
対話で新しい関係性をつくっていくためのバイブル 「他者と働く」
社会構成主義について知った後に、より具体的にどう他者と対話をしていったら良いのか?が非常にわかりやすく解説されていたのが、『他者と働く 〜「わかりあえなさ」から始める組織論〜』でした。
対話・ナラティヴの基礎本。仕事だけじゃない
タイトルもサブタイトルも、バリバリの仕事・ビジネスパーソン向けですが、内容は対話・ナラティブについて図解でわかりやすく書いてある本で、対子ども、夫婦間など、どんな相手に対しても通用する中身です。
それは、既存の方法で解決ができる技術的問題に対し、関係性の中での問題である「適応課題」についての対処法として、対話がフォーカスされているからです。例えば、合理的に思える提案をしているのに拒否される場合などが、適応課題に分類されます。
ナラティヴとは
社会構成主義や対話について読んでいると必ずでてくる「ナラティヴ」。本書では以下のようにまとめてあります。
「ナラティヴ(narrative)」とは物語、つまりその語りを生み出す「解釈の枠組み」のことです。
(中略)つまりナラティブとは、視点の違いにとどまらず、その人たちが置かれている環境における「一般常識」のようなものなのです。
このナラティヴ・アプローチは社会構成主義に基づいているもので、社会構成主義とは「現実は社会的に構成されている」というもの。社会の中身は会話・関係性であるため、語る内容で現実を変えていけるという考え方です。
対話は、「私のナラティヴ が正しい!」と主張するのではなく、「見えてないナラティヴ に気づき、自分を変えて、新たな関係性を構築する」というものです。
どうすればいい?
①自分のナラティヴ を脇に置く
何か問題が起きた時、「相手が悪い!」ではなく、「これは適応課題=対話で解決できることかも?」と気づく。そして、自分のナラティヴ をいったん脇に置く。
②相手をよく観察する
相手の言動を色眼鏡なしで観察する。相手のナラティヴ =相手のバックグラウンドや取り巻く状況などをよく観察する
③相手から見える私を解釈する
一度相手の側に立ち、相手のナラティヴ からだと自分がどう見えているのかを考える。どのポイントなら新しい関係を作れそうなのかを想像する。
④行動する
新しい関係を作れそうなポイントに沿って、タイミングを見計らった上で実際に行動してみる。うまくいかないときは②の観察から再度やり直す。
本の内容から、自分がわかりやすい理解でかなり省略してまとめています。実際の本の中では、詳細に図解で載っていてわかりやすいです。
どう活かすか?
つい思い通りに事が運ばなかったり、予想外のことが起きるとイライラしてしまいがちです。そんな時に、まずは自分のナラティヴ をいったん脇におくことを最近は心がけています。
そして落ち着いたら、相手の観察。ただ、ここから先の「相手から見える私の解釈」が、なかなか難しく試行錯誤中です。日常生活の中で少しずつ実践していきたいと思います。
