
【過去検証2】ダウ理論が苦手なFX初心者へ。ZigZagを使って「波」を判断する検証方法
FXを勉強していると必ず出てくるのが
「ダウ理論」です。
高値を切り上げている。
安値を切り上げている。
高値を切り下げた。
安値を切り下げた。
言葉だけを見るとそれほど難しそうには感じません。
ところが、実際のチャートを開いてみると
「どこからどこまでが1つの波なの?」
「この高値はカウントするの?」
「これは押し安値?」
「小さい値動きまで見た方がいいの?」
「自分が引いた波と、他の人が見ている波が違う……」
となりやすいんですよね。
特にFXを始めたばかりの頃は、
波をどう見るか
という部分がかなり曖昧になりやすいです。
下図みたいな画像なら誰でも分かるけど
実際のチャートは分かりにくい。

そこで今回は、
ダウ理論が苦手な人でも波を見る基準を作りやすくする検証方法
を紹介します。
今回使うのはMT5(TradingViewでもOK)
そして補助的に使うインジケーターは、
ZigZag(ジグザグ)です。
ただし、ZigZagを使って
「ここで買い」
「ここで売り」
と判断するわけではありません。
今回の目的はもっとシンプルです。
自分の中で「どこからどこまでを1つの波として見るのか」と
いう基準を作ること。
まず前回の検証をやっていない人はこちらから
今回の内容は、以前紹介した
MA200とMA20だけを使ったシンプルな検証の
次にやってみる内容としておすすめです。
前回は、
・MT5
・5分足
・MA200
・MA20
・グランビル2番
・F12を使ったコマ送り検証
というかなりシンプルな形で、
「まず同じ条件を何度も見る」という検証方法を紹介しました。
まだ読んでいない方は、先にこちらを見てみてください。
今回は、1個ポイントを増やしますが
チェックするのはシンプルです。
ダウ理論が難しく感じる理由
ダウ理論そのものが難しいというより、
初心者の方が迷いやすいのは、
「どの高値とどの安値を使えばいいのか」
だと思います。
例えばチャートを見ると大きな上昇の中にも、
細かな上げ下げがたくさんあります。
そのすべてを波として見ることもできますし
もっと大きな値動きだけを波として見ることもできます。
つまり、
同じチャートを見ていても人によって、
「ここが高値」
「いや、その手前が高値」
「この安値は無視する」
「これは1つの波として見る」
という違いが出てきます。
もちろん、慣れてくれば自分なりの基準ができます。
ただ、最初からそれを感覚だけでやろうとすると
毎回判断が変わってしまうんですよね。
昨日は波として見た。
今日は見ない。
このチャートではカウントした。
別のチャートではカウントしなかった。
これでは検証結果もブレてしまいます。
そこでZigZagを補助的な基準として使います。
ZigZagを表示する
MT5を開き
検証したい通貨ペアのチャートを表示します。
時間足については、前回と同じように5分足から始めても大丈夫です。
そしてチャートに、ZigZagを表示します。
今回使う設定は、
6・5・3です。

すると、チャート上の細かな値動きすべてではなく
ある程度まとまった高値と安値が線で結ばれるようになります。
今回、このZigZagで結ばれた値動きを
ひとまず、「1つの波」として考えてみます。
なぜZigZagを使うのか
ZigZagを使う一番大きな理由は、
勝てるポイントを探すためではありません。
波を見る基準を固定するためです。
ダウ理論が苦手な状態でチャートを見ると
「これは波かな?」
「いや、こっちかな?」
と毎回考えてしまいます。
ですがZigZagを表示しておけば、
ひとまず、「今回はこの表示を基準にして見てみよう」
と決められます。
つまり、正解を教えてもらう道具ではなく
自分の判断基準を作るための補助輪
のようなイメージです。
自転車も最初から補助輪なしで乗れる人ばかりではありません。
最初は補助輪を使って
「こうやってバランスを取るのか」という感覚を身につけます。
それと同じです。ダウ理論も、
最初から全部自分の目だけで判断しようとしなくても大丈夫です。
ZigZagの山と谷を見てみる
ZigZagを表示したらまずはシンプルに
山と谷を見てください。
安値
↓
高値
↓
安値
↓
高値
という形になっているとします。
ここで見るのは、
「前回の高値より今回の高値は上なのか?」
「前回の安値より今回の安値は上なのか?」
これだけです。
高値が切り上がり
安値も切り上がっているのであれば
上方向への流れが続いていると考えやすくなります。
反対に高値が切り下がり
安値も切り下がっているのであれば
下方向への流れを見ることができます。
いきなり難しく考えなくて大丈夫です。
まずは、山と谷を比べる。
これだけです。
この辺りは動画で説明します。
F12を使って1本ずつ進める
そして今回も使ってほしいのがMT5の
F12の機能です。
前回の記事でも紹介しましたが
F12を押すことでローソク足を1本ずつ進めることができます。
過去チャートを完成した状態で見ると
未来が全部見えてしまいます。
すると、「あ、ここが高値だったんだな」
「あそこが押し安値だったんだな」と簡単に判断できます。
でも、実際のトレードでは、
その先は見えません。だからF12を使います。
ローソク足を1本進める。
↓
ZigZagを見る。
↓
さらに1本進める。
↓
新しい山や谷がどう形成されるかを見る。
↓
さらに進める。
↓
前回の高値、安値との関係を見る。
これを繰り返します。
「この先どうなるか」を考えながら進める
検証するときは、
ただF12を連打するだけでは少しもったいないです。
1本ずつ進めながら
「今は高値と安値を切り上げているな」
「次にこの安値を割ったらどうなる?」
「この高値を超えたら、上昇継続と考えられそうだな」
というように
次に見るポイントを考えてからF12を押す
ようにしてみてください。
最初はZigZagを「答え」にしない
ここは重要です。
ZigZagが表示した場所を
絶対的な正解だとは考えないでください。
「ZigZagがここを高値にしたから絶対にここが高値」
という使い方ではありません。
あくまで、
初心者の段階で波を見る基準を一定にするための補助です。
FXでは、同じ値動きでも見る時間足や
どの大きさの波を見ているかによって
捉え方が変わることがあります。
ですから最初は、
「ZigZagの5・6・6を基準にした場合はどう見えるか?」
という1つのルールを決めて
それを何度も検証してください。
まず判断方法を固定する。
そのあと改善する。
この順番です。
前回のMA検証と組み合わせても面白い
前回の記事では、MA200より上に価格があるとき
MA20への押しを待ち再びMA20より上へ戻ったところを検証する、
という方法を紹介しました。
この検証に慣れてきたら
今回のZigZagを加えてみるのも面白いです。
例えば、
MA200より上に価格がある。
↓
ZigZagでも高値・安値を切り上げている。
↓
その中でMA20まで価格が戻ってくる。
↓
再び上方向へ戻る。
こうすると前回は、「MA200より上」
だけで見ていた大きな方向に
今回は、「波の状態」という判断材料を1つ追加できます。
ただし、いきなり他の判断は、入れないでください。
まず前回のルールだけ。
その次にZigZagだけ。
そして両方がある程度慣れてきたら
組み合わせて検証する。
この順番がおすすめです。
条件は1つずつ増やす
FXを勉強しているとどうしても、
「もっと精度を上げたい」と思います。
MA200
MA20
ダウ理論
水平線
ローソク足
RSI
MACD
フィボナッチ
上位足
時間帯
と、どんどん条件が増えていきます。
気づけば全部そろわないとエントリーできない。
そしてなぜ勝ったのか?なぜ負けたのかも?
分からない。
という状態になりがちです。
だからこそ1つずつです。
前回はMA。今回は波。
それぞれ単体で見てみる。
そして
「これには意味がありそうだな」
と思ったものだけを残していく。
その方が自分自身でも理解しやすくなります。
まずは100個の波を見てみる
今回も、数回チャートを見て終わりではなく
ある程度まとまった数を見てみてください。
例えば
100個くらいの波を見る。
これだけでもかなり違います。
100個見ていると
「高値と安値がきれいに切り上がるときはこうなるのか」
「高値更新しても、そのあとすぐ崩れることもあるな」
「波が小さくなっているときは動きにくそうだな」
「MA200付近では波が細かくなりやすいかも」
自分なりの疑問や仮説が出てきます。
ここが非常に大切です。
最初から「ダウ理論の正しい答え」を丸暗記するのではなく
実際のチャートを何度も見ながら
自分で「こういう特徴があるのかもしれない」と気づいていく。
その仮説をまた検証する。これを繰り返します。
検証ノートを残しておく
できれば
検証するときには簡単なメモも残してください。
難しい検証表を作らなくても大丈夫です。
例えば
・通貨ペア
・時間足
・日時
・上昇、下降、レンジ
・高値切り上げ
・安値切り上げ
・その後どうなったか
・気づいたこと
このくらいでも十分です。
さらにチャートのスクリーンショットを残しておくと
あとから見返せます。
100回検証したあと最初の10回と
最後の10回を比べてみる。
すると
自分のチャートの見方がかなり変わっていることがあります。
ダウ理論が苦手でも問題ありません
最初からチャートを見た瞬間に
「ここが押し安値」
「ここでトレンド転換」
「これはエリオットの第○波」
と判断できなくても問題ありません。
むしろ分からない状態だから検証します。
最初はZigZagを使って、
波を見る基準を固定する。
↓
F12で1本ずつ進める。
↓
高値と安値を比較する。
↓
100回見る。
↓
自分なりの気づきをメモする。
これだけでも十分です。
そして慣れてきたら、
少しずつZigZagなしでも
「あ、この辺りがひと波かな」
と見えるようになってきます。
その段階で初めて
補助輪を外していけばいいと思います。
まとめ
今回の検証方法をまとめます。
・MT5を使う
・まずは5分足でもOK
・ZigZagを表示する
・設定は6・5・3
・ZigZagの山から谷、谷から山を「ひと波」の基準にする
・高値と高値を比べる
・安値と安値を比べる
・F12でローソク足を1本ずつ進める
・未来を見ない状態で判断する
・まずは100個くらい波を見る
・気づいたことをメモする
大切なのは、ZigZagを使えば勝てる
ということではありません。
ZigZagを使うことで、
「自分はどこからどこまでを波として見るのか?」
という曖昧だった部分に
ひとまず1つの基準を作れることです。
ダウ理論が苦手な人ほど
いきなり感覚で判断しようとせず、
まず基準を固定してみてください。
そして、同じ基準で何度もチャートを見る。
これを繰り返すと少しずつ
「波を見るとはどういうことなのか」
が分かってきます。
前回のMA200とMA20を使った検証方法と合わせて取り組むと
さらにチャートを見る練習になります。
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