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AIでできることが増えても、時間は増えない

    どうも、久我レイジです。

    最近、できることがずいぶん増えました。文章を書き、画像を作り、サイトを直し、3D制作の方法を試す。少し前なら誰かに頼むか、手をつけずにいたことにも、自分で入口を作れるようになっています。


    便利になったのは間違いありません。でも、時間に余裕ができたかと言われると、僕は首をかしげます。ひとつ終わると、次に試したいことが見えてしまう。 

    作業が速くなるほど予定が軽くなる、という単純な話ではないんですよね。


    仕事や創作でAIを使い始めた人にも、この感覚はあるかもしれません。今までできなかったことができるようになったとき、そのぶん休めるとは限らない。むしろ、自分の手が届く範囲だけが広がっていく。 

    ひとつ進むと、次の入口が見えてくる

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    僕はメタバースでドラマを作りながら、KR LABというサイトを育てています。

    記事を書けば、見出しや画像、読者が迷わない導線も気になる。サイトを整えれば、今度はそこへ載せる記事を増やしたくなる。ひとつひとつは別の作業なのに、頭の中ではつながっているんです。


    新作『記録にない君』では、物語に合う小さな映画館の撮影セットを考えています。受付から劇場までどうつなぐか。客席はどのくらい必要か。

    参考画像に近い質感を出せたとしても、その空間で役者がどう動き、カメラがどこに立てるかまで考えなければ、撮影には使えません。


    ここで難しいのは、それぞれが独立した一時間では済まないことです。記事の続きを考えているときにも、映画館の導線が頭に浮かぶ。

    逆にセットの案を見ていると、今度はその試行錯誤を記事にできるかもしれないと思う。ひとつの作業から別の作業へ移るたび、考え直す時間も必要になります。


    以前なら、作る方法がわからない時点で止まっていたかもしれない。いまはAIに案を出してもらい、作り方を調べながら進められる。

    そのぶん、入口の先にある仕事まで見えるようになりました。

    速くなったのは、最初の一歩だけかもしれない

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    AIが文章の下書きを出してくれたら、僕はその言葉が自分の経験に合っているかを読み直します。

    画像ができたら、作品の雰囲気に合うか、変な手や文字がないかを見る。サイトの修正案ができたら、表示や動作を確かめる。

    下書きが十秒で届いても、僕の経験と違う一文が混ざっていたら、そこで立ち止まります。速さそのものは助かる。


    でも、速く出たものをそのまま通すほど、あとから直す時間が増えることもあります。

    こう書くと当たり前の作業ですが、作れるものの種類が増えれば、確認するものの種類も増えます。答えを出すまでの時間は短くなっても、それを使っていいか決める時間は、僕の側に残るんですよね。

     
    とくにドラマでは、できそうだから入れる、という判断はしたくありません。『クロスロード』はAIを使わずに作りました。次の『記録にない君』では映像の一部にAIを使う構想があります。 

    ただ、どの場面に使えば物語の力になるのかは、まだ制作の中で見極めていくことです。

    道具が速くなったぶん、僕が迷う時間までなくなるわけではない。むしろ選択肢が増えた今、その迷いは前より大事になっている気がします。

    空いた時間に、何を入れるか

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    新しい技術を見つけると、僕も試したくなります。サイトをもっと便利にできるかもしれない。画像や3Dをもう少し作り込めるかもしれない。

    実際、その好奇心が作品や発信につながってきました。だから、何でも減らせばいいとも思っていません。


    一方で、思いつくことを全部、今日の予定に入れたらどうなるか。目の前の作業は進んでいるのに、いちばん時間をかけたいドラマが後ろへずれていく。そこは少し怖いです。


    今やること、少し寝かせること、今回は手をつけないこと。きれいに仕分けられるほど器用ではありませんが、新しいことを始める前に、続ける時間まで引き受けられるかを考えたい。  

    最初の一本を作る時間だけでなく、その後の修正や発信に使う時間も含めて。

     
    できるようになったことが増えても、一日の長さは変わりません。だから今は、何ができるかを数えるだけでなく、増えた力をどこへ向けたいのか、自分に問い直しています。


    僕にとって、その中心にはやっぱり物語があります。新しい道具を試しながらも、次のドラマをちゃんと作る時間を残したい。まだ上手にできているとは言えないけれど、そこを見失わずにいたいと思います。 


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    メタバースドラマ監督|Project Alive主宰 『クロスロード』全12話完結。 現在は新作メタバースドラマを制作中。 AI×創作、制作裏話をnote・Substack・YouTubeで発信。 協賛・タイアップはX(@kuga_rage)へ。

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