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風邪で学校を休んだ子どもが、母と二人になると急に復活するのはなんで?

    今朝、もうそろそろ起きなきゃという時間に、娘がトコトコとわたしの寝室に入ってきた。寝起きであることを差し引いても、ぼうっと放心した表情をしていた。

    「ママ、喉が痛い」

    力ない声で、ぼそっという。昨晩から、声が少しかすれて、鼻も詰まり始めていた。ああ、やっぱり風邪ひいたな、と思った。

    熱を測ると、99.5度。摂氏に換算すると、37.5度。

    学校を休むことが、あっさり確定した。

    それから、ばたばたと忙しい朝のルーティンが始まった。朝ごはんを食べ、お弁当を用意し、息子をスクールバスのバス停まで送っていく。

    その間も、娘は終始覇気がない。

    なにを聞かれても、首を縦に振るか、横に振るかで、ほぼ無言で受け答えをした。「今日は、ゆっくり寝て、風邪を早く治そうね」と声をかけると、憐みを誘うような弱々しい表情でうなづいてみせた。

    それが、わたしと二人きりになるや、急に回復を見せる娘。

    「なんか気分が良くなってきた」

    さっきの朝ごはんが足りなかったといって、二度目の朝ごはんを食べ始めた。3切れほど出してやったオレンジが気に入ったらしく、結局8切れ食べた。わたしの食べているぶどうも、途中で房ごと奪って食べた。

    仮病を疑うレベルの復活ぶりである。でも、確かに熱はある。

    それから、一旦自分のベッドに退散したものの、5分もしないうちにまた出てきた。退屈だという。そりゃそうだ。寝て過ごすことが、今日の君の使命だ。

    でも、そんなこと聞いちゃいない。こうしてnoteを書いている横でも、ひっきりなしに話しかけてきて困る。

    「ママ、この絵を見て」
    「ママ、この本おもしろいよ」
    「ママ、パズル一緒にやろう」

    わたしは、学校を休む日はママと遊ぶ日じゃないんだよ、ということを、優しく、でもきっぱりと伝えた。

    「オーケー…」

    ちょっとしゅんとなって、一瞬静かになった。でも、気持ちがしぼんだこともすぐに忘れて、今度は鼻歌が漏れてくる。歌いながら、なにかを思いついて、自分の部屋へ戻っていった。

    この調子なら、明日は元通り元気になって、学校へ行ってくれそうだ。行ってくれたまえ。


    読んでくださり、ありがとうございます。

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    アメリカ在住ライター。元国家公務員。アメリカ人と国際結婚し、渡米9年。日本とアメリカ、ふたつの社会を知るからこそ見える暮らし・子育て・文化について書いています。小学生二児の母。趣味はピアノとブラジリアン柔術。

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