
Paint It Black! —全部任すな。協業なんだよ。
AIの登場で、テック人材に燃え尽き症候群が広がっているという記事を読んだ。
海の向こうの話だろうか?
記事によれば、最大の懸念は仕事を奪われることではない。同じ給与のまま、仕事が増えることだという。作業が速くなれば、もっと成果を求められる。空いた時間には、次の仕事が入る。
効率化したはずなのに、人間が燃え尽きて真っ黒になる。
Paint It Black.
記事には「主導権を取り戻す方法」とある。
けれど、まず前提に置きたい。
主導権を渡すな!
そのためには、相手を理解する必要がある。
まずは小さな仕事を、一旦預けてみる。どう返してくるか。どこで間違えるか。何を任せると助かり、何を任せると手間が増えるか。往復しながら覚えていく。
いきなり実装に持っていかない。相手を知る時間まで、成果と納期に結びつけない。
AIは言語を生成する機械だ。問いを投げれば、知らないことにも、もっともらしい言葉を返すことがある。ハルシネーションは、起こり得るものとして付き合う。
出てきた言葉には意味を読み取れる。しかし、人間と同じように、その意味を引き受け、確かめたうえで語っているとは限らない。
テック人材なら、出てくるものがコードになる。根っこは一緒だ。生成されたから正しいわけでも、動いたから目的に合っているわけでもない。
読んで、試して、返す。
こちらも考える。
そうすると、任せられる業務の範囲は自ずと見えてくる。どこまで確かめられるか。間違えたときに戻せるか。どこで人が判断するか。
「エージェントに任せる」という一言では、その中身は決まらない。
全部任すな。
協業なんだよ。
一旦預けることはできる。
その結果をどう使うか、次に何をするかまで預ける必要はない。
波が来た。
だから何だ。
乗るかどうかは、こちらが決める。