
第二創業・番外編|妄想を、コンフォートゾーンにアップデート。
第二創業について、自分の思いや、これから向かいたい方向を書いてきた。
その実現に欠かせないのが、自分自身のマインドセット。
支援先やコーチングの場でも伝えているが、行動変容の前には認知変容が必要になる。
その起点になるのが、未来の臨場感。
自分や周囲の状況、可能性の捉え方が変わらなければ、意思決定の質は変わらない。新しいことを始めても、その都度の判断がこれまでと同じなら、行き着く先も今の延長になってしまう。
第二創業に向かう自分も、まさに同じ。
サーチファンドの役員を退任し、放電と充電を経て、そろそろ半年になる。
これから何をしたいのか。誰と、どんな価値をつくりたいのか。自分と事業に改めて向き合い、言葉にしてきた。
自分の会社は、12月から新年度を迎える。
来期は、自分の可能性を信じてチャレンジする一年にする。
そのために、自分のコンフォートゾーンをアップデートしたい。
当初は、「今のコンフォートを断ち切らないといけない」と考えていた。
ただ、言葉にしながら考えてみると、少し違う。
今ある妄想を、自分のコンフォートゾーンにする。その未来にいることを、自分にとって当たり前にしていくということ。
自分が望む事業に関わり、必要としてくれる人と出会い、経験や力を使って価値をつくっている。その姿を基準に、今の自分を見る。
その未来の臨場感が、今いる世界の臨場感よりも強くなると、今の状態に留まるほうに違和感が生まれる。
何に時間を使うのか。
どんな仕事を引き受けるのか。
誰に会いに行くのか。
その意思決定が、今を維持するためのものから、向かいたい未来に近づくためのものへと変わっていく。
自分にとってのマインドセットの変化は、そういうことなのだと思う。
今の自分には、これまでの経験が通じる仕事がある。
頼ってもらえ、役に立てる場所がある。
収入にもつながっている。
ありがたいことだし、大事にしてきたことでもある。
ただ、少し率直に書くと、「自分を安売りしているのではないか」と感じることがある。
報酬だけの話ではない。
自分の経験や力、そして時間を、どこに使うのかという話。
まだ出会っていないところに、自分を必要としている人や事業があるかもしれない。
そこを支援することで、もっと価値を創造できる可能性があるかもしれない。
その可能性を確かめる時間を、自分で後回しにしていないか。
もちろん、自分の妄想かもしれない。
実際に動いてみたら、思ったほど必要とされないことも、自分の力が足りないこともあると思う。
ただの調子乗りで終わる可能性も。
それでも、確かめたい。
確かめないまま終わったら、きっと後悔する。その切実さがある。
もうすぐ53歳になる。
年齢だけで可能性が決まるとは思っていない。
ただ、これから挑戦できる機会も、そこに使える時間も、無限ではない。
始めて、うまくいかなくて、やり直す。
そこで得た経験を、次の挑戦につなげる。
そこまで含めて考えると、今から動かないと間に合わない、という感覚がある。
そして、動くことで変わる視座を、早く手に入れたい。
今いる場所から考え続けても、見えないものがある。
自分が当事者として踏み出すことで、見える課題も、出会う人も、問いそのものも変わるはず。
その視座を得た先で、さらに挑戦する時間も持ちたい。
だから、もう少し準備ができてから、と先送りしたくない。
妄想している未来を自分のコンフォートゾーンに置き、そこから今の選択を変える。
動いた先で得た経験や視座によって、その未来も、さらに具体的になり、臨場感も増していくのだと思う。
一方で、可能性を信じるからこそ、挑戦にはGo/No-Goの基準を設ける。
いつまでに、何を確かめるのか。
どんな手応えがあれば続けるのか。
どの状態なら、撤退する、あるいは戻すと判断するのか。
妄想通りにできなかったら、その取り組みから撤退する。
あるいは、今のように経験を生かして仕事をする状態に戻す。
まったく同じ状態に戻れる保証はない。
それでも、これまで培ってきた経験を土台に、もう一度組み立てることはできると思っている。
目指す未来を自分の当たり前にすることと、そこに向かう取り組みを現実の結果で判断することは、両立できる。
基準を持ったうえで、可能性に時間と力を使いたい。
自分の力を、もっと価値が生まれるところに使いたい。
まだ出会っていない人や事業と、新しい可能性をつくりたい。
そして、今やらなかったことを後悔したくない。
この三つが、今の自分のソース・オブ・エナジーなのかもしれない。
第二創業として思いや方向性を言葉にした。
次は、その未来を自分にとって当たり前のものにして、日々の意思決定と行動につなげていく。
12月からの一年は、可能性を信じてチャレンジする年にする。
今ある妄想を、自分のコンフォートゾーンにする。
臨場感がある方に引き寄せられる様に。