【撮影日誌第47回】「陣馬」HMと7000系&京王にまつわるあれこれ

2023年から、初夏のスタンプハイクに合わせて7000系に「陣馬」が掲出されるようになった。2022年は8000系だけ、その前は下の記事によれば2013年だったらしい。
折しも、複雑な組み換えを経て本線の7000系は基本的に10(か6+4)両に組成されていたこともあって、日中の特急運用に投入されることが多かったのも幸いだった。7000系に「高尾」が掲出されることがないまま幕車が消滅しそうなのは残念だが、「陣馬」はこの後も毎年お目見し2026年には旧塗装の7728Fに装着された。
ところで、👇の記事には例の復刻塗装が「昭和の復刻塗装」と記されているのだが、7000系にスカートが装着され始めたのは1994年以降、新塗装になったのは2002年以降、そして社名の「京王帝都電鉄」から「帝都」が抜けたのは1998年なので、今回の7728Fの復刻塗装は実は平成6年ごろから平成10年までの姿の再現だ。昭和の7000系は前面のアイボリーがない武骨なデザインで、洗練されたデザインとは言い難い。
ところで、いよいよ7000系の幕車が消滅する日が近づいてきたようだが、そこまで沿線が盛り上がっている気配はない。撮影会こそサーバーダウンしたが、復刻塗装が走り始めた初期も大きなトラブルの情報に接した記憶はない。京王は京急や東武に比べれば、ファンの数が多い会社ではないのだろう。その地味さがむしろ活かされていたように思えるのが、昨年突如実施された「恋人づくりサポートの実証実験」である。
https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2025/pdf/nr20251017_tokimekukoibito.pdf
イベントの開催場所は高尾山、合コンの開催場所は下北沢。当然ながら生活圏が京王線沿線の人が集まることが想定されているのだろう。京王線沿線といっても様々だが、そこまで野心の無い「中流」の人が多い印象がある。このイベントで出会ってもし結婚したならば、その人たちはそのまま京王線沿線に住む可能性も比較的高い。高尾山以外に目立った観光地もないうえ路線距離も短く、リニアの開通時期は見通せない。西武、東武、小田急、京成のようにフラッグシップとなる特急があるわけでもなく、鉄道事業が大きく伸びる見込みがない分、沿線の生活全般を支える方向性をより強く打ち出すのが今後の戦略なのだと思う。柔道の松本薫さんが出演していた京王不動産のCMも印象的だったが、取り立てて目立った特徴もないが落ち着いた住みやすい沿線、という売り出し方は意外と個性になるのかもしれない。
https://www.keiofudosan.co.jp/news/45fe4798ae8b5eaa699b84c881f5bfb46977e28b.pdf
この考えを実証するためにイベントに参加することを一瞬考えたが、さすがに迷惑だと思ったので踏みとどまった。ただ、次回があれば検証がてら参加してみたい気もする。研究をしているというのは京王線にはそぐわないので、仕事の設定を作り込まなくてはいけないのが懸念点だ。