
音楽レビュー『Tin Pan』Tin Pan(2000)2000年代に細野晴臣が聴かせてくれた大人のポップス
【約900字/2.5分で読めます】
【こんな人にオススメ】
・日本の音楽史やシティポップに興味がある
・アコースティックが好き
・渋い音楽が好き
【こんな時にオススメ】
・リラックスしたい
・休日の日中
・お酒のおともに
'70年代に細野晴臣が率いた
ティン・パン・アレー
というバンドがあったのですが、私自身はまだこのバンドの音源をちゃんと聴いたことがありません。
私が高校生の頃に、ティン・パン・アレーの一部のメンバーで結成された「ティン・パン」の活動があり、テレビで演奏を観る機会がありました。
当時の私は、テクノに興味があって、YMO に夢中な時代だったのです。
まだ YMO 以前の細野さんの活動については、それほど知らず、『はらいそ』('78)を聴いたことがある程度でした。
しかし、そのティン・パンの演奏はとても素晴らしく、「カッコいい」と思ったんですよね。
なので、このアルバムも高校生の頃から聴きたかったんですが、なかなか手が伸びませんでした(なんせ聴きたい音楽がいっぱいだった)。
当時の細野さんは
アンビエントに傾倒していて、アコースティックのイメージがかなり薄れていたんですが、ティン・パンの楽曲はもちろんほとんどが生音です。
自身の過去曲やカバーも多く収録されていますが、どの曲もティン・パンのオリジナルと言っていいほど、自分たちのものにしているんですよね。
とにかく、アルバムとしてのまとまり感が強く、聴きはじめると、終わりまで通して聴きたくなる作品です。
単なる過去作品の再演ではなく
この時代ならではの音になっているのが、おもしろいです。
細野さんのベース、鈴木茂のギター、林立夫のドラム、いずれも熟練度を増した味わいがあります。
さらに、小坂忠、矢野顕子、大貫妙子、高野寛、中村一義、忌野清志郎、大滝詠一などの豪華なゲストミュージシャンが参加しているのも、注目ポイントです。
【作品情報】
リリース:2000年
アーティスト:ティン・パン
レーベル:リワインドレコーディングス
【アーティストについて】
’70年代に活動したバンド、ティン・パン・アレーのメンバーだった細野晴臣、鈴木茂、林立夫によって'00年に結成。
【合わせて読みたい】