
英文法覚書:英語の自動詞と他動詞
lookは自動詞、watchは他動詞
lookは自動詞〜目玉を動かす
watchは他動詞〜動いているものをじっと観察する
句動詞
句動詞┬1) 軽動詞+方位(副)詞
├2) 軽動詞+前置詞+名詞句
└3) 軽動詞+方位(副)詞+前置詞+名詞句
1) look around @のイメージ / about: ab+out: (((・))) 水の波紋のイメージ
2) look at ~
3)┬ look up at ~見上げる
├ look up to ~≒respect〜を敬う
├ look down at~見下ろす
└ look down on~≒〜を蔑む┬dispise:嫌悪を抱く軽蔑
├scorn:冷笑的、嘲笑的な軽蔑
└disgain:価値がないと見なす軽蔑
watch TV (O):他動詞 ※watch at TV ✕
動詞┬自動詞+目的語
└他動詞+目的語
turn on/off(方位副詞) the light
turn the light on/off (方位副詞、つまり前置詞ではない) ※結局、"turn on/off the light" におけるturnは「他動詞」 。
この表現におけるturnの役割は以下の通り。
1. なぜ他動詞なのか
目的語が必要: 他動詞は「〜を」にあたる目的語をとる動詞だ。
例文の構造: turn + off + the light (灯りを消す)という構成で、"the light" がturnの「目的語」になっている。
turn+the light + off
「〜を操作する」: この文脈では、人がスイッチを消す、あるいはスイッチを操作して機器の「状態を変える」という意味で、対象物(灯り)に働きかけるため他動詞として機能する。
2. turn on/off の構造
この場合、turn(動詞)+ on/off(方位副詞)がセットになって「〜のスイッチを入れる/切る」という1つの動詞のような働きをする「句動詞(群動詞)」と呼ばれる。
turn on the radio (ラジオをつける) - ラジオを目的語にする
turn off the radio (ラジオを消す) - ラジオを目的語にする
3. 他動詞としてのturnのイメージ
主語が「目的語の向きや状態を」変える(くるりと変える)。
4. 自動詞との違い(参考)
他動詞 (turn something on/off): 誰かが何かを消す・つける
Please turn off the light.
(M) V O ※turn off (句動詞)でVと見なす。
/ Please turn the light off. ※offは必須副詞・A。
(M) V O A
自動詞 (The light turns...): 自動的に変わる
The leaves turned red. ※自動詞
S V C (形容詞)
葉っぱが赤に変わった。
He turned right at the corner. ※自動詞
S V A(必須副詞) (M・任意副詞)
彼はその角で右に曲がった。
He turned the corner to the right. ※他動詞
S V O (M)
✕The corner was turned by him.
✕「その角は彼によって曲がられた。」※その角が彼1人に曲がられたからと言って、影響されないので、他動性の弱さの観点から受動態は成立しない。
He turned the page over. ※他動詞
S V O (M)
◯The page was turned over by him. ※受動態成立
✕I like here. ◯I like it here.
「I like here.」が✕で「I like it here.」が◯となる理由は、ここ(here)が「名詞」ではなく「副詞」であるため、動詞likeの目的語になれないという文法上の制約による。
1. ✕ I like here. (文法的に不自然)
文の構造: I (主語) + like (動詞) + here (目的語のつもり)
hereの品詞: 副詞(意味:この場所で、ここで)。
理由: 動詞 like は、目的語として「名詞(〜を)」を必要とする他動詞だ。副詞は動詞の目的語にはなれない。※日常会話で「ここ好き!」という意味で通じることはあるが、文法的には不適切とされる 。
2. ◯ I like it here. (文法的に正しい)
文の構造: I (主語) + like (動詞) + it (目的語) + here (副詞・場所の修飾)
itの役割: この it は、この場所(the place / this place)を指す名詞(代名詞)として機能している。
ここでの here: ここでの here は、前にある it が具体的にどこを指すのかを補足する副詞(ここ、この場所の)。
理由: 「like + [名詞]」の形が成立しており、さらにその場所のニュアンスを here が補っているため、正しい文法となる。
意味:ここ(この場所)が好きです。

⇒「家へ帰る」の go to home (✕) ではなく go home (◯) になるのは、homeが「名詞」だけでなく「副詞(家へ)」の役割を持つため、前置詞toが不要になる。
自他動詞
※自動詞になったり他動詞になっり2つの役割転換する動詞が多い。
She walked to the station. 自動詞
S V (M)
彼女は駅に歩いて行った。
She walked her dog to the park.他動詞
S V O (M)
彼女は犬を公園まで散歩させた。
The flowers are growing in the park. ※自動詞
S V (M)
花々が公園で生えている。
She grew up the flowers. ※他動詞
S V O
彼女はその花を育てた。
試験に頻出:前置詞がいらない他動詞一覧
英語の試験(特に高校受験・大学受験・TOEIC)で、自動詞と勘違いして前置詞を入れてしまいがちな、目的語を直接とる「他動詞」の一覧
以下の動詞の後ろに to, at, with, for などを入れるのは誤り。
他動詞 意味 よくある誤り(✕) 正しい使い方(◯)
address ~に話しかける address to address the audience
answer ~に答える answer to answer the question
approach ~に接近する approach to approach the target
attend ~に出席する attend to / at attend the meeting
discuss ~について話し合う discuss about discuss the plan
enter ~に入る enter into / in enter the room
leave ~を出発する leave from leave Tokyo
marry ~と結婚する marry with marry him
mention~について言及する mention about mention the matter
obey ~に従う obey to obey the rules
oppose ~に反対する oppose to oppose the proposal
reach ~に到着する reach to / at reach the station
resemble ~に似ている resemble with / to resemble his father
suit ~に合う suit for suit you
survive ~を生き抜く survive from survive the accident
注意すべき「自動詞+前置詞」との比較
似た意味で、前置詞が必要な自動詞のグループと混同しないように注意。
✕ enter into the room
◯ enter the room (他動詞)
✕ enter into the room
◯ go into the room (自動詞+前置詞)
✕ reach to the station
◯ reach the station (他動詞)
✕ arrive to the station
◯ arrive at the station (自動詞+前置詞)
補記:enter into
enter intoは、主に契約、交渉、議論、会話など、抽象的な事象や関係性に「入る」「参加する」「結ぶ」際に用いられる。物理的に建物に入る(enter a room)場合とは異なり、ビジネスや深い関与を指す比喩的な表現として使われるのが特徴。
主な使用ケースと例文:
契約・協定を結ぶ・締結する (enter into a contract/agreement)
They decided to enter into a contract. (彼らは契約を結ぶことを決定した。)
交渉・議論を開始する (enter into negotiations/discussion/debate)
I don't want to enter into a debate about politics. (政治に関する議論には入りたくない。)
話や関係を始める (enter into conversation/partnership)
The two companies will enter into a partnership. (2社は提携を結ぶ予定だ。)
物事へ深く関与する・理解する (enter into the spirit/details)
She entered into the spirit of the party. (彼女はそのパーティーの雰囲気にうまく溶け込んだ。)
詳細に入り込む (enter into details)
I don't want to enter into details. (詳細については話したくない。)
物理的な「中に入る」は enter + 場所 または go into を使い、enter into は比喩的な活動やプロセスに使われる。
自動詞と他動詞で意味が大きく変わる動詞
英語の「自他動詞」や「語形変化する動詞」が代表的。特にlie(横たわる)/lay(横たえる)、rise(上がる)/raise(上げる)は混同しやすく、試験でも狙われやすい重要動詞だ。
意味が大きく変わる代表的な動詞一覧
1. lie (自動詞) / lay (他動詞)
最も混同しやすいペア。lieは「主語自身が横たわる」のに対し、layは「何かを横たえる(置く)」という動作を指す。
lie (自動詞): 活用は lie - lay - lain。後ろに目的語を置かない。
lay (他動詞): 活用は lay - laid - laid。後ろに必ず「何を」にあたる目的語が必要です。
例文:She decided to lie down on the sofa for a nap.
和訳:彼女は昼寝のためにソファに横になることにした。
例文:Please lay the documents on the desk.
和訳:書類を机の上に置いてください。
2. rise (自動詞) / raise (他動詞)
「上がる」か「上げる」かの違い。
rise (自動詞): 活用は rise - rose - risen。太陽が昇る、物価が上がるときなどに使う。
raise (他動詞): 活用は raise - raised - raised。手を挙げる、子供を育てる、資金を集めるといった意味で使われる。
例文:The sun will rise at six tomorrow morning.
和訳:明日の朝、太陽は6時に昇る。
例文:If you have any questions, please raise your hand.
和訳:質問があれば、手を挙げてください。
3. run (自動詞 / 他動詞)
自他で意味が大きく飛躍する動詞の代表格。
自動詞: 「走る」「(水などが)流れる」という物理的な動き。
他動詞: 「~を経営する」「~を運営する」という意味になる。
例文:He runs five miles every morning to stay fit.
和訳:彼は健康を維持するために、毎朝5マイル走っている。
例文:My uncle runs a small Italian restaurant in the city.
和訳:私の叔父は市内で小さなイタリアンレストランを経営している。
4. change (自動詞 / 他動詞)
形は同じだが、文脈によって「変わる」のか「変える」のかが判断される。
自動詞: 主語自体が変化する。
他動詞: 主語が「別の何か」を変化させる。
例文:The leaves change color in the autumn.
和訳:秋になると木の葉の色が変わる。
例文:You can't change your past, but you can change your future.
和訳:過去を変えることはできないが、未来を変えることはできる。
5. stand (自動詞 / 他動詞)
「立つ」という基本イメージから、他動詞では心理的な意味に発展。
自動詞: 「立っている」「位置する」。
他動詞: 「~を立てる」のほかに、否定文や疑問文で「~を我慢する(耐える)」という意味で非常によく使われる。
例文:An old oak tree stands at the center of the park.
和訳:公園の中央に古いオークの木が立っている。
例文:I can't stand the noise from the construction site anymore.
和訳:工事現場からの騒音にはもう耐えられない。
練習問題
適切な語句を選んで文を完成させよ。
The patient ( lay / laid ) on the bed and closed his eyes.
We need to ( rise / raise ) enough money to build a new library.
My sister ( runs / stands ) a successful online clothing store.
I ( lay / laid ) my keys on the table, but now I can't find them.
The price of electricity has ( risen / raised ) significantly this year.
He couldn't ( stand / run ) the loud music coming from the next room.
Don't ( change / lay ) your mind at the last minute.
The sun had already ( rose / risen ) when I woke up.
解答と解説
lay
解説:自動詞 lie(横たわる)の過去形。「患者が(自分で)横になった」という文脈なので自動詞を使う。
raise
解説:他動詞 raise(〜を上げる/集める)です。money(お金)を目的語に取っている。
runs
解説:他動詞 run(〜を経営する)。店を経営しているという文脈。
laid
解説:他動詞 lay(〜を置く)の過去形。keys(鍵)という目的語があるため他動詞を使う。
risen
解説:自動詞 rise(上がる)の過去分詞形。「電気代が(自ら)上がった」という状態を表す。
stand
解説:他動詞 stand(〜を我慢する)。否定文 couldn't とセットでよく使われる。
change
解説:他動詞 change(〜を変える)。mind(考え)という目的語を変化させる意味。
risen
解説:自動詞 rise の過去分詞形。had + risen(過去完了形)で「(私が起きたときには既に)昇っていた」となる。