。
今日の+1
秘書がいたら頼みたい用事を、3つ書き出してみる。その中で、最後は自分で確かめたいものに丸をつけてみる。
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