
第3回 写真が足りないのに、画面はグリーン
「例えば1チーム三人で1人が5枚とか登録すると
待機までグリーンになる」
4月の実戦を終えたあと、私はChatGPTに、こんな例を挙げていた。
3人のチームで、写真を登録しているのは1人だけ。それなのに、操作を案内する表示は、待機までグリーンになる。全員の準備がそろったわけではないのに、案内の方は先へ進んでいる。
写真大会の案内役を作っていたはずが、その案内役に、何を確かめてほしいか説明することになった。
説明係の仕事を 画面にも
前回書いた4月の例会では、元祖PhotoBattleを実際に使い、皆に写真の対戦を楽しんでもらえた。一方で、操作は大変だった。最初はチーム側の画面を説明しながら進めていた。
大会を動かせたことと、誰でも迷わず操作できることは、やはり少し違う。実戦を経験して、画面の案内も改善していく必要があった。
📖 前回の実戦について:第2回 AIと作った写真大会 ただし入口は手入力
4月25日の相談では、私は選手の名前を入力する欄について、一人ずつ入力するようメッセージを出せないかと尋ねている。さらに、こう付け足した。
「なんなら、チームコントロール版やることNAVIみたいなのを実装してほしい」
チームコントロールは、参加するチームが選手を登録したり、写真を選んだりする画面だ。そこに、今は何をすればよいのかを案内する仕組みを付けたい。
続けて、スマホを前提に見やすさも考えてほしいと伝えた。機能があっても、使う人の手元で読みにくければ困る。大会の仕組みだけでなく、小さな画面でどう使うかまで、注文することが増えていた。
ところが、同じ日の記録には、冒頭の指摘が残っている。案内が付けば、それで話が終わるわけではなかった。
写真は5枚 でも全員の写真ではない
私はこの問題を説明するため、3人チームのうち1人だけが5枚を登録する例を挙げた。
チーム全体を数えれば、写真は5枚ある。けれど、その5枚が全部同じ人のものなら、残りの2人には写真がない。

合計の数字には出てこないが、大会をする側から見れば大きな違いだ。私が求めていたのは、選手それぞれが写真を出せる状態になっているかという確認だった。
当時の私の注文は、こう残っている。
「1戦だけでも1枚は必ずいるわけだからきちんとそれぞれに
写真がないとだめ」
チームで写真を出し合う大会なら、誰が写真を出せる状態かを確認してほしい。私が伝えたい大会の条件は、そこにあった。
緑色は分かりやすい。ただ、緑色になった理由まで、こちらの希望どおりとは限らなかった。
私の注文を 修正指示にする
私は、この問題をCodexに対応してもらうための指示を、ChatGPTに頼んだ。
ChatGPTはファイルを読み、案内の判定がチーム全体の合計枚数を見ていると説明した。私の指摘をもとに、選手ごとの不足を調べ、案内を進める条件を見直す修正指示へ整理していった。
私から伝えたのは、まず、こんな状態になると困るという具体例だった。そこから、何を確認し、どの条件なら案内を進めてよいかを整理する。
たとえば、写真がない選手がいるときは、その不足が分かるようにする。写真を追加したあとには、案内も正しい状態に変わるかを確かめる。ChatGPTが作った指示には、そうした確認項目も入っていた。
人数と枚数で示した困りごとが、直してほしい条件と、確かめる項目になっていく。

ChatGPTに相談し、Codexへ渡す指示を整理する。その間にも、何をもってよしとするかは、私から出していく必要があった。
それと 矢印を白くして
写真の準備をどう判定するか。そんな話をした直後、私にはもう一つ注文があった。
「あと、チームコントロールのアップロードの時選手のコラムボックスを出す矢印が暗すぎる
白色にしてほしい」
写真を登録するときに、選手を選ぶ欄。その欄を開くための矢印が暗く、見づらかった。
チーム全員の参加条件を考えた次に、矢印の色を指定している。大会全体の話から、画面の小さな矢印へ。私の注文は、なかなか細かいところまで行く。
ただ、使う側では、どちらも大事だ。大会の条件が正しくても、操作する場所が見つけづらければ使いにくい。
私はこの白色化も含めて、指示書を全文出し直してほしいと頼んだ。ChatGPTは、写真枚数の判定と矢印の見やすさを、一つの修正指示にまとめ直した。
大きな構想をAIと話すのも開発なら、矢印の色を決めるのも開発だ。
使いたいものの形は、こういう注文の中にある。
グリーンの意味を 私が決める
その日の後のやり取りでは、私は各画面の機能説明もChatGPTに頼んでいる。返ってきた説明には、選手ごとの写真枚数などを見て準備状態を判定する、とあった。
ただし、これはファイルの内容を読んだ説明であり、実際のブラウザーで動作を確認したものではない、と明記されていた。
実装について説明を受け取ることと、使う場面で期待どおりかを確かめること。その違いは、ここでも残る。
何をもって準備できたとするか。その条件を決めて伝えるのは、使う私の役割だった。ChatGPTとの相談は、それを修正指示にしていく助けになる。
作り始めたときは、サーバーの動かし方をAIに聞いていた。大会では操作を説明する側になり、今度は、画面の案内が何を確認すべきかまで注文している。
写真を対戦させる仕組みが動くと、使う人の手元にある不便も見えてくる。そこからまた、AIとの相談が始まる。
写真大会を作る話は、まだ続く。なにしろ、矢印一つにも注文がある。
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