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顔を整えるとは、全体が整うこと|臨床メモ④



    顔とは、
    その人を見分ける看板のようなものであり
    顔つきは、
    その人の生き様を表しています。


    顔を整えると聞くと、
    多くの人は顔だけを見ます。

    表情筋。
    たるみ。
    噛みしめ。
    左右差。
    まぶたの形状。
    鼻筋。
    目鼻立ち。

    もちろん、どれも大事です。

    けれど実際には、
    顔だけを見ていても、
    顔は変わりきりません。

    一旦、変わっても元に戻っていきます。

    なぜなら、
    顔はある意味、末端だからです。

    末端であるということは、
    全身の使い方や発達度合い、
    呼吸や脳の使い方、左右差の影響が
    出やすい場所でもある、ということです。

    ⸻

    今回のオンラインワークでは、
    お顔シリーズとして、
    お顔の今の状態を一緒に確認しながら、
    細かなニュアンスを丁寧にお伝えしていきました。

    大切にしたのは、
    ただ動かすことではなく、
    動かす順番と、ほぐす順番と方向です。

    皮膚。
    筋肉。
    ファシア。

    それぞれが動きやすい状態に整ってくると、
    顔全体は無理なく変わり始めます。

    もちろん、未発達な部分には刺激を入れながら、
    表情や話し方、咀嚼の癖の土台になっている
    筋肉の使い方や偏りも、少しずつほどいていきます。

    強く作るのではなく、
    自然にふっくらさせていく。
    初回の今回は、そんな変化を確認していきました。

    ⸻

    人は、表情にも癖があります。
    話し方にも癖があります。
    咀嚼にも癖があります。

    そして、
    日常の中で何度も繰り返して使う筋肉は、
    無意識のうちに偏りと強張りをつくります。

    特にストレスがかかると、
    その偏りは
    噛みしめる癖として出やすくなります。

    顔まわりに限らず、表層筋の緊張は深層筋の働きを邪魔します。

    だから、
    本人は気づいていなくても、
    顔まわりには
    守りや緊張の履歴が残っています。

    ⸻

    顔を整えるときに必要なのは、
    顔だけを操作することではありません。

    体幹と末端には主従関係があり

    体幹の内圧は頭蓋の内圧に影響を与えます。

    無意識の緊張を少しずつほどき、
    普段あまり動かしていない筋肉にも刺激を入れ、
    解しながら呼吸を通していくこと。

    そうすると、
    顔まわりの変化は
    単なる表面の変化ではなく、
    全身とのつながりの中で起き始めます。

    ⸻

    顔は、
    その人の使い方が出る場所です。

    呼吸の浅さ。
    体の偏り。
    無意識の力み。
    日々のストレス。

    そうしたものが、
    静かに表れています。

    ⸻

    だからこそ、
    顔だけを整えるのではなく、
    呼吸を含めた全体の調和が大切になります。

    部分だけを見るのではなく、
    影響を与えるものを整えながら全体のつながりの中で見ていく。

    すると、
    顔の変化もまた、
    もっと自然で深いものになります。

    ⸻

    整うとは、
    表面を修正することではなく、

    全体のつながりが戻ること

    なのかもしれません。



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