
看護師の私が考える在宅介護の入浴介助
自宅でも車椅子生活になってしまった母、トイレはポータブルトイレで解決し、残るは入浴問題。
我が家の脱衣所や浴室の段差と狭さにより、とてもじゃないけど車椅子からシャワーチェアへ移乗介助するスペースがなく、安全な入浴は難しいと思っていました。


(要介護認定を受けてから購入したシャワーチェアはヒザ痛持ちの私も便利で気に入っている)
そのため母が入院している間に、ケアマネさんと一緒に入浴目的で通えるデイサービスの見学に行ったりもしていました。
でも実際に母が退院すると、私はもう一刻も早くお風呂に入れてあげたい欲が強くなってしまいました。(実は病院で働いているときから入浴介助が好きなのです)
というのも、長期入院患者さんの体ってすごく汚れているんですよね。
入院中は自由に入浴できないし、その日の体調によって入浴できないタイミングが続いてしまうこともあります。
母も1ヶ月の入院で入浴は2回と、洗髪が1回だった気がします。
でもやっと退院して帰ってきて、「じゃあお風呂入るために明日からデイサービス行ってね」というのはなんだか酷な気がしました。
入院が長引くと、たとえシャワーだけでも健康な人が思っている以上に体力を使うものなので、キツイと言っている人を無理矢理に入れるわけにもいかないし、転倒を防ぐためにも安全面の配慮はとても大切です。
でも家に帰って来たならば本人が望むタイミングでお風呂に入ってほしいし、とりあえずさっぱりしてほしいし、それが元気になる源のひとつであるとも、この1年母を見ていて思うのです。
とりあえず退院してすぐは、温タオルや使い捨てウェットティッシュで体を拭くだけ。
手や顔は車椅子のままでもなんとか洗面台で洗うことができるので、それだけでも母は帰ってきた実感がわいて感動するのです。
(洗面台での洗髪は姿勢がきつくて無理だった)
翌日は、車椅子に乗ったまま足だけ浴室に出して、足浴をしました。
体力や気力がないと足の指の間なんて自分ではこまめに洗えないけど、きれいになったら寝ていてもサラサラしてとても気持ちのいいものだそうです。
そして2日後、「そろそろ、シャワーしてみない?」と、声をかけました。
この入浴問題、よく考えたら、一番の問題は浴室の開き戸でした。
このせいでシャワーチェアを置くと扉の開け閉めができないしスペースがなくなるため移乗介助ができなかったのです。
我が家は賃貸なので住宅改修は現実的ではなく、これを解決するにはどうしたらいいか悩んでいたところ、ハッと一句「閉じぬなら 開けたまま入ろう 風呂のドア」ということで、シャワーカーテンを付けることにしました。

(それでも狭いから腹凹ませてるけど)

(最初はシャワーカーテンがなかったのでレジャーシートを壁にガムテープで貼っていた)
ドアが閉まらないとシャワーの水が脱衣所に飛び散るのはもちろん、寒いですからね。
高齢者は特に、寒いと尚更お風呂に入るのを嫌がるので、夏でも浴室の保温はとても大切。リラックス効果や汚れを浮かせるためにもとても大切。
もちろんプライバシーの配慮にも。
シャワーカーテンですべて解決できました。
シャワーチェアや車椅子の配置、移乗の向きなどを何度もシュミレーションして、これで無理ならば潔く諦めてデイか訪問入浴にお願いしようと思い、いよいよ母を入浴させることにしました。
結果、大成功。
移乗もなんとかスムーズに、母も「痛い寒い」を感じることなく気持ちよく入浴できました。
背中以外は母が自分で洗えたので、私の途中の出入りもスムーズにできたし、あとはカーテンからひょいとのぞくだけでいいしとても便利でした。
シャワーカーテンなんて一人暮らしかホテルのユニットバスでしか必要ないと思っていたけれど、こうして使うこともできるのだなと新たな発見にもなりました。
そういえば病院でも広い浴室内で、保温や脱衣所との区分けのためにシャワーカーテンをつけていることがあったのを思い出しました。
普段はクリップでとめておけば全然じゃまにもなりません。

移乗介助の際はシャワーチェアに座らせたまま動かしたりと、多少の私のチカラ技で乗り切っているところもあるけれど、とりあえず母が無理なく安全に入浴できるうちはこの方法でいこうと思っています。
私も腰に気をつける。
なんか最近ホトトギスの俳句が思考転換するのに役立っています(笑)
ホトトギスの別の例はこちら↓