メインコンテンツへスキップ
見出し画像

燃えろ篝火伽藍の中に【四天王寺】

     はじめましての人も、前から知ってる方も、ごきげんよう。
     岡埜おかの 由木古ゆきこです。

     もっとボンボコ燃えとくれぃ。
     (※九州のド庶民の感覚です。聞き届けてくれなくていいです)

    2026年6月21日
    丙午皐月七日
    (文字数:約2800文字)


     2026年6月13日19時から
     大阪は四天王寺、中心伽藍内で行われた、
     「篝かがりの舞楽ぶがく」を鑑賞して来ましたよ。

    まずはメンバーとこれまでの流れ

     近鉄阿部野橋駅で千世さんと、
     四天王寺でつきふねさんと待ち合わせ。

     千世さんの鑑賞記事がこちら↓

     去年からちょいちょい観始めてハマってきた舞楽。
     大阪の天王寺楽所がくそと、

     奈良の南都楽所がくそがある。

     舞楽が始まる前後にも、
     物部もののべの 守屋もりやの伝説が残る、長野県は諏訪の守屋山もりやさんとか、
     宮中祭祀の五節の舞は吉野の勝手神社が起源で、天川弁財天に伝承されているようだとか、
     能の中でも観世かんぜ流とか金春こんぱる流とか、
     マニアにはたまらない話を色々。

     見出し写真は千世さん撮影。伽藍から見えるあべのハルカス。


    天王寺楽所の幡

     舞台の四方に掲げてある幡ばん。

     時計回りに黄・朱・青・紫で並んでいて中央は白。

     方角を表すのであれば、中央が黄、で、西が白、なはずなんだが、それはあくまでも基本であって、ここでは「結界」を表しているのかな。多分。

     あるいは中心伽藍の五重塔に祀られてある、「仏舎利(骨)=白」を中心にした配置かな。それっぽいな。
     釈迦の身体が黄、血が赤、髪が青、袈裟が紫だからな。
     

     そして楽人の衣装は、朱系と青系。前書いた記事にもまとめたけど、舞楽を見に行く機会があったなら、ここだけは押さえておいた方がいい。

     左方(唐楽:笙しょうメイン。衣装は主に赤系)
     右方(高麗こま楽:鞨鼓かっこメイン。衣装は主に青系)

     ちょっと乱暴だけどこう認識しておいても良い。

     平安時代の我が国文化で雅やかなのが左方。
     平安時代に異国情緒でカッコいいのが右方。

    乱暴ですよ。
    あくまでも初めて観るような方向け。


    篝と薪

     聖徳太子の命日ということで、毎年4月22日に四天王寺では「聖霊会しょうりょうえ」が執り行われ、その日にも六時堂前の石舞台での舞楽が、なんと13時から18時まで奉納されるんだが、

     かつては篝火を焚いて夜中までやっていたと、
     ぜひとも篝火を焚いた夜の舞楽も見たいと、
     昭和二十八(1953)年から中心伽藍での「篝の舞楽」が始められた。

     長らく8月に行っていたものを、昨今はさすがに暑過ぎると、去年から6月に変更されたのだが、雨に降られて屋内で。屋内なので篝火は無し。

     今年はようやく晴れたので「篝の舞楽」の名に恥じない篝が焚けるぞ。
     と満を持して「篝の火入れ」が行われたのだが……、

     風が強くて予想以上に燃え盛り、客席にまで火の粉が飛び散りそうということで、安全のために途中で「調整」というか消火作業が入った。

     もちろん中心伽藍の内側で行われるのだから、万が一にも火の粉が飛んで多少であっても焼け焦げては大変。分かりますよ。しかし、

     根が九州の土着民である私は、正直この程度の火の粉じゃあ、祭りの始まりにしか思えず胸が躍りまくってもっと激しく燃え盛っておくれ、なんなら無粋なライトも消して純粋に炎の灯りだけで演やらんかい、と暴言まで飛び出しそうになるのを、

     違う。そいつは薪能たきぎのうだ。
     と自分で自分にツッコミを入れて落ち着かせる。

     そうです。私は薪能(炎の灯りだけで演じられる能)も大好き。
     だけどやっぱり薪能はもっと広い舞台で客席も遠ざけて行われるし、近くで見たいのであれば私の土着民の心は飲み込もう。


    舞楽鑑賞に来たのですよ

     今回の演目について、見慣れて来たとは言え私は長年の愛好者ほど詳しくないので、ざっくり行きます。

    振鉾えんぶ
     
    舞楽の最初に必ず舞われる、儀式のような演目。左方から一人舞台に上がって鉾を振る。次に右方から一人、最後に二人揃って。
     この動きを見る度に私は太極拳の準備体操、八段錦はちだんにしきの五を思い出す。頭を振って心を鎮める動きなので役割は似ているかも。

    北庭楽ほくていらく
     左方。四名。壱越いちこつ調。
     貴族たちが酒を楽しみながら舞っている設定らしい。広い袖に手がほとんど隠れている。四人揃った動きが多い。

    八仙はっせん
     右方。四名。一人ずつ登場して並ぶ向きが北庭楽と違うぞ。内向き。
     お気に入り。鳥の顔の面のクチバシについた鈴が時々鳴る。竜の子供たちが遊んでいるという設定らしく(諸説あり)、みんなで輪になって回るとことか可愛い。

    陪臚ばいろ
     今回初めて見て面白かった。しかも珍しい。左方から二人、右方から二人出て来て、笙も鞨鼓も鳴っている。
     通常は右方舞らしく、私も最初は全員朱色の衣装なので左方舞かと思っていたら、兜の基調色や紐の色が、朱色と青色に分かれている。

     一回舞台に上がってまた降りて、
     刀抜いて舞台に上がってまた降りて、
     長槍持って舞台に上がった。

     手を衣から出して見せている人は武人らしい。
     指を二本立てる仕草に、八段錦の二、弓を射る動き(の中でも目標を定める仕草)を思い出す。
     合戦を表しているらしいが、のどか。盾にも花の絵が描かれているし。

    長慶子ちょうげいし
     音楽だけ。舞楽の最後に必ず演奏される。源博雅作曲。
     私は源博雅好きなので、フラットには聴きづらい。正直よぉ分からんのに「良い曲だぁ」と思ってしまう。


    ちょっとここからはスピリチュアル

     6月21日の朝4時半頃に、家の土地神様から話しかけられたので記録。
     そんなん苦手な方もおりましょうから、興味のある方だけ有料で。

     ちなみに土地神様とは巳みーさん(蛇)です。

    あなたへのおすすめ