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Photo byruindig

私にとっての『ニュースステーション』は「大人の世界」だった

    【約1400字/3.5分で読めます】

    前回に引き続き、それほど詳しくない私から見た久米宏さんの話を書いていきます。

    「久米宏」と聞いて、真っ先に思い出すのは、ダチョウ俱楽部・肥後のモノマネです。

    顔の系統が若干似ていたというのもありますが、肩を揺らしながら笑う仕草、机に肘をつきながら手にペンを持つ佇まい、といった細かい部分が再現されていて、本物の久米さん以上のインパクトがありました。

    何度も言うように、『ニュースステーション』はそんなに熱心に観ていたわけではありません。

    ですから、久米さんのこともそんなに知っていたわけでもないのですが、あのモノマネには確かに「久米さん」のイメージが凝縮されているのがわかったのです。

    モノマネからもわかるように、久米さんというと、いつもにこやかで、話し方が柔らかいイメージがありました。

    しかし、その柔らかい話し方の中にも、どこか「芯」を感じさせる、意思の強さや鋭さも感じられたんですよね。

    『ニュースステーション』をたくさん観ていたわけでもない私の中にも「久米さん」のイメージが根付いているのは、おそらく、両親が割とこの番組を観ていることが多かったからかもしれません。

    私は中学2年生くらいまでは、両親の言いつけで21時には就寝していました。

    なので、22時台に放送されていた『ニュースステーション』を観る機会というのは、そんなになかったはずなんです。

    おそらく、たまに22時台まで起きていることもあって(夏休みとか冬休み期間?)、それで『ニュースステーション』を知っていたのでしょうね。

    そういえば、小学生の頃だったか、中学生になってからだったか忘れましたが、親戚のおばさんから『ニュースステーション』の企画本をもらったこともありました。

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    『久米宏の金曜チェック 第1集』('88)

    内容はすっかり忘れているので、調べてみると金曜日に放送されていた「金曜チェック」という企画を本にしたもののようです。

    「○○度チェック」と称して、ゲストが○×形式の質問に答えて、性格がわかる心理テスト的な内容のようですね。

    本をもらった当時は、やはり、『ニュースステーション』のことをそんなに知らないので、「こんなコーナーもあるんだな」と興味深く読んだ気がします(「金曜チェック」については書籍『久米宏です。』でも軽く触れられていた)。

    そこからさらに時が流れて、19~21歳の頃の話です。

    すでに就職しており、当時はかなり仕事が忙しく、私は2週間交代で夜勤をしていました。

    そんな時に一緒に仕事をしていたのは、男性の先輩ばかりだったんですよね。

    日勤の昼休憩にあたる時間が22時で、ご飯を食べる時は、大抵、休憩室で『ニュースステーション』がかかっていました。

    一番年下の私にチャンネル権はなく、おもに先輩たちがテレビを付けて、なんとなくチャンネルを合わせている感じだったんですね。

    このように、私の人生において『ニュースステーション』は、「自分で選んで観る番組」ではなく、「周りの大人が観る番組」という感じで、なんとなく、私も横からそれを観ている感じでした。

    にも関わらず、私の中には「久米さん」と『ニュースステーション』のイメージが根付いているのは不思議な気もします。

    ですが、私には一つ思い当たる節があるんですよね。

    そのことについては次回の記事に持ち越します。

    (続く)

     
     
    1982年生まれ(♂)エンタメソムリエ。おもに、映画、本、音楽、テレビ番組、ゲームのレビューやコラムを執筆。エッセイ、写真、詩も投稿します。

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