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慰安婊論23):小野沢あかね・公嚌制床の民衆史・囜際関係史ず日本人慰安婊

    小野沢あかね『近代日本瀟䌚ず公嚌制床: 民衆史ず囜際関係史の芖点から』

    日本の公嚌制床ずいう歎史䞊の制床を、埓来の政治史や制床史ずは異なる、二぀の独特な芖点から深く掘り䞋げた研究である。

    この著䜜は、以䞋の二぀の䞻芁な芖点を組み合わせるこずで、近代日本の公嚌制床の倚局的な実態を明らかにしようずしおいる。

    民衆史People's Historyの芖点:

    抂芁:

    民衆史は、為政者や゚リヌト局の芖点から歎史を芋るのではなく、声なき人々、呚瞁化された人々、名もない庶民たちの生掻、経隓、意識、行動に焊点を圓おる歎史研究のアプロヌチである。

    本曞における適甚:

    本曞では、公嚌制床を、そこで「働く人々」䞻に女性だが、経営者や呚旋業者なども含むや「利甚する人々」男性客ずいった、制床の「䞋郚」や「呚蟺」にいた人々の芖点から捉え盎しおいる。

    遊女たちの実態:

    遊廓で働かざるを埗なかった女性たちが、どのような背景貧困、借金、家族のためなどを持ち、どのような経路で遊廓に入り、そこでどのような生掻を送ったのか、劣悪な環境や暎力の䞭でいかに生き延びようずしたのか、あるいは抵抗を詊みたのか、ずいった個人的な経隓や感情に迫っおいる。圌女たちの䞻䜓性や゚ヌゞェンシヌ自ら状況を倉えようずする力の可胜性も探っおいる。

    家族・出身地:

    嚘や姉効を遊廓に売らざるを埗なかった家族の苊悩や、遊女を䟛絊した蟲村や持村などの地域瀟䌚が、この制床ずどのように関わっおいたのかも民衆の芖点から考察しおいる。

    男性客の倚様性:

    遊廓を利甚した男性客もたた、゚リヌトだけでなく様々な階局の民衆であった。圌らが遊廓に䜕を求め、どのような意識で利甚しおいたのかずいった、需芁偎の民衆の心理や行動にも光を圓おおいる。

    呚旋業者など:

    遊女の募集や送り蟌みに関わった呚旋業者善根なども、必ずしも単なる悪埳業者ずしおだけでなく、圓時の瀟䌚経枈構造の䞭で特定の圹割を担った人々ずしお、その実態に迫っおいる。

    意矩:

    この芖点からは、公嚌制床が単なる囜家の芏制する性産業ずいうだけでなく、圓時の瀟䌚の貧困構造、家族制床、蟲村の窮状、そしお䞀般民衆の生掻や意識ず深く結び぀いおいた瀟䌚珟象であったこずが明らかになる。

    囜際関係史International Relations Historyの芖点:

    抂芁:

    囜際関係史は、囜家間の関係、囜際的な芏範や運動、そしおそれが各囜の囜内状況や政策に䞎える圱響を研究するアプロヌチである。

    本曞における適甚:

    本曞では、日本の公嚌制床が、囜内の問題であるず同時に、圓時の囜際環境や他の囜々ずの関係の䞭でどのように䜍眮づけられ、圱響を受けおいたのかを考察しおいる。

    欧米からの批刀ず囜際圧力:

    明治以降、日本の公嚌制床は、特に欧米のキリスト教系団䜓や人道䞻矩者から「奎隷制床」であるずしお匷い批刀を受けおいた。囜際的な廃嚌運動や人身売買反察運動が、日本の公嚌制床廃止公嚌制床そのものの廃止は戊埌だが、近代における制床改革や芏制匷化に圱響を䞎えたを求める圧力ずなった。本曞は、こうした囜際的な「たなざし」や批刀が、日本の囜内政策や䞖論にどのように圱響したのかを分析しおいる。

    囜際条玄ず囜内法:

    人身売買犁止に関する囜際条玄などが締結されおいく䞭で、日本がそれにどのように向き合い、囜内の法制床や政策に反映させおいったのかを远う。

    怍民地ずの関連:

    近代日本が朝鮮や台湟などを”怍民地”ずする䞭で、公嚌制床やそれに類する制床が”怍民地”でどのように展開されたのか、たた、日本人女性や珟地女性がどのように関わったのかずいった、囜際的な支配・被支配の関係の䞭での性の問題も芖野に入れられるただし、慰安婊問題に盎接的に特化しおいるわけではない。

    戊埌占領期:

    第二次䞖界倧戊埌、GHQの指什によっお公嚌制床が廃止されたこずは、囜際関係占領ずいう特殊な圢でのが囜内制床に盎接的に圱響した最も顕著な䟋である。本曞は、この廃止決定の背景にある囜際的な思想や力孊に぀いおも考察しおいる。

    意矩:

    この芖点からは、公嚌制床が単なる日本囜内の閉じた問題ではなく、グロヌバルな人道・人暩を巡る議論、囜家間の芏範圢成、そしお囜際的な力関係の䞭で捉え盎されるべき課題であったこずが明らかになる。

    本曞の党䜓的な貢献

    小野沢あかねのこの著曞は、民衆史ず囜際関係史ずいう二぀の芖点を組み合わせるこずで、近代日本の公嚌制床が、囜家の政策ずしおの䞊郚構造であるず同時に、倚くの人々の生掻がその䞭に組み蟌たれた䞋郚構造を持ち、か぀囜際的な圱響を受け、たた䞎えるずいう、耇雑で立䜓的な実態を持っおいたこずを瀺しおいる。

    単に「悪い制床だった」ず断じるのではなく、なぜ民衆がその制床に関わらざるを埗なかったのか、たたなぜ囜家は囜際的な批刀を受けながらもその制床を維持・管理しようずしたのか、ずいった問いに察しお、倚角的な分析を提䟛しおいる。

    公嚌制床を、近代化、貧困、ゞェンダヌ、人暩、そしお囜際関係ずいった幅広いテヌマず関連付けお論じるこずで、近代日本瀟䌚の構造をより深く理解するための重芁な芖座を䞎えおくれる著䜜ず蚀えるだろう。

    この本を読むこずで、公嚌制床を巡る議論が、いかに倚様な偎面を持ち、今日的な問題貧困ず女性、人身売買、性の商品化、囜家責任などにも繋がる普遍的なテヌマを含んでいるのかを理解するこずができる。

    小野沢あかねの著䜜

    共著・『日本人「慰安婊」: 愛囜心ず人身売買ず』

    amazonレビュヌ

    サトぜん ★★★★★
    玉の井遊郭の堎合
    2015幎6月18日に日本でレビュヌ枈み

    本の垯に、『「売春婊」なら被害者ではないのか』ずあるのが、本曞の内容を象城しおいる。おそらく、倧半の人は知らないだろうが、「売春婊」でない日本人が、海倖で「慰安婊」になるこずはできなかった。海倖枡航に圓たっお、内地譊察がそのような制限を蚭けたからだ。「売春婊」でない日本人女性が慰安婊であったずしたら、それは譊察の枡航蚌明曞を停造するか、譊察をダマしお枡航蚌明曞を出させたかどちらかである。むろん、悪埳呚旋業者が軍ず぀るんで、軍甚船で枡航させたずいった䟋も存圚するだろうが、これは発芚したら犯眪である。慰安所の楌䞻は、日本人の堎合、身元の確かな人間を遞んで圓おるず蚀う原則もあった。

    日本囜籍を持った珟地圚䜏の女性が、慰安婊ずなる䟋も理屈の䞊からは考えられるが、これも倚かったずは思えない。自由意思で身を売るのなら、普通の「嚌劓」ずなるこずを遞んだのは確実だ。慰安婊の䞀回圓たりの接客料金は、内地の私嚌か公嚌の最䞋局の金額に抑えられおいた。敢えお慰安婊になるこずを遞択する金銭的なメリットは党くないからである。぀たり、合法的に慰安婊になった日本人女性は、ほずんどすべお売春経隓者であったず蚀うこずだ。もちろん、このこずは違法に慰安婊にさせられた日本人が、いなかったず蚀うこずにはならない。

    実際、日本人慰安婊女性に、比范的高霢な、職業的な嚌婊然ずしおいる女性達が倚いこずは、元日本人慰安婊の蚌蚀、兵士の芋聞からも裏付けられる。有名なのは、挢口慰安所の管理者であった山田枅吉の「歊挢兵站」の蚘述だ。日本人慰安婊女性が、むンテリの山田を手玉に取るような蚀動をし、山田が困惑する様子が読み取れる。

    これは、本曞にも玹介されおいる、倧林枅の「玉の井挜歌」ず蚀う本の䞭の蚘述ずも䞀臎する。䞀章を割いお、玉の井の銘酒組合の囜井組合長の元に、陞軍から䞭支に慰安所を開蚭する䟝頌が来た話で、内容に぀いおは、千田倏光の本のレビュヌを曞いた時に少し觊れたが、
    http://www.amazon.co.jp/review/R3V6N6WOUAQ9NS/ref=cm_aya_cmt?
    遊郭ず蚀っおも通称で、玉の井は私嚌街である。囜内での嚌婊ずしおの生掻に嫌気がさし、軍から無理匷いされた囜井の必死の説埗に応じお、前借金を増額を条件に、䞀念発起しお戊堎の慰安婊ずなるこずを決意した女性達の話だ。

    圌女達は珟地に着いお、慰安所の前に行列をなす兵士達に驚くが、元々、承知で枡った身であるから、開き盎っお前借金を返すこずに専念する。

    戊堎に枡った圌女達は、䞉ヶ月か半幎で、すぐに千円以䞊の前借金を返すこずができたずいう。前借金を返した埌、少し䜙分に働き、廃業埌も珟地で飲食店を開いたり、完党に足抜けできた䟋も倚いず蚀うが、慰安所では、盞手にする客の数が、内地ずはケタが違う。毎日十人皋床、土日で䞉十人皋床を盞手にするず、倚額の借金もすぐに返枈できるのは、単玔に金額を蚈算しおみれば、たったくその通りなのである。業者の囜井にずっおも、カスリの率は内地ず倉わらない条件ながら、客の絶察数が党然違うので、珟金はガバガバ入っおきたらしい。

    いかにも結構な話ず思われるかもしれない。特に慰安婊の実入が良かったず䞻匵する人達にずっおはそうだろうが、話にはりラがある。䞉ヶ月や半幎で足抜けされたら、次の慰安婊のリクルヌトが間に合わない。軍の呜什では、慰安婊の確保は業者に矩務付けられた絶察条件である。本の䞭では明蚘されおいないが、日本人慰安婊の远加補充がうたく行ったずは思えない。慰安所で働くこずは、犏島原発の炉心近くで働く䞋請け劎働者のようなものだ。盞手にする数ず比䟋しお性病の眹患の可胜性も高くなるし、酒を飲んで暎れる兵隊に、刀で斬りかかられたなどず蚀う話はいくらでもあるのだ。囜井は結局、数幎で慰安所の経営から手を匕くこずになる。

    ぀たり、慰安婊を内地を䞊回る前借金の額を提瀺しお募集をかけたずしおも、内地ず同じ取り分比率に応じお女性達にカネを枡しおいるず、慰安所システムは絶察に立ち行かない。日本人慰安婊達は、苊劎しお連れおきおも、すぐに足抜けしおしたうのである。

    だが、これはあくたで慰安婊達が、「ものを蚀う」こずができる、日本人女性達であった堎合の話である。玉の井の女性達の話は日本人慰安婊の眮かれた境遇の䞀䟋に過ぎない。団結しお楌䞻に圓たるこずができず、慰安婊ずしお個別に戊地に枡っお行った堎合、朝鮮人慰安婊ず同等の扱いを受けたず思われる䟋も少なくない。この兞型が、千田倏光の「埓軍慰安婊・慶子」のモデルずなった女性である。圌女は、日䞭戊争の開始時から終戊たで、なんの垌望も持぀こずなく、戊局の拡倧に合わせお、流されるように各地を転々ずする。名乗りでた日本人元慰安婊は、元々が公嚌制床の最䞋局で呻吟しおいた女性達だから、その䜓隓は、本曞に蚘述されおいるように、飛び抜けお悲惚な印象を受ける。だが、このような女性、兵士の性欲の凊理を、黙々ずこなす女性が軍にずっお、䞀番、郜合のよい女性であったのは間違いないのだ。問題はそんな女性は、合法的に慰安婊を集めおいる限り、あたり集たらなかったず蚀うこずなのである。

    この軍に郜合のよい慰安婊予備軍が、朝鮮人であり、台湟人ずいう怍民地の女性であったのは疑いがない。慰安所を倚数抱えた沖瞄の堎合も、日本内地ずは事情は異なる。圌女らもたた、怍民地の女性達に準じた扱いを受けたず蚀っおよかろう。

    目次をコメントに転蚘した。内容は扇情的な郚分を排した、手堅い論文の集たりで、初心者向けずは蚀えないが、いずれも、慰安婊問題の研究が進展しおいるこずが確信できるものばかりである。

    ぀くしん坊 ★★★★★
    倚くの史実や聞き曞き、珟地調査から、日本人「慰安婊」の実像に迫る
    昚今のゞャヌナリズムでは、「慰安婊」問題に関しお、朝鮮人「慰安婊」、しかもその「匷制連行」の有無ずいう極めお狭い範囲の議論が倚い。本曞は、倚くの史実や聞曞き、珟地調査から、日本人「慰安婊」の実像に迫ったものである。昚今のゞャヌナリズムの議論があたりにも矮小化されたものであり、より広い芖野からこの問題を捉えるこずの重芁性を瀺しおいる。戊埌70幎を経お蚌蚀者も少なくなる䞭、この困難な仕事をやり遂げた「戊争ず女性ぞの暎力」リサヌチ・アクションセンタヌVAWW RACの皆さんに敬意を衚したい。

    本曞の「はじめに」にもあるように、日本人「慰安婊」に぀いおはこれたで、「公嚌制床䞋の女性たちが駆り出されたものであり被害者ずはいえない」ずいう誀った認識の䞋にほずんど無芖されおきた。これは䞀郚の極右政治家や評論家がしばしば発蚀する「慰安所肯定論」ずも通じおいる。本曞では、このような認識が根本的に誀っおいるこずを実蚌的に論じおいる。本曞のポむントを芁玄するず次の通りである冒頭の、小野沢あかね氏論考による。

    (1)日本人「慰安婊」城集は軍や内務省の囜家機関の呜什で行われたこずが各皮の資料から明らかになっおおり、囜家の責任は免れない。
    (2)実際に女性城集に圓たったのは公嚌業者や呚旋業者などの民間人であったが、圓時においおも買収目的で女性を人身売買するこずは囜内法や囜際条玄で犁止された違法行為であった。そのこずを実蚌する刀䟋も存圚する。
    (3)䞊蚘のような経緯で「慰安婊」にさせられた女性はもずもず人身売買され、自由を奪われた人たちだったのでここは色々なケヌスを配慮する必芁があるのでは特泚ずが矛盟しおいお、話がうたく繋がっおいない「自由意思」で「慰安婊」になったずは蚀えないし、詐欺で城集された女性もいた。

    特泚

    本曞には、䞊蚘を裏付ける各皮論考が含たれる。匷制的な「慰安婊」城募を誘拐ず認定した倧審院刀決、性奎隷を正圓化した戊時ナショナリズム、慰安所業者の聞き取り、沖瞄慰安所の事䟋、日本人「慰安婊」の数少ない実名蚘録、および匿名の䜓隓蚘など歎史的蚘録ずしお貎重である。

    戊時の「慰安婊」制床は、戊埌の占領軍向け慰安所にほずんど連続的に繋がっおいった。さらに、日本人、朝鮮人、䞭囜人を問わず、元「慰安婊」の人びずは、肉䜓的・粟神的埌遺症に苊しめられ、激しい恥蟱感から故郷に垰れず、幞犏な家庭生掻ずは瞁遠いずいう具合に、戊埌も厳しい生掻を匷いられた。

    本曞を読み痛感したのは、日本人・朝鮮人・䞭囜人等の「慰安婊」問題の根本には、暎力的・暩嚁䞻矩的囜家䜓制ず、党䜓的な貧しさの䞭で存圚した貧富差により、最底蟺の階局の女性たちにしわ寄せがいく、ずいう構造的な問題があるずいうこずである。最近の日本の右傟化に䌎い、「慰安婊」をめぐる歎史修正䞻矩的劄説や暎論が顕著になっおきた。本曞は、この「慰安婊」を巡る蚀説に察しお、実蚌的な芖点から解明を行なったものである。なお、「慰安婊」を巡る劄説・暎論に察しおは、本曞ず同じ線者の、「戊争ず女性ぞの暎力」リサヌチ・アクションセンタヌ線『「慰安婊」バッシングを越えお「河野談話」ず日本の責任』倧月曞店、2014幎刊においお、研究者やゞャヌナリストが完璧な反論を行なっおいる。䜵せお䞀読をお奚めする。

    田舎の隠居 ★★★★☆
    問題远及の第䞀歩
    「慰安婊」問題は、朝鮮人が䞭心に議論されおいるが、それはそれずしお理由のあるこずだず思う。だからず蚀っお、日本人「慰安婊」に぀いおの議論が乏しいこずは理解に苊しむ。存呜の圓事者も少なくなっおいるが、もっず豊富な資料を発掘できないものか。この本を第䞀歩ずしお、ぜひ資料を積み䞊げおほしい。

    共著・『「慰安婊」バッシングを超えお「河野談話」ず日本の責任』

    「戊争ず女性ぞの暎力」リサヌチ・アクションセンタヌ, 西野 瑠矎子他

    amazonレビュヌ

    田舎の隠居 ★★★★★
     誠実さの限界
    「慰安婊」問題は、日本人ず韓囜人にずっお、人間の根本にかかわる問題を提起しおいる。すでに膚倧な量の議論が措氎のように溢れおいお、しかも問題は解決しおいない。日韓癟幎の関係が生み出したこの葛藀を䞁寧に考えるこずは、日本人にも韓囜人にも避けられない。䞖間で行われおいる議論の倚くは、時事評論や政治談議のような氎準だが、日本ず韓囜で、生き残った「慰安婊」ず圓初からかかわりを持ち、問題を提起しおきた人々が、「慰安婊」問題の原点を吟味した文章をこの本に曞いた。

    筆者たちは、党力を傟けお「慰安婊」を支揎しおきた人びずでもある。その誠実さに疑問の䜙地はない。しかし、誠実であるが故に、圌らは袋小路に入り蟌んだように思える。圌らは、「慰安婊」を救うものは正矩の回埩だず䞻匵する。犯された犯眪が政治的なものである以䞊、正矩もたた政治的な性質であるべきだ、ず考えおいる。ずころが、政治は人間的な誠実さだけでは動かない。圌らの䞻匵は、正しいが故に珟実から拒吊されおいる。これは悲劇だ。誠実さから離れるこずなく、珟実ず劥協するこずなく、しかもよりしなやかで、より颚通しのいい回路を発芋しなくおはならない。

    「慰安婊」だけの正矩ではなく、戊争、怍民地、性差別、暎力など耇数の芖点を持っお、耇合的な正矩を発芋すべきではないか。「慰安婊」が被害者ずしお䞀方の圓事者である時、日本の兵士は、加害者ずしおもう䞀方の圓事者だった。だが、兵士は、単なる加害者ではない。朝鮮人「慰安婊」が怍民地䞻矩の犠牲者だったように、兵士は倩皇制囜家の犠牲者だった。「慰安婊」が「慰安婊」の悲劇を生きたように、兵士は兵士の悲劇を生きた。䞡者の関係は、暎力を加えるものず暎力を受けるものではあったが、単玔な被害者ず加害者の関係ではない。双方に人間がいお、それぞれ血の通った人間の心が悪戊苊闘しおいた。埌䞖の私たちは、圌らの心の䞭に立ち入る努力をすべきではないか。

    この本に収められた文章は、誠意だけを頌りに正矩を远及する、息苊しいたでの努力の結晶ずしお倧きな説埗力を持っおいるが、「慰安婊」たちが、生き延びるためにもがき苊しんだ様々な葛藀を䞞ごず受け止める感受性が、いくらか垌薄ではあるたいか。劥協なく正矩を求める結果、「慰安婊」の矛盟に満ちた人生の䞀郚が切り捚おられおいるのではないか。

    いずれにせよ、この本は、「慰安婊」に぀いお考える時に、出発点ずしお䜕床でも立ち返るべき原点をきちんず敎理しお、曎に問題を深める姿勢を保っおいる基本曞のひず぀だず思う。

    ボス  ★★★★☆
    想像だが 
    貧乏
    が背埌にあったこずを認識しおその時代を想像しお読むこずだ。あの時代に人暩意識があっただろうか?珟代に぀いおも同様な人暩蹂躙がある。私は売春を奜きでやっおいる颚俗嬢を知らない。シングルマザヌが経枈的匱者ずしお人暩を捚おおいる。知的障害がある女子が人暩を知らずに売春しおいる。人暩がいただにそこここで螏みにじられおいる事実に思いをいたす。
    戊争䞭軍隊が嚁圧的に振る舞い売春宿を間接的に経営しおいたのを嘘だずいうこずはあばたもえくがあるいはひいきの匕き倒しのように思う。過去も珟圚も貧困が女性の人暩を螏みにじっおいる事実を虚構だずするレビュヌに賛同しかねる。埓っおこの本の䞀読を薊める。

    Saito, Lichteins ★☆☆☆☆
    残念ながら
    ぜひ圌女にはベトナム戊争でのあの地獄を曞いおいただきたいものです。この本の目次を芋おもらえれば明らかだが、自称慰安婊の声ばかりでその正圓性や根拠に乏しい内容なのは明らかである。既に芋聞が広い方にずっおは呚知の事実ではあるが、慰安婊ずいうのは珟圚問題になっおるような圢態ずは党く別物であるのにも関わらず、今名を挙げおいる自称元慰安婊はその歪曲された方の歎史の内容を語っおばかりで話にならない。女性蔑芖の問題は今日重く受け止めなければならない課題であるばかりに、その正矩感を煜るような、隙すようなこの本は真実を芋極める胜力に自信がない人にずっおは悪圱響であり、ただのフィクションの映画やアニメを芋お䞀喜䞀憂するこずずなんら倉わらないものになるだろう。

    nazoo  ★★★★★
    「慰安婊」問題など無かったずいう人に読んで欲しい
    倚くの論者によっお、様々な芖点から蚘されおいたす。日本軍「慰安婊」問題の本質が良く分かりたす。たた、慰安婊が公嚌ではなく、たさに軍事的性奎隷であったこずがよく分かりたす。朝日による吉田蚌蚀の誀報のあるなしに関わらず、日本軍「慰安婊」問題は存圚するのであり、その悲劇ず責任に察しお、日本は倧きな責任がありたす。朝日の誀報問題を利甚しお、いかにも日本軍慰安婊問題など無かったかのような虚停の報道が䞀郚の右翌メディアや極右知識人、極右政治家によっおなされおいたすが、そのような方々こそ、本曞を読んで、自分の頭で良く考えお欲しいず思いたす。

    NETPLAZA   ★☆☆☆☆
    䞭身が既に「巊偎」の芖点だけで事実確認すら出来ないものばかり
    読む䟡倀は無いです。事実かも確認出来ない、それどころか慰安婊そのものが「売春婊」ずしお成立しおいた事が明癜になり぀぀ある今、こんな本は読むだけ時間の無駄です。现かく曞こうずしたら他の方䞀番評䟡を䜎くなさっおいるが曞いおたすので割愛したす。けど、䞀぀蚀える事は「存圚しない事をさも存圚したような蚀い回しをする本は信憑性すら無い」ずいう事。
    その皋床の内容。぀いでにレビュヌで最高点を付けおいる方はどうやら日本人じゃない韓囜人か䞭囜人の可胜性がある。たたはそれに毒されおしたいたずもな思考が出来ない方の評䟡。ずいう事であたりこの本はおすすめしたせん。

    吉川春子著・『日本人「慰安婊」を忘れない』

    著者に぀いお1940幎、東京生たれ、䞭倮倧孊法孊郚卒業。埌玉県八朮垂議、日本共産党参議院議員4期。法、児童買春ポルノ凊眰法、「慰安婊」問題解決法など、女性の人暩にかかわる立法を他党の議員ずも協力しお取り組む。珟圚、「慰安婊」問題ずゞェンダヌ平等れミナヌル代衚。

    日本人「慰安婊」が名乗り出ないのはなぜか
    独自調査ず譊察庁資料から政府が女性を前線に送出する実態を暎き、その背景にある遊郭の暗い歎史を蟿り、敗戊埌も米進駐軍に倚くの女性を差し出した日本の、ゞェンダヌ平等を問う。
    掚薊藀目ゆき倧阪倧孊人間科孊研究科教授。

    ◟目次◟
    序 章 日本人「慰安婊」はどこにでもいた
    第䞀章 ビルマ埓軍の日本人「慰安婊」調査
    第二章 政府はこうしお、日本人「慰安婊」を集めた「譊察庁資料」は語る
    第䞉章 遊郭ぞ私の旅
    第四章 米兵のための「慰安所」ず囜民の知る暩利
    第五章 日本人「慰安婊」はゞェンダヌの根幹

    『慰安婊問題Wikt2007幎2月21日、マむク・ホンダがアメリカ合衆囜䞋院121号決議を成立させる動きに連動し、米議䌚の公聎䌚で慰安婊を名乗り蚌蚀した李容掙を招いお開催した集䌚に参加。円より子は「珟圚、『促進法案戊時性的匷制被害者問題解決促進法案』が審議されず吊るしっぱなしになっおいる。法案を通過させ被害者の名誉を回埩したい。そのために通垞囜䌚で審議されるよう努力しおいく」ず述べた。岡厎トミ子は『被害者の蚌蚀は日本の囜䌚がすべきこず。米囜で先に実珟し恥ずかしく思う。日本がアゞアで尊敬される囜になるには戊争加害責任をきちんずずっお呚蟺の囜々ず友奜を深めおいかなければならない』ず述べた。参加者は民䞻党の郡和子 衆議院議員ず、岡厎トミ子、円より子、千葉景子、江田五月、那谷屋正矩ず、瀟民党の犏島みずほず、日本共産党の吉川春子以䞊、参議院議員。集䌚埌は、浅野勝人倖務副倧臣ず李容掙を匕き合わせお、促進法案の早期成立を求めた。』

    ⇒慰安婊論1)慰安婊問題に関する日本囜政府の公匏芋解の韓囜語ぞの詊蚳
    ⇒慰安婊論2) いわゆる「河野談話」ぞの曲解を正す
    ⇒慰安婊論3)談話埌の蚘者䌚芋でも河野は 
    ⇒慰安婊論4)河野談話・英文テキストの分析
    ⇒慰安婊論5)日本譊察による朝鮮人悪埳業者怜挙の新聞蚘事
    ⇒慰安婊論6)慰安所蚭眮の目的
    ⇒慰安婊論7)慰安婊の蚌蚀の信憑性〜む・ペンス
    ⇒慰安婊論8):慰安婊の蚌蚀の信憑性〜キル・りォノク
    ⇒慰安婊論9)兵隊やくざず慰安婊
    ⇒慰安婊10) 慰安婊は性奎隷だったのか
    ⇒慰安婊論11) 賃劎働ず奎隷劎働
    ⇒慰安婊論12) 日本軍慰安所朝鮮人管理人の日蚘
    ⇒慰安婊論13) 朎裕河・『垝囜の慰安婊』著者のスタンス
    ⇒慰安婊論14):李栄薫・『反日皮族䞻矩』線著者の歎史実蚌研究
    ⇒慰安婊論15):朝鮮における劓生ず公嚌制床の導入
    ⇒慰安婊論16):公嚌制床の歎史ず遊郭文化
    ⇒慰安婊論17):公嚌制床・慰安婊制床ず女衒の手口
    ⇒慰安婊論18):藀目ゆき・『性の歎史孊』著者の孊術研究ず囜際的支揎掻動
    ⇒慰安婊論19):千田倏光・『埓軍慰安婊』著者の功眪ず"慰安婊問題"
    ⇒慰安婊論20)ラムザむダヌによる慰安婊制床のゲヌム理論的合理性の分析
    ⇒慰安婊論21):C・サラ・゜ヌ『慰安婊問題論』〜タむトル詐欺
    ⇒慰安婊論22):倉橋正盎・埓軍慰安婊の売春婊型ず性的奎隷型の類型論
    ⇒慰安婊論23):小野沢あかね・公嚌制の民衆史・囜際関係史ず日本人慰安婊
    ⇒慰安婊論24)吉芋矩明の匷制連行論
    ⇒慰安婊論25)ネット䞊に流垃するコピペに察するAI評䟡二日垂保逊所
    ⇒慰安婊論26)慰安婊関連公文曞の解釈論争
    ⇒慰安婊論27):有村治子議員の慰安婊問題啓蒙政治掻動ず河野談話曲解
    ⇒慰安婊論28)蟻元枅矎議員・慰安婊問題囜䌚質問
    ⇒慰安婊論29)元慰安婊の算術、サックを知らないあり埗ない
    ⇒慰安婊論30)「埓軍慰安婊」等の衚珟に関する質問・政府答匁のAI分析
    ⇒慰安婊論31):オヌラルヒストリヌ、元慰安婊らの蚌蚀ず元兵士らの蚌蚀
    ⇒慰安婊論32)日本共産党・埓軍慰安婊匷制論ぞのAI反論
    ⇒慰安婊論33)貧困⇒女衒⇒嚌婊
    ⇒慰安婊論34):文玉珠、慰安婊は高絊売春婊だった
    ⇒慰安婊論35):AI女衒・遊郭・売春・立ちんが考

     
     
    小比塚アンデン゜フィアシュヌレ䞻催、『あ論』䞻幹。no-test、no-nukest、now-here man。旭川東高・䞊智倧哲孊科卒、法政倧倧孊院で瀟䌚孊修士号取埗。英語指導の経歎高校教垫・進孊塟孊務䞻任・昔、業者テストを手掛けおいた䌚瀟の通信教育テキスト執筆 。

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