
着替えの練習は「雑談」から始める ― 訓練を苦痛にしないための工夫
黙々と進む訓練に、面白みを感じなくなっていた
リハビリでは、更衣動作の練習を行います。基本の方針は、できる動作は見守り、できない部分だけを介助することです。
ただ、「訓練」という形になると、会話のないまま黙々と進んでしまいがちです。正直なところ、私自身もそれでは訓練の面白みを感じにくくなっていました。
雑談から入り、表情を見ながら行う
そこで今は、まず雑談から入ります。できるだけ会話をしながら更衣動作を行い、その間も本人の表情を確認するようにしています。
「笑顔にさせる工夫」はしない
表情が出にくい方もいるため、常に笑顔になることを求めているわけではありません。「笑顔にさせる工夫」もしないと決めています。ずっと楽しく話し続けることが、目的ではないからです。
本当の目的は2つ
訓練の時間が苦痛にならず、前向きに取り組める雰囲気をつくること
「できた」という経験を積み重ね、自己肯定感を高めて、積極的に取り組む姿勢を育てること
雑談や表情の確認は、あくまでこの2つのための手段です。
成功体験が、信頼関係につながる
「できた」という成功体験は、信頼関係にもつながります。信頼関係ができると、次回のリハビリも自然なコミュニケーションから始められ、訓練そのものもスムーズになります。そして、またそこから雑談が始まります。

まとめ
訓練の中身だけでなく、その時間をどう過ごすかも、リハビリの大切な一部だと考えています。これは、これまでの記事で書いてきたことにも共通しています。成功体験を積み重ねて信頼関係をつくることが、次の一歩を支えてくれます。
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