
【シロクマ文芸部】待つ時間 #個性 #読書 #文庫本 #雑文
待つ時間には個性が出る。
最近はスマホを取り出す人が圧倒的に多いけど、読書を楽しんでいる人もよく見かける。最近印象に残った方だと、膝の上へ次に読む用らしきハードカバーを乗せた状態で文庫本を読んでいるお姉さんがいた。市営の健康診断センターの待合室でのことだ。
確かに、持ち運ぶなら文庫本がベターな選択だけど、長時間の読書を想定するなら量的に心許ないのも分かる。イカれた活字中毒者ともなれば「読書の集中力が切れたなら、テイストの違う別の本を読めば良いじゃない」と言い出す猛者も存在するそうな。勉強の息抜きに勉強する、みたいな発想。流石にちょっと怖い。
とある直木賞作家様は「なんとなく女性を連想出来る、物語のテーマになり得る小物」の一つに文庫本を挙げていたけど、キャラクターの個性を演出する上で手っ取り早いアイテムになり得るのは確か。
「ソシャゲの限定ガチャで一喜一憂する女性」と「夏目漱石のこゝろを熟読する女性」。この文章を読んで、叶姉妹のようなファビュラスな美女を連想する人は滅多にいない。と思う。万が一、美香さんの愛読書が漱石作品だったりしたらごめんあそばせ。
蔵書を見られるのは裸を見られるようなもの、なんて名言もあるらしい。
そう考えると、出先の待つ時間で読書するのが急に気恥かしくなってきた。