
SDA王滝ミドル初挑戦|パンクしながら年代別1位になりました
初めてのSDA王滝、年代別1位でした
初めて挑戦したSDA王滝。
結果は、総合11位、20代カテゴリー1位。
タイムは3時間8分26秒でした。
まさか初挑戦で年代別1位になれるとは思っていなかったので、結果を知ったときは素直に驚きました。
というのも、レース中は自分がそんな上位を走っているとは、ほとんど思っていなかったからです。
スタートは前の方だったものの、先頭の選手たちはあっという間に見えなくなり、途中からは周囲に選手もほとんどいない状態。
「まあ、30位くらいには入っているかな」
そのくらいの感覚で走っていました。
しかも終盤にはパンク。修理している間に2人に抜かれたので、ゴールした時点でも「上位ではないだろうな」と思っていました。
それでも、初めて走ったSDA王滝はとにかく楽しかったです。
今回は、そんな初挑戦のSDA王滝で何があったのかを、スタート前から振り返ってみます!
スタート前|思ったより路面がヤバそう…
当日の天気は晴れ。
レース中に雨が降ることもなく、天候だけを見ればかなり走りやすそうな一日でした。
ただ、気になったのは路面です。
大会前の大雨の影響が残っていて、スタート地点周辺にも泥が流れ出していました。
「スタート地点でこれなら、山の中はもっとヤバいかもしれないな……」
そんなことを考えていると、競技説明でも、
「今年は例年になくガレている」
という話がありました。
初めてのSDA王滝なので、普段のコースがどの程度なのかは分かりません。
それでも、いつも以上に路面をよく見ながら走らないと危なそうだ、ということだけは伝わってきました。
そこで、スタート前にタイヤの空気圧を少し下げることに。
最終的には、
フロント:19.8psi
リア:20.8psi
に設定しました。
少しでもグリップを稼ぎつつ、パンクしない範囲で走れればいいかな、という考えです。
目標タイムは、事前に考えていた2時間30分〜3時間のまま。
路面が悪そうだからといって、特に目標を変更することはしませんでした。
とはいえ、
「今日はタイム以上に、路面をしっかり見て走ることが大事そうだな」
そんなことを考えながら、スタートを待ちました。
スタート|先頭、速すぎない?
スタート位置は、最前列から30〜50mほど後ろ。
全体で見れば、かなり前の方からのスタートだったと思います。

ローリングスタートが始まり、そのままレースへ。
ところが本格的にペースが上がると、前方にいた選手たちはあっという間に見えなくなりました。
「速っ!!」
おそらく、ローリングスタート直後からかなりのペースで走っていたんだと思います。
もちろん、そこについていくつもりはありませんでした。
今回のレースで一番避けたかったのが、スタート直後に周りにつられて飛ばしすぎること。
前の選手たちは追わず、予定通り自分のペースで走ることにしました。
舗装路の登りでは何人か抜きましたが、未舗装路に入ると周りの選手も少なくなり、徐々に自分のリズムで走れるようになってきました。
この時点では順位はまったく分かりません。
ただ、前の方からスタートしていて、そこまで抜かされてもいなかったので、
「30位くらいには入っているのかな?」
そんなことを考えながら、最初の未舗装路へ入っていきました。
未舗装路へ|心拍180bpm。でも意外といける
未舗装路に入ってからGarminで心拍を確認すると、
180bpm前後。
事前に考えていたより、かなり高めです。
本番ではもう少し抑えて走るつもりだったので、
「ちょっと高いな……」
とは思いました。
ただ、不思議と脚はそこまでキツくありません。
王滝の登りは長いものの、ずっと超激坂が続くわけではなく、このくらいの強度ならなんとか維持できそうな感覚がありました。
「心拍は高いけど、意外とこのままいけるかも。」
そう思い、無理にペースを落とすことはせず、そのまま走り続けました。
周囲の選手もかなり少なくなり、ほぼ一人で走る時間が増えていきます。
心拍は高い。
でも、脚はまだ動く。
そんな少し不思議な感覚のまま、王滝の本格的な未舗装路へ入っていきます。
王滝の路面、想像以上に難しい
未舗装路を進んでいくと、少しずつ王滝らしい路面が増えてきました。
まずやらかしたのが、泥のたまった左コーナー。
進入したところでフロントタイヤが滑り、そのまま左半身から、
コテッ。
と転倒。
派手に吹っ飛んだわけではなく、本当に「コテッ」という感じだったので、身体もバイクも特に問題なし。
「まあ、この程度なら大丈夫。」
そう思って、すぐに走り出しました。
ただ、その先の下りは想像していた以上に難しかったです。
コーナーには、拳より大きな岩がゴロゴロ。
場所によっては、タイヤを通せるラインがほとんど1本しかないようなところもありました。
しかも、きれいなRのついたコーナーではないので、普段走っているトレイルとはかなり感覚が違います。
さらに路面は砂利っぽく、狙ったラインを走っているつもりでも、タイヤが少しずつ外側へ流されていきます。
何度かコーナー出口で外側へ押し出され、そのまま岩がたまっているエリアへ突っ込みました。
レース前は、
「下りは普段の8割くらいで安全にいけばいい」
と思っていました。
でも、実際に走ってみると8割では少し怖い。
コーナーによっては、6〜7割くらいまで落とさないと安全に曲がれない感覚でした。
速く走るというより、
「どこを通れば安全に抜けられるか」
をずっと考えながら走る感じ。
初めての王滝で一番難しいと感じたのは、この独特な下りだったかもしれません。
2つ目の山|脚より先に腰がキツくなる
1つ目の山を越え、2つ目の山へ。
このあたりから、少しずつ身体にも変化が出てきました。
とはいえ、意外にも脚はまだ大丈夫。
心拍は相変わらず180bpm前後でしたが、
「このペースなら最後までいけそう」
という感覚は残っていました。
補給も予定通り取れていて、水分も少し余るくらい。
エネルギー切れのような感覚もありません。
むしろ先にキツくなってきたのは、腰でした。
2つ目の山の前半あたりから少しずつ痛みが出始め、特に下りでアタックポジションを取ると気になるようになってきます。
脚は動くのに、腰がつらい。
ちょっともどかしい感じです。
それでも、まだ走れないほどではありません。
「脚は残っているし、最後の登りで一気に上げればいいか」
そう考えていました。
最後の登りに入ったら心拍を190bpmくらいまで上げて、残っている力を使い切るつもりでした。
ところが、初めて走るコースなので、
どこが“最後の登り”なのか分からない。
「まだ登りがあるかな?」
「そろそろ上げてもいいかな?」
そんなことを考えながら走っているうちに、気づけば長い下りへ。
どうやら、出し切るタイミングを逃してしまったようです笑
そしてこの下りで、この日一番のトラブルが起きました。
「ここから9km下りです!」→プシュー
2つ目の山を越え、長い下りへ。
路面は1つ目の山以上にガレていて、しっかり前を見てラインを選ばないと危ない状態でした。
腰もかなり痛くなっていましたが、
「ここを下れば、もう終盤かな」
と思いながら走っていると、コーススタッフの方から、
「ここから9km下りです〜!」
という声が聞こえてきました。
「よし、もうすぐ終わる!」
そう思って、少しホッとした直後でした。
プシューーー
タイヤから明らかに嫌な音。
「あ、パンクしたわ。」
音がはっきり聞こえたので、すぐに気づきました。
確認すると、サイドカット。
ここまで大きなトラブルなく走れていたので、まさか終盤でパンクするとは思っていませんでした。
すぐに修理を開始します。
ベーコンを打って塞ごうとしましたが、1本では足りず、最終的には3本打ち込むことになりました。
修理には、おそらく5〜10分ほど。

その間に、2人の選手に抜かれていきました。
正直、
「追いかけたい。」
という気持ちはありました。
せっかくここまで良いペースで走れていたのに、止まっている間に順位を落とすのは悔しい。
ただ、ここからは長い下りです。
焦って追いかけて転倒したり、もう一度タイヤを傷めたりすれば、さらに順位を落とすことになります。
それなら、
「ここから順位を上げるより、これ以上落とさない方が大事だな」
と考えました。
修理したタイヤが最後まで持つかという不安はありましたが、残り距離はそこまで長くありません。
「なんとかゴールまでは持つだろう。」
そう思い、無理にペースを上げずに再び下り始めました。
パンクしたタイヤで残りを走る
修理を終えて、再びコースへ。
とはいえ、頭の中にはずっと、
「また抜けないかな……」
という不安がありました。
サイドカットした場所にベーコンを3本打ち込んだ状態なので、完全に安心できるわけではありません。
しかも残りはガレた下り。
また強くヒットすれば、再び空気が抜ける可能性もあります。
それでも、残り距離はそこまで長くありません。
「ここまで来たなら、なんとかゴールまでは持つだろう。」
そう考えて走り続けました。
修理中に抜かれた2人を追いたい気持ちはありましたが、ここで焦って転倒したり、再びパンクしたりすれば、それこそレースが終わってしまいます。
ここからは、順位を上げることよりも確実にゴールすることを優先。
腰の痛みもあり、思うようにアタックポジションを取れない場面もありましたが、タイヤの状態を気にしながら慎重に下っていきます。
そしてようやく、長かった下りの先にゴールが見えてきました。
ゴール|楽しかった。でも、もう少しいけた気がする
パンクしたタイヤを気にしながら走り続け、ようやくゴール。
まず最初に思ったのは、
「楽しかった!」
ということでした。
路面は想像以上に難しく、途中で転び、腰も痛くなり、最後にはパンクまでしました。
それでも、初めて走るSDA王滝は純粋に楽しかったです。
一方で、少し引っかかっていたこともありました。
「もう少し出し切れたんじゃないか?」
という感覚です。
脚は最後まで完全に売り切れたわけではありませんでした。
最後の登りでペースを上げるつもりだったものの、どこが最後なのか分からず、気づけば長い下りへ。
さらに終盤のパンクもあり、最後は攻めるというより、無事にゴールすることを優先しました。
もちろん疲れてはいましたが、
「もう動けない」
というところまで追い込んだ感覚ではありません。
だからこそ、ゴールできた嬉しさと同時に、
「もうちょっといけた気がするな」
という気持ちも残りました。
そして、この時点では自分の順位も分かっていません。
ゴール地点で特に持ち物のチェックなどもなかったので、
「まあ、上位ではないんだろうな~」
と思いながら、松原スポーツ公園へ戻りました。

「まあ入賞はしてるかな」→年代別1位
松原スポーツ公園に戻ってからは着替えを済ませ、イベントブースを見ながらのんびりしていました。
すると、スタッフの方が入賞者の名前を呼び始めます。
20代カテゴリーは、他の年代と比べると人数も多くありません。
レース中にそこまで多くの選手に抜かれた感覚もなかったので、
「まあ、入賞くらいはしてるかな?」
とは思っていました。
ところが、呼ばれた順位は――
20代カテゴリー1位。
「え、1位なんだ。」
正直、最初に思ったのは、
「ラッキー笑」
でした。
狙って1位を取りにいった感覚はありませんでしたし、終盤にはパンクして2人に抜かれています。
ゴールしたときも、「もう少し出し切れたかも」と思っていたくらいです。
その後、Facebookでリザルト速報を確認すると、
総合11位、20代カテゴリー1位。
ここでようやく、
「思っていたより、かなり前を走っていたんだな」
と実感しました。
途中で転んで、腰が痛くなり、最後にはサイドカット。
いろいろありましたが、結果はまさかの年代別1位。
かなり楽しい初挑戦になりました。
初めてSDA王滝を走ってみて
走る前は、50kmと聞くだけでかなり長いレースを想像していました。
でも、実際に走ってみると、
「意外とあっという間だったな」
というのが正直な感想です。
もちろん登りは長いですし、下りも簡単ではありません。
途中から腰も痛くなり、最後にはパンクまでしました。
それでも、景色や路面が次々に変わっていくので、3時間以上走っていたわりには長く感じませんでした。
特に印象に残ったのが、王滝の独特な路面です。
今まで走ってきたトレイルとは少し違っていて、例えるなら、
砂浜の砂に水を混ぜたような土。
泥というほどドロドロではないけれど、タイヤをしっかりグリップさせるのが難しく、コーナーでは想像以上に外側へ流されました。
また、事前に「今年はかなりガレている」と聞いていたので、もっと延々とガレ場が続くようなコースを想像していました。
ところが実際には舗装路も思っていたより多く、
「ずっと岩だらけの林道を走り続ける」
という感じではありませんでした。
もちろん、下りにはかなりガレた場所もあります。
それでも、長い登り、舗装路、独特な未舗装路、ガレた下りと、いろいろな路面が次々に出てくる。
そこが王滝の面白さなのかもしれません。
そして何より、
初めて走ったSDA王滝は、かなり楽しかったです!
結果も、まさかの年代別1位。
ただ、自分の中では「完璧に走れた」という感覚はありません。
心拍は事前に考えていたよりかなり高く、下りも想定以上に抑えることになり、最後にはパンクもしました。
それでも結果は、総合11位、年代別1位。
じゃあ、なぜこの結果になったのか?
正直、自分でも気になっています。
レース後にGarminのデータや補給、タイヤ、空気圧、事前に立てていたレースプランを見返してみると、
「ここはうまくいった」
「ここは想定と違った」
という部分がかなりありました。
次の記事では、レース後、Garminのデータや補給、タイヤ、パンクまで振り返って「なぜ年代別1位につながったのか」をまとめました。