
【本日のお品書き】大葉ちくわ餃子|「緑」を隠さない、パパだけの小さな反乱
今日もお疲れ様。おいちゃんです。
「パパ、これみどりのはいってる?」
夕食のテーブルで、5歳の娘が鋭い視線を皿に向ける。
彼女の「緑色検知センサー」は、NASAの最新鋭レーダーをも凌ぐ精度だ。ネギの微塵切り、大葉の細片、時にはパセリのひとかけらさえも見逃さない。その指先が緑を指し示すたび、パパの食卓から「薬味」という名の彩りが消えていく。
一方で、なぜかキャベツの千切りやレタスのサラダは「おかわり!」と頬張る矛盾。子供の味覚という迷宮には、30代のサラリーマンごときが太刀打ちできる地図など存在しないらしい。
そんな日常の小さな我慢が、夜の静寂の中でふつふつと形を変える。
子供たちが寝静まり、キッチンに一人立つ時間。冷蔵庫の奥で出番を待っていた10枚の大葉を手に取った瞬間、パパの中の理性が心地よく崩壊した。
「よし、今夜は全部入れてやる。」
誰にも気兼ねせず、自分の「好き」だけを詰め込む。
これは単なる晩酌のつまみ作りじゃない。
失われた色彩を取り戻す、パパのささやかな再生の儀式なんだよねぇ。
今日の「だれやめ」メニュー
大葉ちくわ餃子
この料理は、いわば「自己主張の塊」だ。
普段、家族の好みに合わせて自分を削っているパパたちにとっての、精神安定剤。餃子の皮の代わりにちくわを使うことで、弾力という名の「充足感」を、溢れんばかりの大葉で「解放」を表現しているんだ。

【材料】と【作り方】
(晩酌1回分:パパの欲望のままに)
ちくわ … 4~5本
合い挽き肉 … 100gくらい
大葉 … 好きなだけ(今日は贅沢に10枚!)
生姜・にんにくチューブ … 各2cm
酒・醤油 … 各小さじ1
ごま油 … 適量
酒(蒸し焼き用) … 大さじ1
トッピング … からし、梅肉チューブ
ちくわの「器」を作る ちくわは斜め半分に切り、さらに具を詰めやすいよう縦に切り込みを入れて「船形」に開く。この溝は、今日一日の疲れを受け止める心の広さだと思って丁寧に。
香りの弾薬を仕込む 大葉は容赦なくみじん切りに。ボウルにひき肉、大葉、調味料(生姜・にんにく・酒・醤油)を入れて、粘りが出るまで手でしっかり練り上げる。
無心で絞り出す 練ったタネをビニール袋に移し、角を少し切る。ちくわの溝に、ムニュ〜ッと肉だねを絞り出していく。この瞬間が、一番心が無になれるんだよねぇ。
じっくりと、香りを閉じ込める フライパンにごま油を熱し、肉の面を下にして焼く。こんがりと、まるで日焼けした夏休みのような焼き目がついたらひっくり返し、酒を振って蓋をする。弱火で蒸し焼きにして、肉の旨味をちくわに染み込ませれば完成。
(パパの独り言) 仕上げに梅肉チューブをちょんと乗せてみて。驚くほどサッパリして、焼酎が止まらなくなるから。
焼き上がったちくわ餃子を一口齧れば、大葉の香りが鼻腔を突き抜け、脳髄が震える。
あぁ、これだ。
僕が求めていたのは、この「誰にも邪魔されない緑」だったんだ。
家族を愛している。
子供たちの好き嫌いに付き合う時間も、パパとしては幸せな義務だ。
でも、たまにはこうして自分を甘やかさないと、明日へのエンジンがかからない。
最後の一切れを白ごはんにワンバンさせて口に放り込む。
追いかけて流し込む「だれやめ」の一杯。
胃の腑に落ちる熱い感触が、今日という日を優しく肯定してくれる。
「緑色」は、排除すべき敵じゃない。
明日を戦うための、僕だけのガソリンなんだ。
今日も1日おやっとさぁ。
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