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Photo bypartonpantor

火星馬券【毎週ショートショートnote】

    『蘇生試験』のつづき


    拓海が開発した『冬眠特異的タンパク質』により、コールドスリープで人が冬眠できるようになっていた。

    膵臓の病気で余命わずかである幼馴染の咲良はコールドスリープ装置の中で眠っている。治療方法が見つかるその日まで。

    コールドスリープの開発は、人口爆発という新たな問題を生み出していた。冬眠する人々が増え、更に医療の発展も相まって、人類の平均寿命は100歳を超えていた。

    解決策として、火星への移住計画が推進されていた。この火星移住においても、コールドスリープは不可欠な技術となっていた。地球から火星への移動は2年以上もかかり、移動中はコールドスリープが利用された。

    宇宙船はペガサスの形状をしており、『木馬』と呼ばれていた。拓海は火星行のチケット、通称『火星馬券』を2枚購入していた。

    「私をコールドスリープして、咲良と一緒に火星へ運んで欲しい。そして、膵臓の治療方法が確立されたら、一緒に蘇生して欲しい」

    …

    「ここはどこ?」
    「火星だよ」

    (410文字)



    たらはかにさんの企画に参加しています。
    毎週ありがとうございます。

    #毎週ショートショートnote
    #ショートショート
    #火星馬券

     
     
    ショートストーリー(というよりは端的に物事を伝える練習)を主に投稿してます。ドイツを一人旅しました。阪神タイガース、埼玉ワイルドナイツ、越谷アルファーズ、浦和レッズのファンです。ラジオを聴きながら、あちこち食べ歩き回ってます。たまに演劇を鑑賞します。21~24時頃に現れます。

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