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漫画家アシスタント移住物語8 タイで絶望、俺が現場監督!?

     

    《 2019年3月、天井を作る作業に入る時、料金未払で工事が止まります 》

    お薦め:古いですが「漫画家アシスタント物語・エントランス」もどうぞ!
                     
     

              こりゃタイ編 その8

     
        《 タイで絶望・・・・今日から俺が現場監督‥‥!? 》
     

    自宅を建てる時に、日本でしたら週に一度か二度、現場を見に行けば足りると思うのですが・・・・・・・・・・・・

    タイでは、毎日の様に現場を確認する必要があります。

    そうしないと、作業員の怠業や工事ミスを防いだり出来ません・・・・・・・・・・・現場にある資材を、寝静まった深夜に泥棒される事もあるのです。( 家を作る前に厳重に、施錠できる資材置き場と作業小屋を作る必要があります )

     

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    屋根があれば雨は防げますが、一ヵ月放置すると鳥と害虫で大変な事になります。


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    屋根材の取り付け工事を撮影したものです。この工事の直後に建設会社の社長が現場放棄します。

     


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    外壁が出来つつありますが、壁と屋根の接続部分が雑なので、後で補修工事が必要になります。

     


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    白壁でイイ感じに見えますが・・・・壁と屋根の接合がイマイチです。完成が延滞する2ヵ月の間に風雨と、追加工事の作業で白壁がすっかり汚れてしまいます。結局は全部塗り直す事になるのです。

           

    2019年3月に中断し、4月に建設会社の社長D氏が夜逃げ・・・・・・・・・

    4月1日には、完成した新居に移り住めると思っていたのに‥‥‥‥

    プロの建築責任者や多くの作業員がいなくなった現場には活気が失われ‥‥ 屋根が出来ただけの吹きさらしの廃墟に‥‥‥‥ 酷暑期のジリジリとした強い日差しが降り注ぐ・・・・・・・・

    渋々、労働者への未払賃金を支払い、建築作業を再開してもらいましたが・・・・・・・・ 私とカミさんが見習いの現場監督の様になって、毎日、ダラダラとした作業を注視しなくてはなりませんでした。

    そのため、自宅だったチェンマイ市街の借家( 現場から車で4時間かかる )には帰れず、建築現場の近くのホテルや、親類の家、友人の家を転々と宿替えする羽目になりました。

    2019年の3月は、カミさんの親類の家、4月はホテルを主に利用し、5月はカミさんの友人の家に居候しました・・・・・・・・・・・

    気疲れのする・・・・・・・ 肩身の狭い思いをしましたが・・・・・・・・・・・ これに、お金の問題が絡みます・・・・・・・・・・・・・・

    「 天井裏の電気配線工事のお金をまだもらってません・・・・・ 」
    「 壁材の敷設費用は別料金ですが・・・・・ 」
    「 電気コンセントの施設費用がまだです・・・・・ 」
    「 作業員の日当を払って下さい・・・・・ 」
    「 テラスの設置費用を・・・・・ ]
    「 室内工事の・・・・・ 」

    お金は、毎日出ていきます。

    老後の蓄えとしてとっておいた預金は、どんどん消えていきます。

    もし、建築費以外に預金がなかったり、借金をしていたら・・・・・・・工事は継続できなくなり、廃墟の様な現場の前でカラッケツのまま安いアパートを探す羽目になっていたでしょう。

    この、毎日の出費によって、カミさんは人間から鬼に変わっていきます・・・・‥‥ 無理もない事ですが・・・・・・・・ 連日、お金の事で喧嘩になるわけです。( 建設費の半分い以上は、彼女が東京池袋でマッサージ店をやりくして作ったお金です。当然、私が一方的に非難されます )

    いつも、お金の事で喧嘩していると・・・・ 夫婦関係などというものは脆いものです・・・・・・・・・・・ 現場を投げ出して・・・・・・・ 私も建築会社の社長の様に逃げる事ばかり考えたものです。

    お金の問題と同じ様に辛かったのが・・・・・・・ 毎日の現場作業の監視です・・・・・・・・・・・・

    私とカミさんの元には毎日、作業員から多くの問題が持ち込まれます・・・・・・・・

    「 トイレの設置用金具が足りません 」
    「 下水設備は、どうしますか? 」
    「 風呂場が小さいので、バスタブが入りません 」
    「 ドア枠がないので、ドアが設置出来ません 」
    「 配管の資材がありません 」
    「 壁材が足りません 」
    「 補修用シリコンが足りません 」
    「 ペンキが切れました 」

    『 そ・・・・そんな事、俺にど~~しろってんだよ~~っ! 』

    ・・・・・・・・・・などと考えても、口には出来ず・・・・・・・・・・

    一度、電気工事で私の指示と違う配線工事に「違うじゃないか!」と注意してしまったら、電気工事の職人全員が即退去‥‥‥‥ 

    タイ人は、人前で「怒られる」「断られる」「笑われる」などの侮辱に神経質です。 そのため、注意や支持を出す時には慎重でないといけません。

    「まだ、金ももらってないのに、恥かかされて‥‥やってられっか!」

    ‥‥と、捨て台詞を残して去って行きました。 また、電気工事の業者さんを改めて探さねばなりません‥‥‥‥

    毎日々々・・・・・・・・・ 黙って、起きる問題に即応しないと、作業がストップしてしまいます。

    おまけに、建築作業員は全て「 欠陥工事 」「 手抜き工事 」をやっていた下請け業者の継続です。

    必然的に問題が毎日出現するわけです。

    ただ、安い事は間違いないのですが・・・・・・・・・・

    とにかく、必要な資材は大急ぎで建築資材店へカミさんの運転で調達に向かい、土台や壁の欠陥は誤魔化し、矛盾は隠し、穴やすき間はシリコン注入!

    こうして、最安値で応急処置を施しつつ・・・・・・・・・・

    右往左往の日々を送ります・・・・・・・・・・

    建築着工は11月、完成予定日は2019年4月1日・・・・・・・・・・ しかし、それからさらに2ヵ月の突貫追加工事が続きます・・・・・・・・・・

    この間まで、漫画家アシスタントやってたのに・・・・・・・・・ カッターナイフでスクリーントーンを切り張りし、ペンとインクで365日‥‥‥‥ 

    65歳で‥‥ 気楽な隠居暮らしを夢見ていたのに・・・・・・・・・

    なぜ、こんな所で汗まみれ‥‥ 泥まみれで・・・・・・・・・

    資材や鉄骨、木材に工事道具‥‥‥‥ 全て、こちらで購入、準備、配置しておかなければ、作業員は何も始めない‥‥‥‥

    買って来た建築資材、建具、床材などをトラックから降ろし、シャツの胸や肩を真っ黒にしながら担いで運ぶ‥‥‥‥

    気温40℃‥‥ 火であぶられるような炎天下‥‥ シャベルで残土やコンクリ屑を片付ける‥‥‥‥

    フラフラしながら、両手でバケツを持って、砂利運び・・・・・・・・・・

    いったい、何をやっているんだ俺は・・・・・・・・・・

    『 どうなってるんだよ、これはよぉ~~っ! 』

    などと、心の中で嘆いてみても・・・・・・・・・・ 後の祭りなわけです。

    毎日、考えたのは「休みたい」「眠りたい」「ゲームしたい」‥‥‥‥

    こうして二ヵ月が経ったわけです‥‥‥‥
     

    さて・・・・・・・

    ズルズルとした作業の果てに、やっと完成した家には随所に問題が発生・・・・・・・ それでも、なんとか住めるには住めると・・・・・・・・・・

    雨風しのげりゃ立派なもんさ・・・・・・・・ 我らの手作り「 邸宅 」だ!
    ( 邸宅というより‥‥ていたらく! )

    ・・・・・・・てなわけで・・・・・・・

    完成後の家の様子は、次回にご報告させていただきます。
     
     
     
                        《 2019年11月:ブログ公開 》

     

                   「こりゃタイ編 その9」 へつづく・・・・

                          「その7」 へもどる‥‥
     
                      「もくじ・こりゃタイ編」へ‥‥
     
     

     
     

     
     

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    42年、漫画家アシスタントをやって・・・ 馬鹿な男が残したかった・・・教訓! 挫折と後悔の手記を・・・ 全漫画家アシスタントと全漫画家志望者へ!   アシスタント歴:ジョージ秋山、かわぐちかいじ他 1987年ヤングジャンプ青漫賞デビュー 宝塚大学背景美術非常勤講師2010-16年

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