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【詩と短歌】終わらない夜の閉じ込めかた

    あなたを抱きしめ

    夜に取り残される 

    すやすやと

    寝息をたてるあなたを

    胸に抱いて

    夜にひとり

    取り残される

    時計の音忘れるほどの夜の底
    君と二人で はぐれる幸せ

    いっしょに眠ろうねって

    あなたは言ったのに

    でも悪い気はしないの

    生まれたままの顔で眠るあなたという城の

    門をまもるイギリス兵のように

    ほら、すこし

    ほこらしい気持ち

    きみというねむれる城の前でただ
    槍たずさえるわれは衛兵

    夜の底にも都はございます、

    そういって

    あなたとふたり

    ざぶ、と飛び込むお布団の中

    さあ、寝ているちいさなあなたを抱え

    夜の藻くずと消えましょう


    「都あり」君が囁く夜の底
    敷布を波に 夢へと下らん

    ねえ知ってる

    もう、朝は来ないの

    わたしが

    樫の棒でたたいて、

    たたき割ってしまったから

    東雲しののめを両手で裂いて押し返し
    終わらぬ夜に君を閉じこむ

    触れさせてね

    あなたのぬくもりに

    朝をたたき割ったこの手に残る

    返り血を拭いてから


    誰も知らない夜の底の都で

    わたしは今夜も

    あなたという静かな城を護る

    兵士つはものとなる


    おやすみなさい

    私の小さくて、いとしい世界。

    (おしまい)


    今回も、相互noterの
    happy_hebe81さまの詩「眠れぬ夜」から想を得て、
    一つの詩をつくることができました。


    以前の詩作品「おくすり」も同様に、
    happy_hebe81さまの詩「バンドエイド」から
    インスピレーションを得ており
    ここにご報告するとともに、あらためて感謝申し上げます。


    彼女の言葉には僕の創作心を刺激する成分が入っているのかもしれません(笑)。






     
     

    孝輔

     
     
    フィクションとノンフィクション。 そのあわいを揺蕩うように、エッセイや物語、短歌などを紡いでいます。 ※記事の著作権は放棄しておりません。