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【同人】見やすいお品書きを作る

    冬コミが日に日に近づく12月某日。
    なんとなくタイムラインを見ていると、フォロワーのお品書きが流れてきた。それを見て「これはなんとかせねばならん」といらぬ義憤に駆られ、次の瞬間にはこのようなDMを送っていた。

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    めちゃくちゃな出だしのDM

    というわけで、今回はお品書きの話。

    前回

    めちゃくちゃ基本的なテクはここに書いているので読んでおいてください。

    改良結果

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    洗練!

    情報・配置を整理する

    元々のお品書きデータをベースにブラッシュアップしていく。

    余白を整える

    外枠が広すぎるので狭くした。A4サイズなら10mm程度が無難。
    外枠内側は6mm程度のマージンを取る。

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    左上隅で見るとこういう感じね

    配置スペースの要素をまとめる

    イベントの情報と配置の情報、サークル名がばらばらになっていたので、左から読んだ際に「イベント名」→「配置」→「サークル名」というように詳細度の順序がどんどん詳細になっていくように並べる。また、詳細度に比例して重要度も上がるのでどんどんフォントサイズを大きくする。
    見づらいフォントは使わず、フォントの数を絞る。

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    このように「何のイベントのどこの配置」=「このサークル名です」という構図にすると見やすい

    本の説明を修正する

    天地の位置合わせと情報のまとめをここでは行った。

    まず、タイトルの余計な『』を外す。文字数を減らせば減らすほど大きなフォントサイズで目立つ配置ができる。今回はやや文字数のあるタイトルだったが、2行で組んでも自然な形だったので2行にした。

    次に、判型やページ数、頒価のような本のプロパティと、あらすじのような本の内容部分が混在していたので上下に分離する。プロパティは白抜きで目立つ頒価を目印にして右下にまとめ、あらすじはタイトルから流れで見てもらうために上に寄せた。
    また、見出しを変更して先に見出しが来るようにした。もとのお品書きは上から読んだときに細かい字のあらすじの時点で飛ばされてしまうかもしれないが、この配置にすることでタイトルから見出しまででも、見た人に本の概要までは掴んでもらえるだろう。
    もとのお品書きで使われていた説明のフォントはデザインフォントすぎるので、長い文章を書くのには向かない。このためタイトル部分以外はすべてシンプルなゴシック体(源ノ角ゴシック Medium)にした。

    新刊のマークも、基調としているピンクから外した新しい色を追加した。ピンポイントで目立ってほしい情報であり、縦横の配置からズレた要素として置くことで立体的に目を引く。

    最後にこれらを縦横の位置を合わせて配置する。天地と左右の余白を合わせるだけで一気に整った印象になる。

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    ガイドを引くと位置が合わせてあるのがよくわかる

    委託のマリー本についても同様のことを行う。

    整理終わり

    整理段階の完成形がこちら。これでも十分にやっていけるが……。ここからが腕の見せ所になる。

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    ここまでは簡単なのでぜひみなさんもやってみてください

    美しくする

    さあ、楽しい時間の始まりだ!

    コントラストを意識する

    全体に色合いが淡くぼんやりしてしまっているので、枠の色を思い切って濃くして引き締める。

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    ついでに背景部分にも角丸を入れた

    頒価の情報ももっと目立って良いので色を濃いめの赤に変更する。角が尖っていると印象がきつくなるのでわずかに角丸。どこでも角丸は控えめくらいがちょうどいい。

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    価格は目立ってなんぼ!

    わずかだが文字色も濃くして可読性を上げている。

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    修正後(左)のほうが圧倒的に読みやすい

    フォントを整える

    もともとのお品書きでは「けいフォント」という名前のポップなフォントが多用されていたが、見づらいのでもっともっと減らす。

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    こういった情報は読みやすさを第一とし、シンプルなゴシック体を使うのが最も良い(源ノ角ゴシック Bold)
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    読みやすさとおしゃれさのバランス(A-OTF 見出ゴMB31)

    シンプルなフォントを使うと、一歩間違えると殺風景になりがちなので、作品タイトルなんかはこのように下に少しラインを敷くなどして飾りを入れても良い。でも自信ないなら無理にやらなくていいです。

    見にくい・物足りないところを個別修正する

    ちょっとだけサークル名が背景のピンクと馴染みすぎていたので、境界線をわずかにつけてはっきりと見えるようにした。

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    よく見ると白フチがあります!

    背景が殺風景なので明るい白のストライプを薄くかけて、全体のポップな雰囲気を助けるように。

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    シンプルなパターン素材はいくつか作っておくと便利

    本の画像が薄っぺらく感じるので、ドロップシャドウを追加して立体感を追加。これは頻出テクなので覚えておくように。

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    ちょっと影がつくだけで一気に「それっぽく」見えます

    新刊マークもフチをつけて、ラベルっぽさを強化。よりはっきりと目立つ効果もある。

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    こういう細かいところにどれだけ心血を注げるか

    完成

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    どこに出しても恥ずかしくないお品書きに仕上がった

    おわりに

    「情報・配置を整理する」「美しくする」の大きく2段階に分けてブラッシュアップを説明してきたがどうだろうか? 「美しくする」の項については、すぐに実践するには「どこを直したらいいかわからない」「どう直したらいいかわからない」となりそうで、個別の事例にもよるのでなかなか難しいが、「情報・配置を整理する」の項についてはすぐにでも機械的に実践可能なのでぜひ試してみてほしい。

    私は微妙なデザインのものを見たときに「自分ならもっとよくできるのに……! どうにかしてあげられたら……!」と歯がゆい気持ちになる。今回もそうだった。同人であることだし、自身で挑戦するのが一番とは思うが、それでも得意不得意や難しい部分はあるので、お品書きや本のデザインなどで迷うことがあれば、よかったら私に力を貸させてほしい。相談は無料なのでお気軽にTwitter(@il_hakuho)かメール(hakuho@edw.sakura.ne.jp)までご連絡をいただければと思う。もちろん有料での制作も承っている。

    最後になるが、めちゃくちゃ失礼なDMに真摯に応えてくれ、記事の許可も出してくれた聖那由多(@buruaka_nayuta)さん本当にありがとう!!

     
     

    白鳳

     
     
    なんかいろいろやるおじさん。

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