
ニイアス転生記 #10|しっぽコンテストに向けて【4コマ漫画】
こんにちは、こよりです。
アイさんの描くニイアスに転生した私。
▶︎ 前回の話|第9話:魔法使いと夢の旅
今回は、しっぽコンテストの参考に、
まだ見ぬもふもふたちを探しに出かけます。
しっぽコンテストに向けて
噂で聞いたことがある。
猫よりも、犬。
犬よりも狼、と。
そうと決まれば、探しに行こう!
ヒーバ大森林ってかなり広いと聞いた。
「まずはどこから行こうかなぁ……?」
親切な案内人

そこに現れたのは?
─ 善意 vs 商魂 ─


買って来た♪
まさかの広報部
初顔合わせ

こーゆーの楽しい〜♪
みんなとおしゃべりしてたら、すっかり遅くなっちゃった。
……はっ、いけない。
今日の目的は、もふもふのしっぽだった。

ヒーバ大森林は広い。
以前、ハヤシさんも迷ったって言ってたし、闇雲に奥へ入るのは危ないかも。
誰かに道を聞こうかな……。
そう思っていたら、一軒の灯りが目に入った。
「あ、こんな所にカフェだ!」

ラッキー! ちょっとここで聞いてみよう。
「いらっしゃいませ」
扉を開けると、店内にはコーヒーのいい香りが漂っていた。
迎えてくれたのは、灰色の髪に、すっと切れ長の目の大人っぽい雰囲気の店主さん。そして、何より目を引いたのが……!

「あの。立派なしっぽですね」
「ありがとうございます」
……って、会話終わっちゃった。
触ってみたいけど、いきなりしっぽ触らせてくださいなんて、変なやつだと思われるよね。
「あ、えーと、コーヒーひとつください。苦くないやつ」
「それなら、うちのオリジナルブレンド、ブルーモカをお淹れしましょう」
「えっ、ブルーモカ!?
私のお友だちの名前と一緒だ〜♪」
「こんな偶然あるんだな〜」
「………」
「……いや。」
「……気付いてほしいんだけど。」
「え?」
「俺がそのモカなんだけど……」
えええーーー!?
「ご、ごめんなさいっ!!
だって、私の知ってるモカさんと違うから!」
「いや、だってここニイアスだろ?
こよりさんの方が歴長いよね」
……うん、そうでした。
しかも、また私だけ気付いてないパターン。
「その葉っぱ、こよりさん以外で見たことないけど」
あー、はいはい。もう何度も聞いたセリフ。
すっかり名刺代わりだねー。
そんなやり取りをしながら、淹れてもらったコーヒーをひと口。
うん、美味しい!
ほっと一息ついたところで、ふと気になったことを聞いてみる。
「モカさん、ここっていつからお店を?」
「最近だよ。まだ始めたばかり」
「へぇ。お客さん、いっぱい来る?」
「いや、まだ始めたばかりだって」
「あ、じゃあ、会った人に宣伝しとくね。
実生活でネタに事欠かない、面白いマスターがいるよって」
「いやいや、せめて美味しいコーヒーが飲めるって広めといてよ」
ふふ。こーゆー時間ってほんと楽しい。
思いがけず、今日は色んな人とおしゃべりできて嬉しいな。でもモカさん、狼さんのことは、知らないらしい。残念。
ふと時計を見ると、思った以上に時間が経っていた。
「あっ、やば。もうこんな時間!」
「夜の森は迷いやすいから気を付けて。明るい水路のところまで送っていくよ」
「えっ、いいの?」
「そのまま迷子になられても困るしね」
言い方はちょっとアレだけど、面倒見がいいんだなぁ。
お店を出て、モカさんと一緒に森の中を歩いていく。しばらくすると、木々の向こうに水路の明かりが見えてきた。
「あれ?」
前方のベンチに、ひとりの獣人さんがいた。
長い銀灰色の髪に、狼の耳としっぽ。
星や月の飾りを身につけた、旅人のような格好をしている。
「こんばんは」
穏やかな声で挨拶してくれたのは、かはたれさん。
「う……うわぁ〜」
思わずため息が漏れた。

狼さんだ!本物だ!
シベリアンハスキーのモカさんと並ぶと、なんだかペアみたい。二人とも素敵で、しっぽも立派で……。見ているだけでうっとり。
まさに探し求めてたものがそこにあった。
これは……
聞くしかない!
「あのう……。お二人とも、しっぽ、触らせてもらってもいいですか?」

「えっ!?」
モカさんが目を丸くした。
かはたれさんも、少し驚いたようにこちらを見る。
「あっ、その。お二人ともしっぽがすごく素敵で。どんな手触りなのかなーって!」
「……しっぽ、ですか?」
かはたれさんは少し驚いたようだったけれど、やがてふわりと笑った。
「ふふ。そんなに気に入ってくれたんですね。どうぞ。そっとなら」
「やったーー!!」
そっと、そーっと。
……ふわっ。
「わぁ……! これは、たまらない」
モカさんのしっぽは、ふかふか。
かはたれさんのしっぽは、立派で素敵。
ああ、なんて幸せなんだろう……。
もふもふ、ふわふわ。
ずっと触っていたい……。
その時、モカさんのしっぽが目の前でゆらりと揺れた。
「おーい」
……はっ!!
「お二人とも、ありがとうございました。おかげですっごく参考になりました。明日から準備を頑張ります!」
「……参考?」
「……準備?」
二人は首を傾げながら顔を見合わせた。
そうだった。目的はしっぽコンテスト。
今日は一日使っちゃったから、
明日から急ピッチで仕上げるぞーー!!

Festival Day!

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