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【育児日記】咳をしても屁をしても一人

    我が家の最年少である次男が、3歳になった。

    ずっと可愛いのに、「可愛い」と言うと「カッコいいだよッ!」と必死に抵抗するようになった。
    とんでもなく可愛い。

    長男(6歳)の幼稚園では、3歳から入ることのできる満3歳クラスがあり、今月からついに次男も入園する事になった。

    ずっと自宅保育で3年間平日は私と一緒に過ごしてきた次男が、

    私がトイレに行っても、ベランダで洗濯をしに行っても、「ママ、どこにいるのぉ~?!」と、すぐに母を行方不明にさせる次男が、

    眠る時、なぜか私のお腹のお肉を握りしめないと落ち着かない次男が、

    ずっと憧れていた幼稚園バスに兄と共に乗り、幼稚園で遊び、給食を食べ、お昼寝をして、また兄と共にバスに乗って帰ってくる。

    そんな次男の、登園初日──。

    『幼稚園に行く』というより、『にぃにと一緒にバスに乗る』事をずっと楽しみにしていた次男。長男もソワソワしながら、「教室まで俺が連れてくからね」と何度も朝から次男に話しかけている。

    預かり保育などの母子分離経験がほとんどない次男だったが、拍子抜けするほどスムーズに、長男と仲良く手を繋ぎ、バスへと乗り込んでいった。

    一緒にバス停まで来ていた夫と、「案外あっさりだったね」と言いながら自宅へと戻った。

    マンションの駐輪場で夫を見送る。「パンちゃん、久しぶりの1人時間楽しみや~」と言い、夫は会社へと自転車で向かった。

    長男も同じ幼稚園に満3歳クラスで入園するまで、ずっと自宅保育だったため、6年ぶりの私による私のための私だけの平日が帰ってきた。

    子供と共に行動していると、目的地までかかる時間(y)は通常かかる時間(x)の2倍で計算されていく。徒歩5分かかる場所は10分かかり、徒歩10分は20分、道端にダンゴムシを発見した場合は x² となる。

    y=2x または y=x²

    #こどものいる暮らし に、y=xは存在しない。

    この方程式は、6年という月日をかけて私の中ですっかり当たり前となってしまった。近所のスーパー、コンビニ、図書館…etc. 染み付いた方程式を使って自宅を出発し、目的地にだいぶ早く着いて驚く。そして、気づく。

    (そうか、もう y=x で行けるんだ…。)


    家事もはかどる。

    洗い物をしていたら、「ママ見てぇ~」と叫び続けていた次男は、もう隣にいない。

    洗濯物を干していたら、アンパンマンカートをベランダへ乗り入れ、洗いたてのシャツやシーツの下を汗だくになって爆走していた次男は、もういない。

    たまの仕事だってもちろんはかどる。

    リビングでパソコンを開いていると、まるでお気に入りのオモチャを見つけたかのように、満面の笑顔でキーボードを荒らしていた次男は、もういない。

    ずっと憧れていたホットコーヒーだって、飲み放題だ。子供達に見つかると奪われる為、隠しておいたお気に入りのビスケットも食べ放題。


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    コーヒーのお供。
    個包装にする意味を見失うほど食べてしまう…


    優雅な時間が流れ…るぅッ、ゲホゲホゲホッ。

    調子に乗って大量に食べ進めたビスケットが変な所に入り、咳が止まらなくなる。

    ───プゥ~…。

    咳をしてお腹に力が入った勢いで、屁が出た。

    オナラというのは、子供にとって大好物。いつもの平日ならば、次男が隣で笑いこけ「くしゃいくさい~!もう1回!」と、いつかの青汁のCMの八名信夫さんのように、おかわりを要求してきただろう。

    駄菓子菓子だがしかし、

    もう平日の家にいるのは私だけ。

    咳をしても、屁をしても、一人。

    パンダイブ放哉


    本来、私はお一人様を楽しめる人間だった。

    1人で入店した焼肉屋で、カップルシートに案内されても、淡々と肉を焼き、生ビールを美味しく飲める女だ。

    それが、今やどうだろう?

    あれだけ望んでいた1人時間なのに、今になって寂しいと思う自分に少しだけ驚いた。我ながら、勝手だなぁと思う。

    そして、寂しいと思えるのは、時間に余裕があるからで、ガッツリ共働きで働いて子供を預けて出勤して…という状況ならば、こんな風には思えなかっただろう。

    それはつまり私が専業主婦として子供とこれでもかというくらい毎日一緒に過ごしていた間、夫が(本人曰く)嫌で嫌で仕方がない会社で毎日働いてくれていたという事実を決して忘れてはいけないという事だ。

    夫よ、ありがとう。
    これからも私の1人時間の為に、頑張ってくれ(最低)

    *

    順調かと思われた次男の幼稚園デビューだったが、『にぃにと一緒に幼稚園に行く』=『ずっとにぃにと一緒』だと思っていた次男。

    幼稚園にバスが到着し、長男が年長クラスに向かおうとすると、「にぃにとじゅっとずっと一緒がいいのぉぉおお」と大号泣したそうだ。

    最初の数日は慣らし保育の為、お昼に私が迎えに行くと、帰りの車内で「ママにじゅっとずっと会いたかったの…」と、ポツリと次男が呟いた。

    (ママもじゅっと会いたかったよぉぉおお!!)


    *

    次男登園3日目───。

    「行きたくないのぉぉおお!!!!」

    ついに、朝から行き渋りが大爆発した次男。洋服に着替えさせても、それを素早く脱ぎ、また自らパジャマを着るという荒業を使ってきた。

    (こんな上手に1人で脱ぎ着できたんだなぁ…)

    思わぬところで、成長を感じる。

    バスの出発時間に間に合わない為、夫と長男には先に家を出てもらった。車で幼稚園に送っていこうかと思っていたが、シクシクと泣く小さな次男を見ながら、気づくと「一緒に公園行こうか」と口走っていた。

    結局その日は幼稚園を休み、次男と一緒に公園に行ってブランコをしたりシャボン玉をして、途中でよったパン屋さんで買ったパンを公園で「美味しいね」と言いながら食べた。



    10年経ったら、カラフルなオモチャに囲まれる事も、家中にあるレゴをうっかり踏んで悶絶する事もないだろう。

    さあ、明日から三連休。今を全力で楽しむぞ。



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    #なんのはなしですか ®
    #賑やかし帯
    (いつきさん、いつもありがとうございます♡)


     
     
    井 ちゃんとしてるって思われたい2児の母 転勤族 | 長男6歳❀次男3歳 | ほぼ無職 2025/2/27 おふとんマン6号 就任

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