
地獄の採卵を経て、凍結できた胚はたったの2個。いよいよ体外受精へ|不妊治療⑤
約1年の不妊治療を経て、体外受精にて妊娠・出産。
現在、0歳の娘の育児中です。
本記事では、体外受精の前半として採卵について振り返っていきます✍️
《人工授精についての前回の記事は こちら》
《不妊治療〜子育ての記録の全まとめは こちら》
これから採卵に臨む方へ伝えたいこと
自分の体験を振り返り、採卵に臨むにあたって知っておきたかったポイントを3つまとめました。
ありとあらゆる方法で薬を使うことになる
局所麻酔での採卵は、想像以上の痛み
体外受精に臨める卵子はほんの一握り
それぞれのポイントについて、当時の実体験を交えながら詳しくご紹介していきます。
不妊治療の記録⑤ | 体外受精 前半
1.注射・点鼻薬・座薬…投薬フルコースで予期せぬストレス
2025年5月
4月末の4回目の人工授精で授かることができなかったため、体外受精に向けて夫婦揃ってクリニックを訪れました。
自己注射が始まる覚悟はしていましたが、驚いたのは採卵日までに使う薬の種類の多さとスケジュールです。
飲み薬(デュファストン):朝・昼の2回×6日
注射(ゴナールエフ皮下注ペン):1回×6日
点鼻薬(ブセレリン):2回
座薬:1回
特に辛かったのが、慣れない自己注射と座薬でした。失敗できない不安から、毎日とても憂鬱な気持ちで過ごしていました。 (実は点鼻薬と座薬は、注射が終わった後に追加で知らされたため、「やっと注射が終わった!」と思っていた分、精神的なダメージが大きかったです…事前に調べなかった私が悪いのですが…)
また、それぞれ服用する時間が指定されていて、それを過ぎると当月の採卵がキャンセルになってしまうプレッシャーもありました。我が家では夫とTimeTreeで予定を共有し、お互いにリマインドし合えたこと、在宅勤務で柔軟に対応できたことが救いでした。
採卵準備は心身ともに女性側の負担が非常に大きいです。
パートナーの方はぜひ奥様がいつどんな薬を使うのかを把握し、リマインドや温かい声かけでサポートしてあげてください。この時期の夫婦の協力体制は、心からの支えになります。
2.激痛を乗り越えて取れた卵子は、たったこれだけ…?
2025年5月
夫の採精検体を受け取り見送ったあと、いよいよ緊張の座薬です。私のクリニックでは全身麻酔が選べなかったため、これが唯一の痛み止めでした。慣れない座薬に手こずり、その時点ですでに疲労困憊……。
さらに「座薬が出てしまわないよう静かに移動を」と気を付けて向かったものの、クリニックに到着した瞬間、検体を自宅に忘れるという大失態に気づきました。 走ることもできず焦りながら引き返し、なんとか予約10分遅れで滑り込み。採卵前から冷や汗ものでした。
ガウンに着替え、施術室の台へ。
経験者の友人から「とんでもなく痛かった!」と聞いていたこと、過去に通水検査で迷走神経反射を起こして倒れた経験があることから、不安がピークに達していました。
看護師さんにその旨を伝えると「調子悪くなったらすぐ言ってね」と優しく声をかけてくださり、少し気持ちが楽になりました。先生と看護師さんが明るく場を和ませてくれる中、モニターに映し出される卵胞。「ではこの大きく育ったこの子から取っていくよー!頑張ろう!」の声とともに、いよいよ採卵が始まりました。
覚悟はしていたものの、とっても痛い! 我慢しようとしても唸り声が漏れてしまうほど。モニターで針が刺さる様子を見てしまったからかもしれませんが、太い針で内臓を直接刺されているような感覚でした(実際の針は非常に細いそうですが、体感としてはめちゃくちゃ太い針でした)。
先生が「あと〇個で終わり!」「今〇個取れたよ!」と声をかけ続けてくれたことが救いでした。いま思い返すと、無痛分娩を選んだ私としては確実に陣痛よりもこちらの方がしんどかったです…およそ時間にして15分程度だったと思いますが、永遠に感じました。
全てが終わり、回復室で休んでいるとPHSで採卵結果の連絡が来ました。
取れたのは8個、体外受精に使うことができるのはそのうち5個とのことでした。
まずは「体外受精をするチャンスが得られてよかった!」と思うのと同時に、「受精が成功するのは5個のうち一体いくつあるのだろう」、そして「きちんと着床して妊娠できるのだろうか…こんなに痛い思いをしたのにこれで終わってしまったらどうしよう」、と不安になりました。
採卵すれば何十個も取れるわけではなく、実際に前へ進めるのはほんの一握り。これから採卵に臨む方には、「期待しすぎず、心に少し余裕を持って挑んでほしい」と切に願います。
3.凍結胚の数にグレード…どんどん欲が出る自分にうんざり
2025年6月
地獄の採卵から10日後、クリニックを訪れました。
この日の目的は、受精・凍結できた胚の数とグレードの確認、そして胚移植のスケジュール決定です。
結果、体外受精に臨むことができた5個の卵子のうち無事に受精・凍結できたのは2個。グレードは、