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【亀好書房⑥】なんのはなしばしよらすと

     はじめましての人も、前から知ってる方も、ごきげんよう。
     岡埜おかの 由木古ゆきこです。

     九州弁に置き換えるならこれが最適かなと。
     なんのはなしばしよんなっと、と迷ったけどサラリと口にできる方を。

    画像

    (文字数:約1800文字)


     noteの街の路地裏で、一つのタグを登録商標にまで成長させた、
     コニシ木の子さん率いる、

    #なんのはなしですか ®️

     を、目にした方もいらっしゃると思う。

     かく言う私も路地裏の住人である。
     それどころか路地裏限定で、初代・仙人を名乗らせてもらっている。

     今年9月13日の文学フリマ大阪には、亀好書房で出店する予定だ。
     ブースには、

     なんのはなしですか 第「ん」号
     とその点訳版も置く事にしている。

     更に、
     今年の秋頃販売予定のZINE、
     なんのはなしですか 第「の」号
     の点訳版も、現在亀好書房が手掛けさせてもらえている。


     誰か誉めろ。
      ↑
     本音ダダ漏れ。すでに誉めてくれた人もいるよね。ありがとう。
     もちろん手掛けさせてもらえた時点でありがたいんだけどね。

     ちなみにこのシリーズの見出し画像は、路地裏でお馴染みティッシュ字を点字筆記法で書いたものです。
     点字筆記法についてはこちら↓

     思い描いてみたら面白がれるかもしれない人のために、ざっくりとですが点字翻訳手順を紹介してみます。
     点字編集ソフト並びに「打刻」という行為については、亀好書房③に記載しています。

     点字は基本32マス×18行、が1ページです。
     行に入りきらない単語は全て次の行に、1ページに収まりきれない単語は全て次のページに送られます。
     点の大きさと間隔(点間、文字間、行間)が、JIS規格により物理的に決められているので、シビアです。

     更に言えば点字を打刻できる用紙には厚みがあり、バインダー等に閉じ切れる枚数にも限界があるので、1冊の書籍を点字では150ページごとに分巻します。

     そして点字は全てカナ文字で表現されます。意味を受け取りやすくするために、適宜スペースが空けられます。

     まさしく駄菓子菓子だがしかし、なのですが、この路地裏における頻出ワードの妙味が、点字では表現し切れません。
     苦肉の策で「ダガシ□カシ(ダガ□シカシ)」と表します。

     さて今から打刻する文章に、ざっくり目を通したなら、まずは頻出ワードをピックアップします。
     第「ん」号で例えるなら、
    「カナリ□タイプノ□ジョセイ」「タカポン」「キヨーケン」「コンビニ」「コーヒー」「ギョーレツ」「オムライス」「ヒヤシ□チューカ」「ピンク□スモック□ヒトミ」「ナンノ□ハナシデスカ」「ロジウラ」
     あたりになります。

     これらの頻出ワードを単語登録しておいて、「カ」を打刻しながらスペースキーを押せば、「カナリ□タイプノ□ジョセイ」が出力されるようにしておくのですが、
     困った事に、50音字それぞれにつき1単語しか登録できません。

     コ、に「コーヒー」を登録してしまった場合、
     オ、または、ン、に「コンビニ」を登録する、
     といった微調整が必要になります。 

     とは言えそもそも登録しておいた事を記憶していられる単語は、20種類が限界です。
     作品が変わったなら頻出ワードも変わるので、どうせ登録し直します。

     厳密にはこだわらないラフさ加減も重要です。

     

     ここで人によっては哀しく聞こえるかもしれない話を、私個人的には雄々しく語りたいのだが、

     私に故郷は存在しない。

     故郷は九州と嘯いてきたし、それで決して間違いでもないのだが、
     物心ついた時から二年置きに転居と転校を続け、運悪く一年置きにクラス替えも重なった私には、
     懐かしい土地も場所も友人も、誰かと共有できる思い出も、一切存在していない。私の方でいくらか覚えていても、彼らは私を忘れただろう。

     哀しくないわけではないが、そういう人間もいて、そういう人生もある、というだけの話だ。
     少数派である事は、悪でもなければ劣っているわけでもない。

     そればかりか今年2026年をもって、故郷の地から正式に、岡埜家の土地は無くなった。祖母家を解体して県に譲渡して、きれいさっぱりだ。

     つまり路地裏出身を標榜したとて私の場合は何ら差し支えがない。
     ならば能動的に名乗ろうではないか。

     我こそは、
     路地裏出身の小説家、
     亀好書房の女主人であると。

    (※すでにキャラが渋滞しているので仙人は名乗りには使いません。)


    以上です。
    ここまでを読んで下さり有難うございます。

    この記事は、
    #創作大賞2026
    #ビジネス部門  応募作です。


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