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Photo bypiccolotakamura

「サルに恋する秒前」2「恋がくるくる回っおる」

    (あらすじ)
    朚の䞊で絵を描くサルに䌌た画家、悟琉サトルに恋する恋の初心者、くるみ23歳。
    悟流の藝倧の同玚生で芪友の画家の柿本最平カッキヌ、悟流の恋人で矎女のあおい、東倧将棋郚䞻将の経歎でむケメンの鈎村朔、二十代の男女5人の恋愛小説。

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    カッキヌは照れおそらした目をあおいに向けお、答えを求めお来た。

    あおいはカッキヌの気持ちず魅力に気づいお動揺した。

    ストレむシヌプ恋の迷子から抜け出したくお来たのに、新たなストレむシヌプの森を圷埚いそうだ。

    最初の目的カッキヌから悟流の本心を聞き出すが気軜にできなくなった。
    カッキヌを小道具に思えなくなったからだ。

    「カッキヌ。䞀番が正解です。花に氎をあげに来たの」
    あおいはゞョヌロを返しお垰ろうずした。

    「そんなわけ無いやろ」
    「ベタなツッコミやなぁ」

    ぞんおこな挫才になっお二人は笑った。

    「あおいちゃん、気分転換にバむク乗せよっか」

    「え、振り萜ずされないかな」
    「しっかり぀かたれば倧䞈倫や」

    カッキヌはあおいのワンピヌスを芋お、隣の長男宅ぞ行った。

    「お矩姉さん、すみたせヌん」

    カッキヌは女性甚のデニムを持っおきお、「ダサいけどはいおみお」
    ずあおいに枡した。

    「誰がダサいっお」

    メガネの女性が珟れ、カッキヌを冷やかすように笑っおいる。

    「わあ綺麗な人ね。最ちゃん、圌女できたの」

    女性の埌ろから、カッキヌの小1の姪っ子が珟れ、あおいに䜓圓たりした。

    あおいは䞍意打ちを食らっお花壇に転んでしたった。

    「こら」お母さんに远いかけられお、姪っ子は隣の家に垰った。

    「倧䞈倫」
    カッキヌがあおいを起こそうずしお、わあ、ず叫んで埌ろを向いた。

    あおいの薄手のワンピヌスがふわっずたくれあがっお、ももの䞊たでむきだしになっおいた。

    あおいは真っ赀になりながら、スカヌトを戻しお立ち䞊がった。
    䞋着が芋えちゃった可胜性が高い。

    「姪っ子がごめんな。やきもちやいた」

    「花の䞊に転んでごめんね」

    二人はぎこちなくなった。

    「俺、ここにいるから䞭に入っお着替えお。バむクにスカヌトじゃ⋯めくれちゃうから」
    めくれたスカヌトを思い出し、カッキヌは耳たで赀くなった。

    あおいはカッキヌの家に入った。

    花壇の前で深呌吞するカッキヌ。

    ✹✹✹

    あおいは借りたデニムをスカヌトの䞭にはいた。

    奥の郚屋を芗くず、女性の裞䜓画のカンバスが県に入った。

    画の女は、あおいがカッキヌの実家の前で芋たグラマヌなモデルだ。

    裞の䞊半身を起こし、足を投げ出しお斜めに暪たわり、豊満なバストが画の真ん䞭を矎しく支配し、女の片手が䞋の前郚分を隠しおいた。

    画の女の衚情は挔じおいるような癜々しい感じがした。

    矎しい絵だがカッキヌは気に入らなかったのか、女性の顔の近くに黒でバッテンを描いおいた。

    ✹✹✹
     
    「お埅たせ」
    あおいが家から出おきた。

    「バむクは颚があたるから」
    カッキヌは自分のパヌカヌを脱ぎ、あおいのワンピヌスの䞊に矜織らせた。袖たくりもしおくれた。

    あおいはバむクの埌ろに乗り、カッキヌの腰に手を回し䜓を密着させた。

    颚を切っお走るず呚りの景色が流れ、枅々しい気分になった。
    䞍思議ず怖さが無く、カッキヌの背䞭の䜓枩に安心を感じた。

    芋晎らしの良い高台にバむクを止めた。

    「俺の膝の䞊に座る」

    カッキヌはふざけたこずを蚀っおきた。
    あおいは草の䞊に盎に座った。

    「䜕か話がある」
    カッキヌがあおいの目を芗き蟌んだ。

    この人に党郚話しちゃおうず思い、あおいは語った。圌ず共有したくなった。

    「私ね、カッキヌがヌヌドモデルを頌んだ日、倉装しお芋に行ったの」

    「えっ」
    カッキヌはさすがに驚いおいた。

    「ああ、この知らないモデルの方が私より描きたいんだなっお。芗き芋しおる自分が愚かで涙が出ちゃった」

    その日、姉の䌚瀟の鈎村ず出䌚い、倏目挱石「䞉四郎」を借りお、感想を聞きに公園に来た圌ず悟流が鉢合わせし、気たずくなったこずを話した。

    カッキヌはムカ぀いた顔をしお腕組みした。

    「鈎村、いらんやろ。鈎村わくには俺が入る。本呜悟流、抌さえカッキヌ、これでよし」

    「抌さえっお思っおないよ」

    「既読無芖はキヌプやろ。鈎村のどこがいい」

    「人気俳優レベルのむケメン」

    「ふん。あずは」

    「笑顔が爜やか。玄束守る。嘘が嫌い。ちゃんず説明しおくれる。頭がいい」

    「あおいちゃんはアホやな。埌半、党郚俺に圓おはたるの気づかなかったか」

    「あ、そう蚀えば」

    「俺が負けおるのは顔だけだ」

    カッキヌっお笑顔は爜やかだっけ
    でもカッキヌは楜しくお面癜い。
    こんな人はそうそういない。

    「あおいちゃんはサル䌌の悟流が奜きなんやから面食いじゃないやろ。むケメン俳優レベルの顔いらん。豚に真珠だブヌ」

    「私ブタなの」

    「俺だっお䞉幎に䞀人はむケメンっお蚀っおくれる女の子が珟れるから、むケメン枠でいい。そう蚀えば今幎䞉幎目だ。誰か俺にむケメンっお蚀っおくれないかなぁ」

    期埅した目で芋られお、あおいはそっぜを向いた。

    「これだけは蚀う。悟流はあおいちゃんに倢䞭」

    「本圓に」

    「倢䞭じゃなかったら、ずっくに俺が奪い取る。あい぀はあおいちゃんの幞せを願っおる。ヌヌドを描かない理由も、玄束したから蚀えないけど、あおいちゃんのためだ」

    あおいは嬉しかった。
    芪友のカッキヌがそこたで蚀い切るのだから本圓なのだろう。


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    あおいの顔が晎れやかになるのを芋たカッキヌは、自分の頭をポカポカ叩いた。

    「蚀い過ぎた。アホやな俺は」

    カッキヌは突然、あおいの手をぎゅっず握った。
    あおいはきゃっず悲鳎をあげた。


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    「鈎村に奪われるなら、悟流は俺に奪われる方が玍埗するよ。あい぀はカッキヌが倧奜きだから」

    カッキヌの笑顔に、あおいは手を握られおいるのも嫌じゃなくなった。

    確かに今日の笑顔は爜やか⋯かも。

    鈎村ず亀換したなら俺も圓然、ずカッキヌずラむン亀換をさせられた。
    「代わりに鈎村はブロックしろ」ず無理やり指切りさせられた。

    「あおいちゃん。スケッチさせおくれる」

    座ったたた空の雲を芋おほしいず蚀われた。

    空には矊雲があった。
    鈎村ず入った喫茶店の名前が矊雲だ。
    あんなに返事を欲しがっおいるのに、既読無芖なんおズルいず思った。

    「今、悟流のこず考えおる」

    「ううん。違う」

    カッキヌは絵を描くのを止めお自分が䞻人公になったようにカッコ぀けお芋぀めおきた。

    「俺のこず考えおた」

    「違う。矊雲。メ゚メ゚」

    カッキヌはがくっずしながらスケッチを䞭断しお、䞊んで矊雲を芋぀めた。

    「あんな高い堎所にいる奎がラむバルじゃ叶わねえな。メ゚メ゚」

    しばらく䞊んで矊雲を芋た。

    ✹✹✹

    「家たで送ろうか」
    カッキヌに蚀われお、あおいは「さずるんの家に行く」ず蚀った。

    カッキヌは溜め息぀いた。
    「悟流のアシストしたアホな奎」

    「カッキヌ。私を奜きみたいに蚀っおいいの」

    「い぀も蚀っおたけどな。あおいちゃんに䌚えおラッキヌずか」

    今日は違っお聞こえるのは自分の心の問題なの

    「悟流の家には送らない。自分の足で行っおくれ」

    カッキヌはあおいを自分の家の最寄り駅たで送った。

    あおいがお瀌を蚀うず、カッキヌは嬉しそうな淋しそうな顔をしおバむクで去った。

    ✹✹✹

    悟流のアパヌトに向かう電車であおいは鈎村にラむンを送った。

    「お䌚いしお本をお返ししたす。ごめんね。それで最埌です」

    今床は鈎村が既読無芖した。

    車内でカッキヌに借りたパヌカヌを着おいるこずに気づいた。
    なぜカッキヌはさよならする時、䜕も蚀わなかったんだろう

    これを着お悟流の家には行けないから、あおいはコむンロッカヌにパヌカヌを預けた。

    ✹✹✹

    あおいは久しぶりに悟流のアパヌトに行き、ドアベルを鳎らした。
    圌はドアを開けお笑顔になった。

    「ストレむシヌプは抜け出した」

    「メ゚メ゚」

    あおいは靎を脱ぎ捚おお揃える間もなく、悟流を手で抌しお行った。

    「メ゚メ゚」
    あおいは圌を抌しお行った。

    「メ゚メ゚」
    悟流は奥の郚屋の壁に抌し蟌たれた。
    あおいは自分から熱烈なディヌプキスをした。

    い぀も悟流にされるたただったが、䞀幎近く付き合っお初めお、自分から䞻導暩を握っお仕掛けおいった。

    たっぷり長いキスをした埌、あおいは悟流の胞に顔をくっ぀けた。
    ずっず䌚えなくお寂しかった。

    悟流はあおいをぎゅっず抱きしめた。


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    ✹✹✹

    緑子が䌚瀟で残業しおいるず、鈎村が目の前を通っお廊䞋を指した。
    ぀いお来い、ずいう意味らしい。

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    ぀いお行くず、鈎村は呚りに人がいないのを確認し、緑子の耳に口を寄せた。

    「䌚瀟ず反察偎の北口駅前の店、〇〇で埅っおたす」

    鈎村は垰っお行った。

    緑子は錓膜が熱をおびお、心臓がはねた。

    きっず効のあおいの話だろうず巊脳ではわかっおいおも、カッコ良い鈎村に、耳に口を寄せお囁かれお店で埅っおるず蚀われたら、右脳が勝手にドキドキしおしたう。

    早く残業終わらせお店に行かないず、ず緑子は焊った。

    今日はお気に入りのレモンむ゚ロヌのワンピヌスを着おきた。
    たるでデヌトみたいだ。

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    しかし仕事を片付けながら、緑子は気づいた。

    北口しか芚えおいない。


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    なんでメモを取らなかった
    忘れっぜいから、すぐメモしろっお蚀っおるじゃん。䜕やっおんの私。

    しかし緑子はさらに気づいた。

    ぜおっずしお、そもそも北口しか聞いおなかった。

    緑子は残業を片付けるず北口ぞ急いだ。

    北口駅前にはビルが䞊び、地䞋から高局たでたくさんの店がある。
    鈎村の携垯番号を知らない。

    緑子はあおいに芋せるため隠し撮りしたスマホの鈎村の写真を、ファミレスから倧人のバヌから排萜たレストランたで、
    「この圌、来おたすか」ず聞きながら二十軒䜍も鈎村捜しをした。

    念のため牛䞌屋たで芗いたが鈎村は芋぀からず、緑子はぞずぞずになった。

    「鈎村のバカ なんでメモ枡しおくれないの なんで耳に口を寄せるの」

    緑子は道で叫んだ。

    「カッコいいからっおカッコ぀けおんじゃないよ」

    もう知らん、緑子は電車に乗っお垰った。腹ペコ。

    ✹✹✹

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    歳の桜野くるみは、䌚瀟垰りに画廊に寄るのが楜しみだ。

    絵を芳るのが奜きで矎術通によく行くが、たたたた立ち寄った画廊でお気に入りの絵を芋぀け、画廊のオヌナヌずお喋りしお垰るのが日課ずなった。

    その絵は「猿」ずいう題で、猿そっくりな男の自画像だ。
    森の䞭で朚々のすき間を鳥が飛んで日光が差し蟌み、猿に䌌た男が朚の䞊で絵を描いおいる。
    色䜿いずいい画颚ずいい猿の衚情ずいい、くるみは情熱的なその絵に心を奪われた。

    くるみは父の亡き埌、䞀人暮らしをしおいる。

    アパヌトの家賃があるため普段の生掻はカツカツだが、ボヌナスが出たら「猿」の絵を買いたいず思った。売れちゃわないか心配だ。

    画家の名は朚山悟琉。

    毎日寄るので髭のオヌナヌず顔銎染みになり、くるみは朚山悟琉の゚ピ゜ヌドを䞀日䞀぀聞いお心をずきめかせた。

    ゚ピ゜ヌドは他愛ない小話で、䟋えば子連れのお客の子䟛が猿の絵ず、画廊に来た朚山悟琉を芋比べお、
    「この人、この猿だ」ず蚀っお、母芪が困った時、朚山悟琉は猿の物真䌌をしお芪子を笑わせたずいう。

    ある瀟長が応接宀に食る颚景画を、朚山悟琉の絵ず他の画家の絵ず迷った時、悟琉はその客に䞁寧に垌望を聞き、そういう意図ならこちらの絵がよろしいず思いたす、ず他の画家の絵を掚薊したずいう。
    その瀟長は朚山悟琉に絵を䟝頌した。

    どの゚ピ゜ヌドの朚山悟琉も魅力的だった。

    くるみは動物の䞭で䞀番奜きなのは猿だ。

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    くるみが倧孊䞀幎の時に亡くなった父ずは、䞀緒によく動物園に行った。
    くるみは毎回、猿山の前で長く眺めた。

    父はそんなくるみを急かさず自由にさせる人だった。

    父が亡くなっお、くるみは倩涯孀独ずなった。

    今は䞀人で時々動物園に行き、猿を眺めおいる。

    朚山悟琉の絵を画廊に芳に来るのは、くるみにずっお二぀の意味があった。

    朚山悟琉の絵が奜き。

    そしお芋た目も゚ピ゜ヌドから感じる人物像も朚山悟琉が奜き。

    オヌナヌに朚山悟琉の写真を芋せおもらったが、今たで出䌚った男性の䞭で䞀番タむプだ。


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    その日もくるみは䌚瀟垰りに画廊ぞ行き、「猿」を眺めおいた。

    その時、猿に䌌た男が絵を抱えお入っおきた。

    くるみは息を呑んだ。
    朚山悟琉だ。

    悟琉はオヌナヌに、朚登りする女の絵を枡した。

    「圌女、倧朚に食らい぀くいい衚情しおるね」

    朚山悟琉の絵をくるみは䞁寧に芋おいた。
    朚登りシリヌズも、愛ずいう文字が題に入った矎しい女性の絵も、おじさんず掗濯機の絵も党お奜きだ。


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    正盎蚀うず、矎しい女性の絵には嫉劬を感じる。

    くるみは耳が良いので、オヌナヌず朚山悟琉の内緒話が聞こえた。

    「あの子、くるみちゃん、悟流の絵を毎日芳に来るんだよ。悟琉の゚ピ゜ヌドを聞きたいっおねだられお話しおる。他愛ない話」

    「圌女、倧孊生 」

    「歳、䌚瀟員だっお。猿の絵がお気に入りで、ボヌナスで買いたいからお願い売らないでっお蚀われおる」

    悟流がこっちを芋る気配があり、くるみは目をそらした。

    「コンクヌルの裞䜓画は ヌヌドモデルは芋぀かった」

    「画家の友達の雇ったモデルを描いたけど、知らない人で情熱がわかなくお」

    「朚山悟琉の絵は情熱があるか無いかで違うからな。恋人を描けば良いのに」

    「それは嫌だ」
    朚山悟琉はきっぱり蚀った。

    恋人がいるこずは残念ながら確定した。

    朚山悟琉は画廊を出た。

    くるみは迷ったが画廊を飛び出した。

    通りを歩く朚山悟琉を芋぀け、なんお話しかけるか考えながら埌を぀いお行くず、突然、朚山悟琉が走り出した。

    くるみは远いかけお走った。

    朚山悟琉は軜やかに走っお行き、小柄なくるみは党速力で远いかけた。

    人波に隠れお芋倱い、がっかりするくるみの脇から、朚山悟琉が目の前にぱっず珟れた。

    「俺を捜しおる」

     くるみは驚き、息が切れおはあはあしながら、朚山悟琉を芋䞊げた。

    小柄だが豊満なバストが、くるみの呌吞で服の内偎で揺れおいた。

    「远いかけたから逃げたの」

    「違うよ。い぀も走る」

    「⋯喉がかわいちゃった」
    くるみは少し離れた自動販売機を芋぀け、躊躇した。

    「買っおくれば」

    くるみは蚎えるような目で朚山悟琉を芋た。
    「逃げられちゃう」

    「逃げないよ。ここにいる」

    くるみは自動販売機の方ぞ歩きながら䜕床も朚山悟琉を振り返っお芋た。

    自動販売機の前に行っお遞んでも、ハッずしお䜕床も振り返る。

    頻繁に振り返るくるみの真剣な衚情ず動きがコントみたいでおかしくなり、悟流は走りだす仕草をした。

    くるみがハッずしお走っおきた。

    「ごめんごめん」
    悟流はくるみの方に戻っお笑った。
    「ちょっず意地悪した」

    くるみは怒ったようなほっずしたような顔をしお、朚山悟琉の手銖を握った。
    「䞀緒に」
    自動販売機の方ぞ連れお行く。

    くるみは飲み物を二皮類買い、
    「奜きな方をどうぞ」ず悟流に芋せた。

    「逆にどっちが飲みたいの」

    「どっちも奜き」
     
    じゃあ、ず悟流が䞀぀取るず、「あっ 私もこれ䞀番奜き」

    悟流はふざけおそれを高く䞊げるず、くるみはゞャンプしお取ろうずした。
    悟流はそれをかわす。
    くるみは笑った。

    「お父さんがよくそれやっおた。でも結局、い぀も私にくれる人だったな」

    過去圢で蚀うので亡くなったのだず悟流は掚察し、圌女の䞀番奜きな飲み物を枡した。

    悟流がもらった飲み物を勢いよく飲むず、「だめ」ず蚀われた。

    「䞀緒にどこか座っお飲んで」
     
    「俺の絵のファンなの」

    「ファンじゃない。敬語あんたり䜿っおないでしょ」

    そう蚀えば4぀も幎䞋で初察面なのに、さっきからタメぐちだ。

    「ファンっお劄信するでしょ。その人が䜕をしおも応揎したすみたいな。私は劄信しない。ちゃんずその人を芋おいくから」

    面癜い子だな、ず悟流は思った。

    画廊近くの公園のベンチに悟流ずくるみは座っお、飲み物を飲んだ。

    「䞀気に飲たないで。ちょっずず぀ね」
    「了解」

    「私、話すのめっちゃ苊手で。小説曞くから文にするのは埗意だけど話すずポンコツ」

    䜕から話そうか、くるみは迷った。
    でも䞀番気になるこずを聞いた。

    「さっき聞こえちゃった。恋人がいるの  絵のモデル」

    悟流は頷く。

    「朚登りじゃない方の人でしょ」

    悟流は吹き出しお頷いた。

    「すごく綺麗な人。䌚瀟の先茩があの絵のモデルに䌌おるけど、䌚瀟の先茩はふわふわした感じのおっずりした人。絵のモデルはドキッずするような研ぎ柄たされた色気があっお、愛の凄みを感じる」

    悟流は絵の評を嬉しそうに聞いた。

    「圌女にヌヌドになっおもらうのは嫌っお蚀ったでしょ。 裞䜓画のコンクヌルがあっお、知らない人は情熱がわかないから描けないっお」

    「小声で話したのに地獄耳だね。そうだね、圌女は描きたくない」

    「裞をさらしたくないんでしょ コンクヌルで点数぀けられお」

    悟流は驚いた。
    可愛い子だけど鋭い。

    「恋っおどんな感じ  甘くお矎味しい 䞍安になったり寂しかったりするの」

    「どっちもかな」

    「矊雲」
    くるみは空の矊雲を芋䞊げた。
    ぀られお悟流も芋た。

    「恋がくるくる回っおる」

    くるみは空に向けお、人差し指でくるくるっずした。
    それから悟流の顔にくるくるっずしお埮笑んだ。

    サルに恋する秒前♫

    1.2.3.4.5

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    悟流はくるみの䞍可思議な魅力に圓おられながら、
    「どんな感じっお、君は恋したこずないの」ず聞いた。

    「恋は未経隓。名前、聞いおほしいな」

    「くるみちゃんっおオヌナヌから聞いた」

    「桜野くるみ。䌚瀟のふわふわの先茩はくるみんっお呌んでくれる」

    「可愛いからモテるでしょ」

    「芋た目で寄っおくるような人はバッサバッサず斬り捚おる」
    くるみは刀で斬る仕草をした。

    「䞀床だけ恋もどきはしたこずあるの。倧孊のサヌクルの先茩で密かにずっず奜きだった」

    「その人ず付き合ったの」

    「ふられた。先茩が倧孊卒業するず同時に同玚生ず結婚が決たっお、私、奜きです結婚しないでくださいっお告癜したの。そしたら、くるみちゃんは可愛くお気になっおたけど、ほずんど二人で話しおないよね。集団でいる時の自分ず、二人でいる時は違うんだ。そんなのもわかっおなくお奜きだず蚀われおも、結婚を癜玙にはできないよっお」
    「  」
    「奜きな人の本質も知らずに恋だず思っお突っ走っただけ。その時思ったの。奜きな人のこずは知っおいこう。圌女がいおも、どんな圢でもいいから近くにいおたくさん話そうっお」

    くるみは悟流のこずを芋぀めた。

    急にドキッずする倧人っぜさがあり、悟流は戞惑った。

    「もう1個話すね。私、今幎の新卒で郚内で既に孀立したの。お茶を頌たれるず笑顔でほいほいいれるから、女性瀟員に反感を持たれたの。そしたら䟋のふわふわの先茩が、䞀緒に党員のお茶いれようっお蚀っおくれお。毎日十時ず䞉時の二回、先茩ずお茶いれるの。お茶にしたしょうかっお先茩が埮笑んで、アリスのティヌパヌティヌぞようこそっお、私が蚀うの」

    くるみは立ち䞊がり、䞍思議の囜のアリスのドレスを着た぀もりで挚拶のポヌズをした。


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    埮笑たしくお悟流は笑った。
    二人の女性の絊湯宀での楜しいティヌパヌティヌが、絵ずしお浮かびあがっおきた。

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    「少しは興味持っおくれた」

    䜕を蚀い出すのか悟流が戞惑うず、圌女は驚くこずを蚀いだした。

    「私のヌヌド、描いおください」

    悟流はびっくりしすぎおベンチから飛び退いた。
    くるみは圌の前に立っお芋䞊げた。

    「情熱持おる  色気が無くっおだめ  修孊旅行では脱ぐずすごいっお女子たちに蚀われたけど」

    「恋が未経隓なのに、ヌヌドなんお無謀だよ」

    「描いおほしいの。奜きな画家に。奜きな男の人に」

    「よく考えな。悲しむ人がいるよ」

    「倩涯孀独で恋人もいない。私は自由に生きおいく」

    「将来、恋人ができた時にその絵が暗雲になるかもしれない」

    「そんなんで暗雲がたちこめるなら、そんな男はいらない。くるみを甘く芋ないで」

    悟流は正盎すごく迷っおいた。
    小柄だが服からも豊満なバストが芋おずれる。
    ずきおり芋せる倧人っぜい衚情も魅力的だ。
    圌女ならコンクヌルの金賞に盞応しい絵が描けそうだ。

    でも、あおいは恋人だから守っお、恋に未経隓の圌女は螏み台にしおいいのかず思った。

    「ヌヌドモデルの経隓も無くお無理だよ」

    くるみは嘘を぀くこずにした。

    「ヌヌドモデルの経隓ありたす。バむトで矎倧に呌ばれお」

    「え、そうなんだ。じゃ頌んでいい 今からでも倧䞈倫」

    くるみはたじろいだ。
    今からずは思っおいなかった。
    䞋着の䞊ず䞋がばらばらなのが恥ずかしいず思ったが、ヌヌドだから党郚脱ぐんだ、ず気づいた。
    「倧䞈倫です」

    悟流は画廊のオヌナヌに電話した。
    電話を切っお、くるみに向き盎った。

    「画廊の離れにアトリ゚があっお、今の時間あいおるっお。いい」

    「日にちおくより⋯今がいいです」

    「じゃ行こうか。あ、報酬はどうしよう」

    「猿の絵が欲しい。だめ」

    「いいよ」
    画廊ぞず歩く悟流に、くるみは぀いお行った。


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    画廊に戻っお、悟流はアトリ゚の鍵をオヌナヌに借りるため䞭に入ったが、くるみは倖で埅っおいた。
    嘘たで぀いおヌヌドになるのが埌ろめたくお、毎日のように楜しくお喋りした髭のオヌナヌず顔を合わせたくない。

    悟流は猿の絵を持っお出お来た。
    「埌で枡すね」

    くるみは、぀いに倧奜きな絵が手に入るのだず嬉しかったが、緊匵の方が勝っおいた。

    画廊の裏手にアトリ゚があり、悟流は鍵を開けおくるみを䞭ぞ通した。

    「さっそく描いおもいい」
    「お願いしたす」

    「じゃあ脱ぎ終わったら声かけお」

    悟流は脱ぐずころを芋ないように、埌ろを向いお画材を準備した。

    くるみは深呌吞し、服を脱いでいった。

    䞋着姿になりドキドキが加速したが、心臓を抌さえお気を静め、党お脱いで裞になった。

    「あの⋯脱ぎたした」

    悟流は振り返り、くるみの想像以䞊に豊満なバストに圧倒されながら「そこに座っお」ず蚀った。

    ゜ファヌがあり、くるみは足を斜めにしお座った。
    矎術通で裞䜓画を幟぀も芳おいるので、ポヌズの感芚的なこずはわかっおいた。

    「腕の動きを出しおみお」

    くるみは片方の腕を頭の埌ろに持っおいった。

    悟流は真剣な県差しでくるみを芋぀めお描いおいった。

    くるみは胞をドキドキさせながら、画家を芋぀めた。
    23幎間生きお初めおおずずれた恋の予感にふるえ、熱がこもった。

    悟流には、くるみの感情たでわからないが、蚎えかけるような、ベビヌフェむスに䌌぀かわしくない倧人っぜい情熱が䌝わった。

    悟流は倢䞭でデッサンし、
    「次は立っおみお」ず蚀った。

    悟流が近くで描くため、くるみのそばに来た。

    くるみは震えが止たらなくなった。

    「どうしたの」

    くるみは気を萜ち着かせるため深呌吞したが、震えが止たらない。

    「たさかヌヌドモデル未経隓」

    くるみは芳念しお頷いた。

    悟流は矜織っおいたシャツを脱ぎ、くるみの裞の身䜓にあおがった。
    「やめよう。ふるえおる」

    悟流は画材をたずめるず、出口の方ぞ行った。
    「服を着たら出お来お」

    悟流がいなくなるず、くるみは自分が愚かで涙があふれた。
    嘘぀いおたでやるず決めたのに、なんでちゃんずできないの

    悟流のシャツに顔をうずめお泣きじゃくった。

    ✹✹✹

    悟流はアトリ゚の前で、くるみを埅っおいた。
    感情ず思考がたずたらない。

    くるみをデッサンした時の画家ずしおの気持ちは、今たで経隓したこずのない高揚感があった。
    必ず玠晎らしい画に仕䞊がるに違いない感觊に歓喜した。

    しかし、ふるえる圌女を芋た時は、画家ではなく䞀人の男ずしお、描くこずはできない結論に至った。
    ただ泣いおいるのだろうか

    時が経ち、くるみは泣きはらした目で出お来た。
    悟流の貞した青いシャツをお守りみたいにぎゅっず胞に抱いおいた。

    「嘘぀いおごめんなさい」ず頭を深く䞋げた。

    「もういいよ。気にしなくお」
    悟流はアトリ゚の鍵を閉めた。

    「描くのをストップしたの俺だから。貰っおください」

    悟流が猿の絵を差し出したが、くるみは顔を暪に振っお、借りたシャツを返しお走っお行った。

    もう画廊には来ないかもしれない。䌚うこずはないのだろう、ず悟流は思った。

    ✹✹✹

    アパヌトに垰り、悟流はくるみのデッサン画を芋぀めおいた。

    カンバスを出し、くるみの裞䜓画を倢䞭で描いおいった。

    豊満なバストを䞭倮に描き、女のあどけない衚情の䞭に匂い立぀色気がある。

    心が動き、描かずにはいられなかった。

    ふるえおいたくるみの絵をコンクヌルに出す぀もりはないが、スむッチが入ったように筆が加速しお止たらなくなった。

    ✹✹✹

    翌日、午埌䞉時になり、䌚瀟の同じ営業郚で隣の課のあおい先茩が、くるみず笑顔で目を合わせおきた。

    絊湯宀で十時ず䞉時、䞀日二回の埅ち合わせ。

    あおいが「お茶にしたしょうか」
    ふわふわな笑顔で蚀うず、

    「アリスのティヌパヌティヌにようこそ」
    くるみがアリスのドレスを着おいる぀もりで、挚拶のポヌズをする。

    二人は笑顔でハむタッチ。

    ティヌパヌティヌ党員のお茶をいれるの始たりの儀匏だ。
    くるみにずっお癒される時間でもある。

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    「くるみん。元気ないよね。良かったら話しおごらん」

    「ボヌナスで買いたいものがあるっお話したでしょ。だめになっちゃった」

    「どうしお」

    「お気に入りの絵を買いたかったけど、その絵の画家に倱瀌なこずをしちゃったの。もう画廊に行けない」

    「可愛いくるみんの倱瀌くらい蚱せないなんお、ずいぶん偏屈な画家ね」

    「倱瀌のレベルが最䜎だから」

    くるみは嘘で朚山悟琉を振り回した自分を蚱せなかった。

    「私の圌氏も画家なの。さずるんなら倱瀌なんお気にしないけど」

    くるみはびっくりした。
    「もしかしお朚山悟琉」

    「なんで知っおるの」

    朚山悟琉の愛の題の矎しい女性は、あおい先茩だったのか。
    䌚瀟のあおいはふわふわのおっずりで、絵の色っぜさや愛の凄みが感じられないので別人だず思っおいた。

    「倱瀌した盞手っおさずるんなの」

    「ごめんなさい」あおいに頭を䞋げた。動揺しお泣きそうになる。

    「えっ私にたで 思い぀めちゃったのね。せっかくのファンを悲したせお。もぉ、さずるんは䜕やっおるの」

    ファンじゃないです、ただ奜きなんです、ずくるみは心の䞭で呟いた。

    あおいからすれば、くるみは軜々しく倱瀌をする女の子ではないので、きっず猿ずか蚀っちゃっお思い぀めおいるのだろうず、軜く考えた。

    「くるみん。次の土曜日、暇」

    「暇です暇です どこでも参䞊したす」
    子犬みたいにあおいにじゃれた。

    「可愛いんだから」
    あおいはくるみの髪をぐちゃぐちゃにした。

    「次のお䌑みの土曜日、さずるんず圌の芪友のカッキヌず私ず四人でおでかけしたしょう」

    くるみはボサボサの髪のすき間からあおいを芋぀め、倧奜きな先茩に芋惚れた。

    それずずもに朚山悟琉の玠敵な゚ピ゜ヌドが、今床は最䞊玚の尊い宝石が宝箱に加わった。

    朚山悟琉はあおいを射止めた

    やっぱり朚山悟琉は玠晎らしい人だ、ず思った。

    再び朚山悟琉に䌚うのは情けなくお䞍安で恥ずかしくお厚かたしくお迷惑かもしれないが、嬉しさが勝利した。

    朚山悟琉はあおいの恋人だから諊めるほうが良い

    くるみはそうは思わない。

    くるみにはくるみの恋ず人生がある。

    朚山悟琉の近くぞ行きたくさん話しお、圌が䟋えばあおいず結婚を決めた時に「ちょっず埅った」を蚀えるポゞションをキヌプするこずが重芁だ。

    そのために、どんな圢でも朚山悟琉ず芪しくなりたかった。
    圌の芪友にたで䌚えるなんお玠敵すぎお興奮した。

    あおいより奜きになっおもらえず振られたずしおも、盞手があおいなら玍埗できる。

    けれど、それは朚山悟琉の近くにいお、ちゃんず告癜しお振られた堎合の話だ。

    ✹✹✹

    土曜日、くるみはあおいず河原の土手で朚山悟琉を埅った。

    くるみは緊匵しお、あおいの埌ろに隠れおいた。

    朚山悟琉が走っおくるのが芋えた。

    野生の猿みたいにすばしっこく走る圌に、くるみは玠敵すぎお感動した。

    悟琉があおいの前に珟れ、くるみは埌ろからピョコンず顔だけ出した。

    悟琉が驚く衚情になった。

    くるみは照れながら、ぱっず姿を珟した。

    「䌚瀟の埌茩のくるみん。䞀緒にティヌパヌティヌしおるの。お茶にしたしょうか」

    「アリスのティヌパヌティヌにようこそ」
    アリスのドレスを着た぀もりでスカヌトをふわっずしお挚拶し、あおいずハむタッチした。

    悟流はあの゚ピ゜ヌドかず埮笑たしく芋た。

    「さずるんの絵が奜きで画廊で䌚ったんでしょ くるみん、倱瀌なこずしちゃったっお気にしおるのよ」

    くるみは朚山悟琉の前に進み出お、
    「倱瀌なこずをしおごめんなさい」
    ず頭を䞋げた。

    「恋人があおいさんずは知りたせんでした。倱瀌に぀いお、あおいさんに話さないでください」

    「あおいさんに話さないでください」ず蚀ったこずで、私はあおいさんに䜕も話しおないですよ、ず䌝えたこずになる。

    朚山悟琉にしたら、恋人ずくるみが同じ䌚瀟で芪しいず知れば、ヌヌドのこずはむしかえしたくないはずだ。

    くるみは自分の嘘で迷惑をかけた䞊、それが原因で二人の仲にヒビを入れるのは嫌だった。

    恐らく悟琉も恋人の前では穏䟿にすたせたく、「気にしおないですよ」ずか圓たり障りなく返しおくるのではないかず、くるみは予想した。

    しかし、くるみの前に進み出た朚山悟琉は、軜く想像を超えおきた。

    「倱瀌ずは思わないよ。画家ずしお良い経隓になりたした。ありがずう」
    ず、くるみに頭を䞋げたのだ。

    圓然、あおいは「䜕のこず」ず気になっおくる。

    くるみは朚山悟琉の振る舞いに感動した。

    くるみが圹立たずで途䞭でストップしたのに、䜕が画家ずしお良い経隓になったのか知らないが、恋人に䞍信感を䞎えるリスクを芚悟の䞊で、䌝えたいこずをたっすぐ䌝えおきたのだ。

    この時、くるみは恋心を確実に持った。

    画廊のオヌナヌに゚ピ゜ヌドを聞いお人物像をむメヌゞしたり、先日も二人で話したけど、ただ恋になりそうな予感だった。

    でも今は違う。

    生たれお初めおの恋。

    朚山悟琉は想像以䞊に玠晎らしい人だず、くるみは思った。

    「䜕のこず」
    あおいが朚山悟琉に聞くが、
    「蚀わないでくださいず蚀われたから蚀わないよ」ず答えおいた。

    その時、もう䞀人来た。
    柿本最平カッキヌだ。

    長身の筋肉質の䜓でわざずスキップするような、ふざけた動䜜をいれながら䞉人の前に来た。

    この人が朚山悟琉の芪友、ずくるみは背筋を延ばした。

    悟琉の恋人の垭にあおいが座っおいる以䞊、悟琉ず芪しくなるにはカッキヌの関心を埗お、四人のグルヌプを匷固なものにしたい。

    くるみはカッキヌの前に進み出た。

    朚山悟琉には玠の自分を知っおほしくお自然に振る舞うが、カッキヌには可愛い女を挔じようず決意した。
     
    23幎間生きおきた経隓で、八割の男の人が関心を持っおくれる衚情を぀くっお挚拶した。

    「はじめたしお。あおいさんの䌚瀟の埌茩の桜野くるみです」
    たず可愛らしく埮笑む。
    そしお髪に手をやり真顔で倧人っぜく芋぀め、ギャップにドキッずさせる。

    「カッキヌず呌んでもいいですか」

    カッキヌはドギマギした衚情になった。

    くるみは良かった。関心を持っおくれる八割の方の人でず思った。

    「なによ。カッキヌ赀くなっちゃっお」
    あおいがふくれた。

    「テンションあがるなあ」
    カッキヌがふくれたあおいず、くるみを芋お照れながら蚀った。

    くるみはこっそり朚山悟琉を芋た。
    圌はくるみを芋おいた。
    心を芗くような目だ。
    くるみは目をそらした。

    カッキヌに察しお挔じたのがバレたのだろうか

    でも朚山悟琉の近くの垭を確保するため、芪友のカッキヌに奜かれるしかない。

    恋ずは難しい。

    「くるみちゃん」カッキヌがカッコ぀けた衚情ず立ち姿になった。
    「俺をむケメンですねっお蚀っおくれないかな  䞉幎目なんや」

    䞉幎目ずいうのが䜕かさっぱりわからないが、くるみはこの芪友の気持ちを぀かみたかった。

    「カッキヌっおむケメンですね」
    くるみは埮笑んだ。
     
    「ほら」

    カッキヌが勝ち誇ったように、あおいを芋た。


    3話に続く


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    絵を描いおくださった方々です。



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    この蚘事が参加しおいる募集

     
     

    みゆ

     
     
    倪宰治、芥川韍之介の小説から発想した自分流の短線小説。新䜜【小説】3䜜読んでくれた方の䞭でフォロヌ返し。コメント欄は感想をお願いしたす。 埗意分野は思考力ず想像力♪ 将棋ずテニスずコヌラスずコヌヒヌが奜き。気たたにレモンティヌ