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週刊新刊全点案内という図書館向け情報誌が存在する【図書館浪漫6】

    以前の記事で、図書館流通センター(TRC)という企業について書きました↓↓

    この図書館流通センター(TRC)が新刊発売情報をまとめた冊子を作成しています。
    それが、「週刊新刊全点案内」という図書館向け情報誌です。
    日本では、一日あたり200冊近い新刊が発売されています。
    この毎週火曜日に発行される週刊誌には、1号あたり約1000冊の新刊本が掲載されます。
    ですから、書店に流通している本であれば、ほぼすべて網羅しているのではないかと思われる情報誌です。

    取次・書店経由の流通に乗っている本という点が重要で、電子書籍のみの本やPOD(プリントオンデマンド)の書籍は掲載されません。

    週刊新刊全点案内に自分の本が掲載されれば、ひとまず図書館での蔵書のスタートラインには立てます。
    ここに掲載される主な内容は、

    • 書名・副書名

    • 著者名

    • 出版社名

    • 発売日

    • 判型・ページ数

    • 定価

    • ISBN

    • NDC分類(日本十進分類法)

    • テーマ

    • ジャンル

    • 内容紹介(図書の概要)

    • 著者紹介

    • 対象読者(児童・一般など)

    • 受賞歴

    • シリーズ名・巻次

    • 表紙画像(掲載図書の約6割)

    • CD・DVDなど付属資料の有無

    • 改題情報や関連書誌情報

    などです。

    どうでしょう。
    非常に充実した内容だと思いませんか。

    「週刊新刊全点案内」に掲載されれば、少なくとも図書館向けには、ベストセラー作家も無名の新人著者も区別なく1冊の誌面のなかで紹介されるわけです。
    見開き2ページにつき、10冊の本が紹介されていて、カラーの表紙画像や内容紹介が掲載されている誌面を目にしたことがあります。

    これは、無名の初出版の著者にとっては、大きなメリットです。
    書店に流通する紙の本を出しさえすれば、自動的に週刊新刊全点案内には掲載されます。
    宣伝費をかけずに、本の内容紹介や表紙カバーの書影、著者プロフィールを全国の図書館に広めてくれるわけです。

    もちろん、図書館の予算は限られていますから、ここから図書館司書さんに選ばれなければなりません。
    図書館の書棚をめぐる非常に熾烈な椅子取りゲームではあります。

    とはいえ、本を出版してもその存在を世間に知らせること自体が、非常に困難です。
    一方、週刊新刊全点案内を通じて、図書館には自分の本の存在を知らせることが可能です。
    ただ、掲載点数も毎週1000冊と非常に多いですから、これから本を出す方は、何とか司書さんの目に留まるよう、タイトル、表紙カバーや内容紹介を充実させることに力を注いでみてはと思います。

    知名度なし、SNSなしの自費出版で初出版した私ですが、発売開始前から図書館の蔵書を増やすための戦略を練っていました。
    私は図書館内部の人間ではないので、週刊新刊全点案内を実際に手に取って読んだことはありませんが、可能な限りこの書物に関して研究しました。

    私の本は、現在まで全国の図書館で552冊蔵書されており、これが3刷重版に至る大きな原動力になりました。


    実際の出版体験に基づいた話題を綴っています。
    出版に興味がある方の参考になれば、幸いです。
    マガジン”図書館浪漫”では、出版した本が図書館に蔵書されるための方策を考えていきます。


     
     

    Levon

     
     
    SNSなし、知名度なし、地方在住→2024年12月 自費出版で初出版したら、3刷まで重版。実体験に基づいた出版に関する話題や、がんとの向き合い方に関する話題を提供しています。

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