
【感想】『幻想少女大戦』をクリアして東方がもっと好きになった話【夢の章】
前回はこちらからどうぞ。
本記事は当東方project×SRPGのゲーム作品『幻想少女大戦 - DREAM OF THE STRAY DREAMER -』の感想になります。
ストーリー全般のネタバレが含まれるのでご注意ください!
Steam版幻想少女大戦は2025/10/21(火)発売!
ストーリー
長かった旅路もついに最終章!長き敵対の末に和解し力を貸してくれる者、積年の努力が実り救い出せた者、特に事情は無いけど成り行き任せに加入した者…様々な事情を違えたキャラたちが集うドリームチームが最終決戦に挑みます。
大体60人以上?大所帯になったものです。
ストーリーの良さは他の方が既に語っていると思われるので今回は詳しく書きません。
とりあえず最終決戦で敵も味方もフルパワーでぶつかり合う展開は最高だよね!
一番好きなのはこれだけの大人数でありながら出番皆無なキャラが(私の印象では)いなかったところです。
長編ストーリーになるといかんせん終盤加入のキャラは出番が減りますし、かといって後発組に時間を掛けすぎると物語が助長になったり他キャラが割を食うジレンマ。
そこで活躍するのがスペルカードシステム!スペルカードを展開する際に会話イベントも挟めるため、ここでキャラ掘り下げを行って同時にバトルも盛り上げるという一石二鳥。
たとえば終盤加入だったメディスンと小傘。物語の立場では残念ながら主役とは言いづらい二人ですが、その分メイン回の戦いで印象を残してくれました。
メディスンはその小さな身体に秘めた燃える決意を弾幕と共に叫び、凶悪なスペルカードで一矢報いようとしました。MP1化は駄目だよォ!!(ガス欠のスカーレット姉妹を見ながら)
小傘はUIにすら干渉する奇天烈さでプレイヤーを破顔させるなど短い時間にあまりに多くの思い出を与えてくれました。自由すぎる。


一度盛大にアピールしてプレイヤーの記憶に残る事で、その後の会話でちょっと出るだけでも顔を覚えてもらいやすくなる…と上手くできています。
プレイヤーの編成や好きなキャラ好きなCPでどうしても差は出るでしょうが、それでも遊び通して「〇〇は特に印象無かった」と思わせない終わり方だったのが素晴らしかったです。
みんな大好きなキャラです!
システム
マップ攻撃が辛い!ここに来てお通しのごとくマップ攻撃を多用するボスが増えており非常に辛いです。
当然陣形も組みづらいためこちらの火力も下がり、前衛のDPSは体力やSPがみるみる削れる!
どうするかと悩みましたが、撃破圏内に入るまではタンクが前衛に出てDPSは支援攻撃で戦う事で対処。
攻撃を避けれないタンクは前衛不向きでは?と思っていましたが、不可避だったり広範囲の攻撃を連発されるなら硬いキャラで受けた方が得なのはそりゃそうだよね!
ボス次第ですが、前衛適正の評価がここに来て逆転するのが凄く面白かったです。
EX条件を満たそうとして更に難易度が上がるのも大変でした。特に早解きステージ!
火力は言わずもがな機動力も求められるためペアの組み方には苦労しました。
貴重な加速持ちタンクのエリーちゃんや蜘蛛の糸で鈍足組を引き寄せられるヤマメちゃんには大変お世話になりました。
キャラ感想
霊夢
EX-LvがMAXに到達!最終話でちょうどカンストするというドラマチックな展開を迎えました。
射程8~10の武器を振り回して2回行動3回行動を繰り返しフィールドを蹂躙する姿はさながら無双ゲー。
ラスボスのデコイ召喚(後述)に対しても一人で4,5基破壊する大活躍を見せてくれました。

すんげえ細かい好きポイントなんですが、霊夢とルーミアの雑ながらも長い付き合いで連れ添ってる関係が非常に良いです。
ルーミアの頭を肘置きにしてくつろぐ霊夢とそれを意にせずお菓子食べてるルーミア、みたいな関係がとても好みです!そういうシチュがあったわけじゃないけど!ありそうじゃん!!


神奈子様・諏訪子様
・逆風の進撃
すべての味方ユニットに精神コマンド「加速」の効果
パワー120以上で使用すると前衛に対し、「突撃」の効果も追加(使用回数1)
・土着の頂点
全味方ユニットに精神コマンド「順応」の効果
パワー120以上で使用すると、「会心」の効果も追加(使用回数1)
それは駄目だろ!!!
神奈子が味方全員の機動力アップ、諏訪子が味方全員の攻防アップという頭のネジがぶっ飛んだ固有スキルを覚えてしまいました。
サポート力の高さも汎用性も言うこと無しですが、これらがレベルアップで取得かつ自身もDPS・タンクとしてバリバリ第一線で働けるという問題児。
ミスティアは火力皆無だったからこそあのサポート力が許されていたわけで君たち優秀なアタッカーが持って良いスペックじゃないよね!?
信仰に支えられる神ゆえ、信者に恵みをもたらして更なる信仰を得る──というのは確かにキャラ設定としては納得できますがそれはそれとしてこの性能は駄目でしょ!!!
神様ってすごいね…
小傘ちゃん
エンターテイナーとして大成できるよ小傘ちゃん!
終盤の重くなりがちな雰囲気に颯爽と現れた稀代のパフォーマー!彼女の傘が今日も人々を笑顔にする!
…誰も驚かないけどね。
人畜無害な人懐こさがとてもかわいかったです。ルーミアのように彼女も戦う理由は無いのですが、わざわざついてきてくれる健気っぷり!
あざとい?あざとくても良いだろうが!!!

タンクは何人いても困らないよね!という事なので早速投入。
挑発で後方に籠っている敵をおびき寄せたり、相合傘で精神コマンドを共有できるなど防御以外でも光る面があって楽しいキャラでした。
早苗さんが覚醒使って小傘ちゃんが相合傘すると合計3回行動になるのはだいぶインチキしてる感あって楽しいです。
早苗さんとのペア名もどこかノスタルジックさを感じて素敵です。
現実世界にいた頃の早苗さんの忘れ傘がなんやかんやで小傘ちゃんと出会う縁に昇華した〜みたいな裏話があると私が泣いて喜びます。
最初は孤立しがちだった早苗さんが誰かのために手を差し伸べる立場になったという成長が……良いよね………!

パルスィ
やけに強いな…
2コス枠で取りあえず使ってみるか〜!と運用したところ平気で万ダメージ叩き出すゴリラお姉ちゃんと判明。即座にスタメン入りしました。
スキルの仕様で雑魚敵より大ボスの方がダメージを出せる、という天邪鬼っぷりも面白いです。
嫉妬の力でパワーアップ!という能力の再現と後半加入の低コストキャラでも一芸特化で輝ける要素があるというバランス調整が巧みでした。
使ってないだけで他にも意外なスペック持ちのキャラがいるんだろうな〜と思わせてくれる子でした。
幽香さん
紅の章からの腐れ縁だった彼女ともいよいよ決戦。
自由気ままで孤高な人、というイメージが強かったのですが彼女のメイン回でそのイメージは良い意味で裏切られました。
エリーちゃんとくるみちゃんからの親愛の深さと、それに戸惑いつつ感謝を覚える幽香さんがさ……大好きなシーンです。
遊び半分に思っていた好感の矢印が実は本心100%の極太感情だったと判明するシチュ、最高です。

誰よりも幽香に詳しかったエリーちゃん

毎回愛情マックスで接してたのが本当愛おしい


"""最高"""
会話イベントだけでなくバトルも盛り上がり!
異変とは無関係のポジションなのにラスボスに匹敵する凶悪さ(何だったら一部スペルはラスボスより強い)で大暴れしてくれました。
味方すり抜け、HPドレイン、強化無効化などなどいずれも悲鳴を上げたくなる難易度でしたが一番の目玉は分身!
フランちゃんよろしく自分の分身を増援として出現させて手数で攻めてくるあの恐怖が帰ってきた!しかも分身はターンを跨いだら復活するオマケ付き!勘弁してください!!!
他スペルは霊撃でなんとかできるとして、分身だけは一切無効化できないのが本当大変でした。
最後に幽香さんを語るうえで欠かせないのが…
紫さん・幽々子さん
修羅場だ〜〜〜!!!( ◜௰◝ )
普段飄々としてポーカーフェイスでこちらを揶揄う人が嘘も見栄も本心も全部暴かれてむき出しの感情で反論するの……良いね……
何が酷い(好き)って幽香さんの指摘が全部正論で紫さんにぶっ刺さりまくってるところ。紫さんも悪意を持ってこの振る舞いを続けてきたわけじゃないのは十分分かるけど、ここにきてそれが全部帰ってきちゃったねえ……!
2人には申し訳ないのですが会話シーン中ずっと悪い笑い声が止まりませんでした。
最終的には紫さん怒りの弾幕勝負で勝ったわけですが発端の修羅場案件は何一つ解決していない状況。
そんな中で幽々子さんは彼女を否定することも肯定することもせずその苦しみを一緒に背負って紫が答えてくれる日まで待ち続けると返してあげたのがあまりに健気。いじらしい。
今すぐにとは言わないから、ちゃんとその気持ちに報いてあげなよ紫さん…

ここまで言わせるんですよ………
依姫さん
生真面目な子だねえ。
事あるごとに修行の成果をお見せします!どうでしたか今の!と永琳にアピールしてるとこが凄く可愛い。
霊夢との敵対時はお仕事モードだったからピリピリしてただけで、本来はまっすぐで頑張り屋な人なんだと会話のあちこちからうかがえました。
こんなにかわいい弟子たちをほっぽり出して地球に逃げた永琳もかなり罪作りな師匠である。
戦闘では霊夢と早苗さんを足して2で割らないようなスペック。ダメでしょ!!!
火力はあるわは射程も確保してるわ2回行動もできるわそして可愛いとまさに完璧超人。何をしても無難に…どころか万全にこなしてくれるお方でした。
出番こそ遅いですがその後に厄介な大ボスが多数待ち構えていたのでそのスペックを堪能できたのも高評価です。
メーコ・まくら
戦う前は憎いこんちくしょうと思っていたのに、弾幕合戦が終われば一段落してすっきり、そんな不思議なラスボス達でした。
彼女たちに限った話ではないのですが、どれだけ暴れてたボスであろうとスペルカード合戦が終わればなんやかんや清々しい雰囲気になるのが魅力でした。お互い正々堂々と全力を出し切って言う事も全部言ったからそれで納得できちゃうのかな。バトル中の弁論とスペルカードシステムの盛り上げが上手く嚙み合っていたと思います。
他ボスと比べてそこまでひっ迫とした事情が無かっただけに、気持ちは分かるけどそこまでせんくてもええやろ…!と同情(困惑?)してしまうようなボスでした。
元々孤独な立場だったから誰かに頼ることもできず、夢の章では悪夢を扱うようになったことでその影響を少なからず受けてどんどん後ろ向きになっていったんだろうあ。
寝てばっかいないで外に出な!メーコちゃんが引っ張ってやんな!
まくら戦は言うまでもなく長丁場の大激戦。
ただ高火力でぶん殴る、というよりは予測不能なスペルカードでこちらをひたすらひっかきまわすという搦手中心の戦い方なのがまたいやらしかったです。
ボスが増援として出てくるわ、こちらのHPとMPを反転させてくるわ、果ては大量のデコイを召喚してあらゆる攻撃を無効化するわとギミックの複雑さでは史上最大でした。
特にデコイ対処が辛い!こちらはまくらを殴るため包囲してたのにわざわざフィールド端にデコイが出てきて包囲を解かざるを得ないなど、こちらの手を読んでるかのような応酬が手に汗握りました。
加速持ちのキャラが大急ぎでデコイ処理に向かったり、覚醒持ちの早苗さんや依姫さんが奮闘したり、移動力おばけの霊夢が片っ端から撃墜したりとこれまた見ごたえあるターンになりました。
頭を捻って悪戦苦闘した末にスペルを破った時の達成感は一塩でした。


もっと東方を好きになる
こうして無事に幻想少女大戦をクリアしましたが、遊んでいる最中ある変化も起きていました。
それは東方コンテンツへの再燃。
にわか程度の知識で東方projectはもともと好きでしたが、本作をプレイしてキャラや世界観への解像度が高まったことでもっと東方コンテンツを摂取したい!となりました。
活躍したキャラたちの日常や新たな戦いをもっと見たくなり、幻想郷の世界をもっと知りたくなりました。
具体例を挙げると、まずルーミアが可愛かったので『ヨイヤミダンサーズ』をプレイ。ルーミア主役の作品ってあんまり無い(多分)ので、ルーミアのキュートさをより味わえるこの作品がとても魅力的でした。
リズムに合わせてノリノリで踊るルーミアがとにかく可愛い!気だるげな霊夢とのやり取りも大変満足でした。
また原作キャラを知るために『東方幻存神籤』も購入しました。
おみくじ形式で描く作品のキャラを一挙紹介するという資料集?のような一冊。未プレイの作品のキャラもいるので後半は8割方(誰やこの子…)とおもいつつページをめくっていましたが、ここで名前だけでも知ることで今後の二次創作を取る間口が広がればな~と思います。
1個のゲームを遊んでそのジャンルへの興味が再び高まっていく、という経験はめったにできる物じゃないので今のうちにたっぷり味わいたいと思います。
世界観を更に深めたいので書籍系をもっと手に取りたいところ!阿求が描いてる本?とか霖之助の本が気になってます。
最後に
本作を勧めてくださりゲームを手に取るきっかけを与えてくださったJAKE様に、この場を借りてお礼申し上げます。
今まで遊んだゲームで大好きと言えるソフトが一本増えた事を大変嬉しく思います。
全4回の感想記事をここまで読んでくださった読者様にも感謝申し上げます。
これまでの記事を読んで少しでも面白いを思ってもらえた、あるいは幻想少女大戦に興味を持っていただけたなら幸いです。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
おまけ

引き継ぎ有り2週目!?!?
こんなんいっぱい遊べるやん……どんだけ喜ばせてくれるんですかこのゲーム!いやっほい!
2週目なので今回は魔理沙ルートを選択!
メンバーには離脱しがちな霊夢と早苗さん、出番が終盤すぎた神綺さんに幽香さんに依姫さん、歌だけで一生食っていけるミスティアを選出!
魔理沙たちの動向を楽しむのはもちろん、いるはずの無いキャラが乱入してどんなイベントが起こるのかも楽しみです。