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見出し画像

BESを導入してみないか(2/4)

     全4回中の第2回:
     点字が読めるメリット

    第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回

    (文字数:約1600文字)


    点字を知らなくても読める

     見出し画像は、第1回の見出し画像から、カナ文字表示を指定した上で印刷したものです。
     ボランティア員が校正のために使うものであり、視覚障害者には点字プリンタで凸点を打ち出した文書を渡します。

     ご覧の通りカナ文字と、数字・記号類のみで、漢字が存在していません。
     (漢字を表す点字もありますが、一般書にはまず使われません。)

     このひたすら続くカナ文字の羅列を、どうにか読みやすくするためには、
     名詞・動詞・形容詞などの、語句ごとに文章を区切り、1マス分のスペースを空けていく必要があります。

     同音異義語が多数存在し、誤解を招くような文章であれば、「点訳者挿入符」を用いて適宜説明を入れる必要もあります。

     一句ずつを丹念に読み込むしかありません。
     必然的に読解力が鍛えられます。

     触って読む場合は尚更です。指先に触れてくれるまでその文字列は、存在していないも同然です。

     墨字(点字に対して一般的な印刷文字を指します)で読んでいる時は、字面が先まで見えている状態を過信して、細かな情報などはざっくり読み飛ばしてしまっている事が分かります。
     墨字よりも読み込む時間はかかりますが、頭に入ってくる情報の、深度が変わるのです。


    点字プリンタは高いので

     点字プリンタは高額で一般人には入手し難い。
     そこを補ってくれるのが、点字プロジェクタであり、BESでもあります。

     点字板に、打ち出し可能な用紙すら、一般的な文房具店には売っていません。福祉施設などに赴いたり問い合わせたりして購入するしかない現状です。
     しかしBESはダウンロードしたなら即使える。

     拡張子「.bes」のファイルとして保存して視覚障害者に渡し、点字プロジェクタで読んでもらう事も出来ます。


    点字そのものは読んでいるうちに分かる

     なぜなら点字は、小説作品やゲーム等で、「暗号」として使われたりもしているので、
     法則さえ飲み込めれば、読み解く作業自体はパズル感覚で楽しめるのです。

     1マスに付き、6つの点を打ち出す事で、文字を表します。

      ①  ④
      ②  ❺
      ❸  ❻

     日本語の場合、
     ①②④部分が母音を表し、
     ❸❺❻部分が子音を表し、
     その組み合わせで文字を構成します。

     その事を知っただけでも、見出し画像の点字部分から、謎めいた呪文感が薄まって、とっつきやすく見えてきませんか。

     パズルが得意な人であれば、見出し画像の点字部分だけでも、日本語五十音字の法則性が掴めるでしょう。


    点字を読めなくたって音声が聞ける

     BESには標準で、読み上げ機能がついています。

     つまり、BESさえ導入してあれば、実は音声化を待つまでもないのです。

     男性または女性の音声サンプルを合成したもので、抑揚はありませんが、情報を受け取りたいだけであれば、淡々と読み上げられる方が楽です。

     ちなみに視覚障害者は、スマホにパソコン全般を、音声補助機能を利用しながら操作していますが、
     よろしいですか。
     今から私は多くの方に認識してもらいたい、最重要事項を言いますよ。



     PDFデータからは音声が出ないんです。


     なぜならPDFデータは「画像」だから。
     文字列に見えてもそれは「画像」だから。

     テキストファイルか、
     メールへの本文コピペでなければ、
     パソコンは「文章」と認識できず読み上げてはくれません。

     視覚障害者に対しては、PDFデータを送付しても、そこに記載された情報には一切アクセスできない、と思って下さい。

     ましてや「印刷して署名・捺印の上で返送下さい」なんて、
     やれと言われたら周りの補助を借りながら、どうにかやってみせますけれど、規則、にとらわれずに一度考えてみて下さい。

     その本人確認に意味はありますか?

     視覚障害者がクリアしなければならない、作業難易度の高さに、見合っていなくないですか?
     もしかしてその方が、商談相手だったり大事な顧客だったりした場合に、意図せず無礼を働いているようには感じられませんか?

     ほら知らずにいるって、怖いでしょう?


    第2回は、以上です。
    ここまでを読んで下さり有難うございます。

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