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エギングでやってはいけないこと10選|45度のフォールを壊すな

    おう、元気か?

    エギを買って、何回か堤防に立った。シャクって、沈めて、また投げる。周りでは誰かがイカを上げてるのに、自分のエギには何も起きない。ネットで「やってはいけないこと」を調べると、NGが5個、10個と並んでる。全部頭に入れて次の週末に行ったのに、また何も起きない。

    原因ははっきりしてる。NGを覚えただけで、なぜダメなのかを持って帰ってないからだ。風が変わる、潮が変わる、季節が変わる。条件がひとつ動けば、丸暗記したリストはもう当てはまらねぇ。

    だから今日は、NGを10個に絞ったうえで、全部に理由を付ける。先に種明かしをしておくぞ。

    エギングでやってはいけないことの大半は、同じ1つのものを壊してる。エギの45度のフォールだ。

    残りは季節の話と、命と場所の話。理由ごと持って帰れ。


    01. やってはいけないこと10個と、代わりにやること

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    先に一覧を置く。次の釣行でそのまま使える形にしてある。

    ■ NG1 PE0.8号以上を巻く → PE0.6号にする
    ■ NG2 リーダーに3号以上を結ぶ → フロロカーボン2.0号・80cm
    ■ NG3 最初から2.5号のエギを投げる → 3.5号のノーマル(約3秒/m)から入る
    ■ NG4 ラインを張ったままビシバシ引く → ラインを弛ませて弾く(竿を時計の4時から10時へ、弾いたら4時へ戻す)
    ■ NG5 着底を確かめずにシャクり始める → カウントとラインの弛みで底を取る(ノーマルなら水深10mで約30秒)
    ■ NG6 フォール中にエギを手前へ引っ張る → 穂先に重みを乗せるだけ。うねりの日はさらに張りを抜く
    ■ NG7 秋に1か所で粘る → 10分(5〜10投)反応が無ければ移動
    ■ NG8 春に着底してすぐ動かす → 着底後20〜30秒は底に置く
    ■ NG9 ライフジャケットなしで荒れた海に立つ → 桜マーク(Type A)を着る。雷鳴が聞こえたら竿を置く
    ■ NG10 立入禁止に入る・墨跡を残して帰る → 表示を守り、墨はバケツの海水で流す

    並べてみると、10個は3つの束に分かれる。

    NG1〜6は道具と操作の話だ。ラインの太さ、リーダーの号数、エギの大きさ、シャクリ方、底の取り方、沈め方。見た目はバラバラだが、壊しているものは共通していて、どれもエギが斜め45度の姿勢のまま一定の速さで沈むのを邪魔する。

    NG7と8は、秋と春で答えがひっくり返るものだ。ネットの解説が季節ごとに逆のことを言っていて混乱するのは、ここに原因がある。

    NG9と10は釣果とは関係ない。命と、釣り場そのものを守るための話だ。

    1〜6を個別に丸暗記する必要は無いぞ。「これはフォールを崩すか?」と自分に1回問えば、このリストに載っていない道具や動かし方でも判定できる。判定の物差しは1本で足りる。


    02. 道具のNG:ラインとエギの選び方で45度が崩れる

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    まず、なぜ45度のフォールがそこまで大事なのかを片付けておく。

    アオリイカがエギを抱くのは、ほとんどが沈んでいく途中だ。奴らは獲物を見つけると、距離と到達までの時間を頭の中で計算してから触腕を撃ち出す。撃った触腕は途中で軌道を直せないから、標的の動きが読めるときしか撃たない。エギが斜めの姿勢のまま一定の速さで沈んでいれば、計算が立つ。姿勢がふらつけば計算はやり直しになって、イカは撃つのをやめる。

    道具のNGは、この姿勢を買った時点で壊してしまうものだ。釣り場で腕を磨いても取り返せないから、最初に潰しておく。

     

    NG1. PE0.8号以上を巻く

    「切れたら怖いから太めで」。入門セットのリールには0.8号や1号が最初から巻いてあることも多くて、知らないうちにやっているNGがこれだ。

    エギングのメインのラインはPE(ポリエチレンを編んだ糸)を使う。太いPEが損をするのは、風の中より水の中だ。海水の密度は空気のおよそ800倍ある。投げたあと、ラインの大半は水に浸かっていて、潮に押され続けている。太いラインは潮を受ける面が広いぶん強く押されて、水中で凧のように膨らむ。その凧に引かれてエギは浮き上がり、頭の角度が変わる。ついでに、どこで着底したのかも分からなくなる。

    エギングのラインはPE0.6号。太くして買った安心の代金は、フォールで払うことになる。

    「じゃあ切れたらどうするんだ」という声が聞こえるな。0.6号が切れるとき、犯人はたいてい結び目のほうだ。FGノットのような、摩擦で締め込む系統のノットを丁寧に組めば、ライン本来の強さの大部分が残る。太さを上げる前に、結びの精度を上げろ。手で組むのが苦手なら、結束を補助するツールに頼ればいい。

     

    NG2. リーダーに3号以上を結ぶ

    PE0.6号の先には、フロロカーボンのリーダー(エギとPEのあいだに結ぶ、擦れに強い短いライン)を結ぶ。ここでも「大物が来たら切れそうだから」と3号を選ぶやつが多い。

    フロロカーボンは比重が約1.78で、水に沈む素材だ。沈むから、水に浮きやすいPEを落ち着かせる重りの役をしてくれる。問題は、その重りが重すぎたときだ。

    号数ごとに決まっている標準の直径で言うと、2号が0.235mm、3号が0.285mm。同じ長さなら沈む力は断面積で決まり、断面積は直径の2乗に比例する。計算すると(0.285÷0.235)²で約1.47倍。3号のリーダーは、2号の1.5倍近い錨をエギの鼻先にぶら下げてるのと同じだ。エギのメーカーは、あの斜めの姿勢を出すためにオモリと浮力を細かく詰めて作ってる。そこに錨を足せば、エギは頭から突っ込む。

    答えはフロロ2.0号・80cmだ。風と潮が強い日は、PEを沈めるために1.5mまで伸ばしていい。2.5号に上げていいのは「春の大型を狙うとき」と「根が荒い場所」の2つだけだ。強度が欲しいなら、号数を上げるより同じ号数で強い銘柄を選べ。号数と直径の対応は業界で共通だから、メーカーが変えられるのは中身の強さのほうになる。

     

    NG3. 最初から2.5号のエギを投げる

    「秋のイカは小さいから、エギも小さく」。筋が通ってるように聞こえるが、数字を並べると崩れる。

    ヤマシタのエギ王Kの公式スペックでは、3.5号の沈下速度は約3秒/m。3.0号も、沈下速度はやはり約3秒/m。2.5号だけが約5秒/mになる。

    つまり3.5号から3.0号に落としても、沈む速さは変わらない。「小さくすればゆっくり沈んで食わせやすい」は、3.0号では起きないんだ。落として減るのは、遠くのイカに気づかせる力のほうになる。2.5号まで落とすと、今度は沈み方そのものが別物になる。その遅さが効く場面もあるが、それは3.5号で寄せて、追ってくるのに抱かないと分かってからの話だ。1投目に結ぶ号数としては早すぎる。

    エギは3.5号のノーマルから入る。落とすのは、イカがそこにいると分かってからだ。

    ライン・リーダー・エギ・リール・ロッドを、エギから逆算して一式に組む手順はこっちにまとめてある。



    03. 操作のNG:シャクリと底取りとフォールで45度が崩れる

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    道具が揃っても、動かし方ひとつで姿勢は崩れる。ここに並べる3つは、どれも「頑張っているつもりの人ほどやっている」タイプのNGだ。

     

    NG4. ラインを張ったままビシバシ引く

    ロッドを大きく煽って、風切り音を鳴らして、また煽る。見た目は派手で、いかにも釣れそうだろ。

    困ったことに、ラインを張ったまま強く煽っても、エギは手前へ引きずられるだけだ。リードを引っ張られた犬みたいに、まっすぐこっちへ寄ってくる。左右に跳ねる動き(ダート)はほとんど出ねぇ。移動距離ばかり稼いで、イカの目の前にいる時間が短くなる。

    やり方は逆だ。ラインをわざと弛ませたまま、ロッドを時計の4時の位置から10時まで素早く弾き、弾いた直後に4時へ戻す。張っているのは一瞬で、すぐ緩める。引っ張る力が消えたエギは、勢いのまま自分の形に沿って横へ飛ぶ。これがスラックジャークだ。要るのは腕力より速さと、弾いたあとにラインを張らないことだけだ。

    もう1つ覚えておけ。シャクリ終わったら、すぐフォールに移る。派手に動かすのはイカに気づかせるためで、抱かせるのはその次の沈む時間だ。シャクリを何回も重ねるほど、肝心のフォールの時間が削れていく。

     

    NG5. 着底を確かめずにシャクり始める

    検索上位の解説でも、何度も挙がっているNGがこれだ。「たぶんこのくらい沈んだろう」でシャクり始める。

    底が分からないと、今エギが水深何mにいるのかを言えない。するとイカが追ってきた深さも、根掛かりした理由も、次に何秒沈めればいいかも、全部あいまいになる。釣れた1杯を再現できないのも、たいていここが原因だ。

    着底の合図は、入門書に書いてあるような「トンッ」という手応えでは来ない。沖へ引かれていたラインが、フッと弛む。それが着底だ。見る場所は手元より、竿先から水面までのラインになる。この底取りの合図を取れるようになると、アタリの取り方まで一緒に変わる。

    カウントも併用しろ。ノーマルタイプは約3秒で1m沈むから、水深10mなら着底まで約30秒かかる。数えた秒数とラインの弛みが合えば、そこが底だ。1投目で底までの秒数が分かれば、2投目からは狙う深さを秒数で決められる。

    それから、向かい風に向かって投げるのはやめろ。風上へ投げるとラインが常に手前へ押し戻されて、着底しても弛みが出ねぇ。風を背負える向きに立つだけで、底はずっと取りやすくなる。

     

    NG6. フォール中にエギを手前へ引っ張る

    ここは、ネットの解説どうしで言っていることが逆に見える場所だ。

    「フォール中はラインを張りすぎるな、イカが警戒する」という注意書きは、検索上位の解説にも並んでいる。一方で、がまかつの公式サイトには、勝股氏のエギングを紹介するコラムで「次世代エギングの主流はロッドを立てたテンションフォールだ」という一文が載っている。張るなと言う人と、張れと言う人がいるわけだ。

    食い違いの原因は、「張る」という言葉に2つの意味が混ざっていることにある。

    ■ 穂先にエギの重みが乗っているだけの張り → エギは自分の重さで、斜め手前へ滑るように沈む。姿勢は安定し、イカが触ればすぐラインと穂先に出る
    ■ ロッドを煽る、リールを巻くなどしてエギを手前へ動かす張り → 沈むはずのエギが引きずられて、45度が崩れる

    フォール中にやってはいけないのは、張ることより、エギを引っ張ることだ。

    条件がもう1つある。がまかつのそのコラムは、テンションフォールを勧めたうえで、外洋からのうねりがある日は強く張るとラインが波に引っ張られてエギの姿勢が安定しなくなるから、張らず緩めずのゼロテンション気味に調整する、とはっきり書いている。波が勝手にエギを引っ張る日は、こっちが張りを抜いて釣り合いを取るということだ。俺も同じ考えで、基本はテンションフォール、うねりがある日はゼロテンションまで抜く。

    最後に、フォール中にスマホを見るのも同じ種類のNGだ。イカが触った合図は、ほとんどがラインに出る。フッと緩む、横へ走る、止まる。目を離した数十秒のあいだにそれが起きても、お前は気づけねぇ。

    ▶ 川上英佑氏(ヤマシタ)が、アタリと着底が分かりやすくなる竿の持ち方を解説している。1分45秒あたりで竿を強く握らず手のひらに乗せて軽く支えること、3分55秒あたりでラインを張りきる手前で止めてから竿を支えること、4分6秒あたりで着底するとラインが弛んで竿も一緒に下がることに触れている。



    04. 秋と春で逆になるNG

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    季節別の解説を2本続けて読むと、頭が混乱する。秋の解説は「底まで沈めるな」「同じ場所で粘るな」と言い、春の解説は「しっかり着底させろ」「移動するな」と言う。

    どっちも正しい。理由はアオリイカの寿命にある。アオリイカはおよそ1年で一生を終える生き物だ。秋に岸近くで群れているのは生まれて数か月の新子で、好奇心が強く、食って大きくなることで頭がいっぱいになっている。春に岸へ寄ってくるのは、同じ世代が育ちきった親イカで、目的は産卵だ。行動の原理が違うんだから、正しい攻め方が逆になるのは当然だろ。

    1つだけ整理しておく。NG5の「底を取る」は、季節に関係なく必要な技術だ。秋でも、今エギが何mにいるかは知っていなきゃ話にならない。季節で変わるのは、底まで沈めて待つかどうかのほうだ。

     

    NG7. 秋に1か所で粘る

    秋の新子は群れで動く。1杯がエギに反応すると、周りの個体も取られまいと寄ってくる。裏を返せば、何投しても反応が無い場所には、やる気のあるイカがいない。そこで粘るのは、いない相手を待っているのと同じだ。

    俺の基準は10分、投げる数でいえば5〜10投。それで何も起きなければ移動する。1杯釣れたら周りを数投探って、反応が途切れたらまた移動だ。同じ漁港の中でも、立つ位置を少しずつずらしながら扇状に投げていけ。車で移動しなくても、歩くだけで場所は変えられる。

    9月頃は、新子が水深1〜3mほどの浅場に群れていることが多い。いきなり底まで沈めるより、表層から探ったほうが早く見つかる。秋の解説が「底まで沈めるな」と言うのは、この時期の話だ。10月、11月と水温が下がるにつれて、狙う深さは下へ移っていく。季節が進んだら、底まで沈める回数を増やせ。

     

    NG8. 春に着底してすぐ動かす

    春に岸へ来る親イカは、エサを追いかけて走り回るような体力の使い方をしない。頭の大半は産卵で埋まっていて、目の前で忙しく動くものに飛びつく理由が少ない。

    だから春は、着底したらすぐシャクるのをやめろ。20秒、できれば30秒、底に置いておく。それから10cmだけ動かす。動かすから見切られるんだ。置いている時間が、イカが近づいてきて品定めする時間になる。秋の感覚だと30秒は長く感じるが、そこで回収したらイカが寄ってくる前に終わってしまう。

    移動についても秋と逆になる。春の親イカは、冬を越した深場と産卵に使う浅場を結ぶ道筋を通ってくる。その道筋の上、藻場やかけ上がり(海底が斜めに浅くなっていく斜面)の近くにエギを置いて待つほうが、場所を転々とするより確率は高い。秋のノリで投げては移動を繰り返すと、せっかくの通り道からどんどん離れていく。



    05. 命と場所のNG

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    最後の2つは釣果とは関係ない。ただ、この2つを守れないなら、エギング以前の問題になる。

     

    NG9. ライフジャケットなしで荒れた海に立つ

    まず事実を押さえておく。堤防や磯から釣るとき、ライフジャケットを着る法的な義務は無い。国土交通省が着用を義務にしたのは小型船舶の乗船者で、2018年2月からの話だ。陸の釣りは、着るかどうかを自分で決めるしかない。

    だから数字で決めろ。消費者庁が海上保安庁の統計として公表したところでは、2024年に釣り中に海へ落ちた人のうち、死亡・行方不明になった割合は、ライフジャケットを着ていなかった人で約46%(126人中58人)、着ていた人で約19%(54人中10人)だった。

    着ていなかった人は、着ていた人のおよそ2.5倍の割合で帰ってこなかった。

    選ぶのは桜マークが付いたものだ。国の型式承認試験と検定に合格した印で、中でもType Aは浮力7.5kg以上、すべての小型船舶で使える区分になっている。堤防のエギングなら、シャクリの邪魔にならない腰巻きの自動膨張式が向いてる。ただし磯では、ダイワもシマノも膨張式の使用を避けるよう注意書きに書いている。気室が岩に擦れて、膨らまないおそれがあるからだ。磯に立つなら固型式にしろ。ライフジャケットの選び方は、スナップや偏光グラスと一緒にまとめてある。

    荒れた海の話もしておく。海上保安庁は、予報に出る波の高さは平均の値で、最大でその2倍の高さの波が来ることがあると注意している。予報が1mなら、足元に2mが来てもおかしくないってことだ。俺の撤退ラインは風速10m/sと波高2.5m。釣り人向けに国が決めた数字の基準は無いから、ラインの管理ができなくなる風と、磯を波が這い上がってくる高さから、俺が自分で引いている線になる。

    雷はもっと単純だ。海上保安庁は、雷鳴が聞こえたら竿を置いて避難しろと書いている。周りに高いものが無い堤防で、電気を通しやすいカーボンの竿を振り上げている自分を想像してみろ。雷鳴が聞こえた時点で、その日の釣りは終わりだ。命には代えられねぇ。

     

    NG10. 立入禁止に入る・墨跡を残して帰る

    漁港は、もともと漁師が仕事をする場所だ。釣り人はそこを借りている。水産庁がまとめた資料では、漁港の管理者が挙げた釣りの困りごとの1位がゴミの放置、2位が釣り禁止・立入禁止区域への立ち入りだった。海上保安庁も、立入禁止の場所に入れば法令違反で検挙されることがあると書いている。柵の向こうに一等地が見えても、そこはお前が立っていい場所の外だ。

    エギング特有の問題が墨になる。イカを抜き上げれば、足元は墨で黒くなる。海上保安庁は釣り場のマナーとして「イカ類の墨」で汚さないことを挙げていて、ヤマシタも墨の跡はバケツの海水で洗い流すよう勧めている。水汲みバケツ1杯で済む話だ。

    釣り場が閉ざされるきっかけは、たいてい釣り人の側が作っている。ヤマシタの入門講座も、釣り場にゴミがあると釣りそのものが禁止されることがあると書いている。立入禁止の柵をまたぐ1人、墨とゴミを残して帰る1人が、次に来る全員の場所を減らす。自分がその1人になるな。

    帰る前に、足元と周りを一度だけ見回せ。墨を流して、ゴミを拾って、車を指定の場所から出す。それで次の週末も、同じ堤防に立てる。


    まとめ:やってはいけないことは、問い1つで見分けられる

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    長々と語ったが、結論はシンプルだ。

    エギングでやってはいけないことの大半は、同じ1つのものを壊してる。エギの45度のフォールだ。

    ■ 道具と操作(NG1〜6)→ 迷ったら「これはフォールを崩すか?」と1回だけ問え
    ■ 季節(NG7〜8)→ 秋は歩いて探し、春は置いて待つ。底を取るのはどっちも同じ
    ■ 命と場所(NG9〜10)→ 桜マークを着て、柵と墨に気を配る。海が荒れたら帰る

    10個のリストを覚えるより、この問いを1つ持って帰るほうが強い。釣り場で新しい道具や動かし方に出会っても、自分で判定できるからな。


    よくある質問(FAQ)

    理屈っぽいお前らのために、最後によくある疑問を潰しておくぞ。

    Q1. エギングにナイロンはだめですか?

    A. 結論:メインのラインにもリーダーにも、ナイロンは向かない。 ナイロンはよく伸びる素材で、シャクった力が途中で吸われてエギまで届きにくい。同じ強さを出そうとすると太くなるから、水の中で受ける抵抗も増える。リーダーに使う場合も、ナイロンの比重は約1.14で、フロロカーボンの約1.78より軽い。PEを沈めて落ち着かせる重りの役が弱くなる。とはいえ、最初からナイロンが巻いてあるリールで、とりあえず一度海に立ってみるのを止めはしない。続けると決めた日に、PE0.6号とフロロのリーダーへ替えればいい。

    Q2. エギングで根掛かりしないコツは?

    A. 結論:着底する少し手前でシャクり始めろ。 1投目で着底までの秒数を数えておけば、2投目からはその1〜2秒手前でエギを持ち上げられる。藻場や浅場なら、ゆっくり沈むシャロータイプに替えるのも手だ。それでも掛かったときは、真上から一気に引き抜こうとするな。ラインを張ったままじわじわ引けば、軽い海藻や岩ならカンナ(エギの針)が伸びて外れることがある。力任せに引いて、エギごとラインを切るのがいちばん損な終わり方だ。

    Q3. エギングの禁止期間は?

    A. 結論:海ごとに決まっている。行く海の告知を必ず確認しろ。 俺が調べた範囲では、アオリイカに全国共通の禁止期間は見当たらない。代わりに、春の産卵期などに、海区漁業調整委員会の指示でイカ類を獲ることを止めている区域や、地元の漁業者が自主的に禁漁していて釣り人にも協力を求めている海がある。期間も範囲もバラバラだから、その海を管轄する県の水産の担当部署や漁協の告知を見て、現地の看板も確かめろ。

    Q4. ヘッドライトをつけっぱなしにしてエギングをするのは迷惑ですか?

    A. 結論:人や海面を照らしっぱなしにするなら迷惑だ。 海上保安庁は夜釣りの注意として、照明で人や航行中の船を不用意に照らさないよう書いている。まぶしさで相手の足元が見えなくなるし、船にとっては危険そのものだ。ヤマシタのサイトに載っているコラムでも、海に強い光を入れると散ってしまう魚がいると触れている。灯りを点けるのは手元の作業のときだけにして、光は足元と手元に向けろ。


    釣れない日は誰にでもある。俺にもある。ただ、理由が分かっている「釣れない」と、分からないままの「釣れない」は、次の週末の中身がまるで違う。

    今日の10個のうち、自分がやっていたものを1つだけ直して海に立ってみろ。それだけで、次の釣行の中身が変わるはずだ。

    このブログでは、エギングの「なんとなく」を一つずつ物理で解体していく。役に立ったならフォローしておけ、損はさせねぇ。

    またな。

     
     
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