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Photo bysoni2025

社会で安全な話題と避けるべき話題のTier表を考えてみる

     社会人になると話題のTPOというものが大事になってくる。同じ話題でも、友人に対してと同僚に対してでは慎重さが違ってくるだろう。日常会話で普通に出てくる語彙や言い回しでも、会社や商談ではご法度というものもある。慎重さの順序は、社外>同僚>友人>家族という順番になるだろう。

     今回は社会で健全かつノーリスクとされる話題と、慎重に扱うべき話題、そして避けるべき話題について考えてみたいと思う。仲良くない相手やリスクを取りたくない環境であれば上の方の話題を選べば良いし、気心の知れた相手の場合は下の方の話題でも問題は少ないだろう。

     今回は危険度に則って、SランクからFランクまでの階層に分類した。目安は以下の通りである。

    Sランク 絶対に避けるべき話題
    Aランク 避けるべき話題
    Bランク 友人との間でも慎重にすべき話題
    Cランク 友人との間では問題ないが、同僚とはやめた方がいい話題
    Dランク 同僚との間で注意を要する話題
    Eランク 概ね安全だが、一部注意を要する話題
    Fランク 安全な話題

     社外であればEランクまで、同僚であればDランクまで、友人の場合はBランク辺りまでという感じになるだろうか。

    Fランク(安全な話題)

     非常に無難であり、どんなケースであっても世間話の突破口となるような話題である。リスクを取りたくない場合はFランクから話題をチョイスしつづければ良い。

    天気

     無難な話題のナンバーワンといえばやはり天気の話ということになるだろう。今日暑かったですねとか午後から雨ですねといった話題である。この手の話題は誰もが気にするし、意見が割れるということもない。そして、盛り上がって時間を食うということも少ない。

     営業や商談のような場では、だいたい本題に入る前にスモールトークがあったりするが、天気の話は頻出するものの一つである。

     デメリットがあるとすれば、あまりにも日常的かつありきたりなので、面白い話とはされないことである。天気の話で相手と深く仲良くなるのはちょっと難しいかもしれない。

    食べ物・飲み物

     おそらく一番の鉄板ネタなのではないか。この前どこのレストランに行ってきたとか、最近料理にハマっているといった話である。人間の食の関心は強く、なおかつ多くの人間に通じる話であり、相手との関係を深めるくらいのボリュームはある。インスタグラムのような比較的健全とされるSNSでは食べ物はメインコンテンツとして存在感を放っている。

     これは社会人になって意識したことでもある。社会人の話題はなんといっても食べ物の話だ。同僚的な間合いではセンシティブな話題は避けられるし、一緒に食べに行ったりと具体的な行動にも移せる。また、仕事で疲れると難しい話や仕事に直結する話というよりは、頭を使わない本能的な話題のほうが好まれがちである。

     人間は万物の霊長ではあるが、基礎的な生理的欲求は依然として文化の中心を占めているのだ。

    旅行

     これまた鉄板ネタである。グルメに疎い人も旅行の話であれば結構盛り上がれるのではないか。旅行の場合はマニアックな国に行ったとしても、むしろ関心が惹けるという点でマニア向けのコンテンツでもある。

     食べ物に比べると一緒に行くという可能性は低いが、お土産を買ったりと具体的な行動にも繋げられる。

     社会人の会話といえば、やはり飲食と旅行が二大ジャンルだと思う。

    健康

     若い人には馴染みがないかもしれないが、健康は次第に鉄板ネタの一つになってくる傾向がある。血糖値がどうのとか、ランニングの効用はどうのといった話題である。中高年以降は健康問題を抱えてくるので、この手の話題には事欠かない。

     もちろん他人の健康情報をみたりに聞き出すのはよくないが、健康増進や運動など具体的な取り組みの話は中高年以降の話題としては無難かつ汎用性が高いのだ。

    韓国文化

     最近は本当に韓国文化の流入は著しいと思う。ネトウヨであれば韓国の話は燃えるかもしれないが、現在の日本社会は韓国文化がかなり席巻しており、若年層を中心にウケが良い話題である。若い女性で特に陽キャ寄りの人間は、結構な割合で韓国メイクや韓国アイドルに興味を持っている印象である。韓国ドラマもかなり多くの人に見られているようだ。

    スポーツ

     スポーツは一般に健全な話題とされているし、体育会系は社会では高評価である。そういった意味ではスポーツの話題は大変好ましいものだろう。

     ただ、スポーツの話題は意外に通用する相手が限定される印象である。圧倒的にメジャーな野球であっても半分くらいの人は分からないし、サッカーや相撲の場合も意外に通用範囲は狭い。ただ、鉄板ネタであることは間違いないだろう。

    動物

     動画サイトなどを見ても犬や猫といった動物の話題は一台コンテンツであり、ペット産業は最近はベビー産業の売り上げを上回るとも言う。動物の話題は女子受けも良い。

     ただし、注意すべきはここでいう動物は犬や猫といった愛玩動物や、クジラなどイメージの良い動物ということである。猛獣や古生物の話は受けがよろしくないし、節足動物や爬虫類の場合はむしろマイナスの可能性が高い。軟体動物の場合はどちらかというと食べ物のカテゴリだろう。

    Eランク(概ね無難だが、一部注意すべき話題)

     一般的にFランクの延長で捉えられることが多いが、一部注意すべき点があり、そこさえ押さえていれば問題ないといった話題である。

    家族

     家族の話は一定以上の年齢の人間が良く出す話題である。頻度で言えば食べ物や旅行に匹敵するか、それより上かもしれない。男性は意外と妻子の話をしない人もいるが、女性の場合は最大の鉄板ネタのように見える。

     ただ、家族の話は常に無難というわけではない。ここのリスクはかなり過小評価されてる印象である。世間一般では政治の話は危険だが、家族の話は安全といった認識を持っている人がマジョリティだろうが、筆者としてはそんなこともないと思うのが率直な感想である。

     まず多くの人が踏みがちなのが子供がいない人に子供の話を振るというものだ。これは絶対に避けるべきである。子供の有無というとネット上だとフェミニスト的な主張が目立つ。子供を産むのは女性の決定権がうんぬんという話である。しかし、実際は子供が欲しくても不妊や年齢の事情でどうにもならないという夫婦の方が圧倒的に多い。この手の夫婦はいろいろと悩んでいることが多いし、子供の話を聞かれたり、自分の子供の話を自慢げに話したら、きっと傷つくだろう。

     もちろん、結婚云々の話も注意が必要である。現在の日本では婚姻率が低下していて、結婚していないからと言って変な目で見られるということは激減した。不妊と違って、本人の自由意志もある程度絡んでいることが多いので、子供ほどの地雷にはならない。ただ、それでも独身に関するネタはちょっと気を付けた方が良いだろう。

     結婚して子供がいるという場合は家族の話は鉄板ネタのコミュニケーションになるだろう。ただ、その場合も相手は慎重に見計らった方が良い。しばしば多いのは子供の自慢が相手の反感を買うケースである。大企業だと子供の年齢が同じというケースも多く、子供の出来でちょっと気まずい空気が流れる時がある。前職で3月10日の東大の合格発表の日に部長は自慢げに周囲に子供の合格を話している一方、次長は肩を落として残念そうな顔をしていた、なんて光景を見たことがある。

     もちろん、他にもいろんな地雷はある。子供や親兄弟のことでやむを得ない深刻な事情があり、それを周囲に話したくないという人もいるだろう。

     筆者の印象だが、男性よりも女性のほうが家族の話は多い印象である。というか、女性の場合は数ある話題の中でも突出して重要度が高いように見える。そのため、女性同士のマウントや劣等感に繋がりやすいというリスクは否定できないだろう。

    経済・ビジネス

     会社員であれば経済ニュースの話題やビジネスに関する話題は鉄板ネタだろう。日経新聞を多くの人間が読んでいるのは、こうした話題についていくためだ。同僚はもちろん、取引先との会話にも本当に使える話題である。筆者は会社員をやめた時に日経新聞も解約してしまったので、ちょっと最新のニュースには疎くなっていて、残念な限りである。

     ただ、経済ニュースの話はいつでもどこでも鉄板というわけでもない気がする。この手の話題はオジサンとする時は盛り上がるのだが、女性受けがあまりよろしくない。筆者の経験則に過ぎないが、株価のチャートのアップダウンを眺めて嬉々としている人間は十中八九男性である。狩猟本能に近い何かなのだろうか。経済ニュースの話に強い女性もたまにいるのだが、なぜか中高年であることが多く、若い女性は本当に見ない。

    ギャンブル

     Dランクと微妙なところだが、Eランクに位置付けた。競馬やパチンコといった話題はあまり高尚とは言えないし、女性受けもよろしくない。男性の趣味としてギャンブルは最も好まれないらしいという話も聞いたことがある。

     ただ、なんだかんだギャンブルを楽しむ者は多いし、競馬のような穏当なものであれば、むしろ話が盛り上がるということは多いかもしれない。

     ギャンブルの弱みがあるとすると、競馬を除くとあまり盛り上がらないという点だろうか。パチンコや宝くじは運に左右される要素が大きく、あまり話題が広がっていくイメージはない。

    豆知識・うんちく

     概ね無難な話題たと思う。いわゆる豆知識の部類は回りに物知りだと思われるし、しばしば役に立つこともあるだろう。特に長く生きていると知識も増えてくるので、ついつい豆知識を語りたくなる機会は多くなるはずだ。

     ただ、ちょっと気を付けるべきは、相手がその話題に興味を持っているかどうかである。やたらめったらと豆知識の話をすると、うっとおしいと思われる可能性が高い。そのため、頻度と場の空気には注意である。

    昔話・自慢話・説教

     「テキトー男」こと高田純次が年長者がやっていはいけない会話として挙げている3か条である。しかし、職場で中高年がやってしまいがちな会話ナンバーワンでもある。

     確かに話題それ自体は穏当だし、むしろ年長者としての威厳を示すことになるかもしれない。ただ、この手の話題は若者にとっては退屈であり、交流を深めるというよりも、疲れる人付き合いの延長として認識される可能性が高い。

     ダメというわけではないが、頻度が高すぎないかは注意すべきである。昔話・自慢話・説教がメインコンテンツとなってしまっている場合は老害と扱われる危険性が高くなってくる。

    アイドル

     古い世代には意外かもしれないが、アイドルの話は結構通じる範囲が広いと思う。確かにみんなでワイワイ盛り上がる話題ではないのだが、結構個人体に詳しいという人は多いようである。AKBや地下アイドルなど、厄介オタクが多い界隈はイメージが悪いかもしれないが、乃木坂や韓国アイドルの場合はむしろ健全なタイプも多く、話題の女子受けも良い傾向がある。意外に社会人の趣味としては通用範囲が広いのである。

     ただ、問題は年代だ。中高年の男性があまり若い女性アイドルに入れ込んでいると、不審な印象を与えることがある。必ずそうなるというわけではないが、リスクは否定できないだろう。同僚的な間柄では、なるべく自分と年齢が近いメンバーを推しておいた方が無難である。例えばタモリはいまだに熱狂的なサユリストらしいが、若い女性タレントを推している場合よりも不審な印象は与えないだろう。

     女性の場合はこのようなリスクは無いように思えるが、熱狂的なジャニーズや韓流の追っかけは厄介オタクの印象を与える可能性もあるので、なるべく一般的な範囲に留めたい。

    Dランク(職場では注意して出すべき話題)

     友人同士の間では全く問題がないが、職場の同僚とは気を付けた方が良い話題である。

    恋愛

     おそらく万人受けする話題ナンバーワンだろう。JPOPの歌詞は恋愛をテーマにしたものが非常に多いし、恋愛映画なども多い。また、スクールカーストのようなものでは異性に対する魅力が重大なファクターになっていることがほとんどである。学生時代はもちろん、社会人時代も、同期の恋愛話などで持ち切りなことは多かった。

     ただ、恋愛の話は重大なデメリットがある。それは期間限定であるということだ。10代20代なら良いのだが、同級生が結婚して子供を儲けるような年齢になると、恋愛というコンテンツ自体がちょっと難しくなってくる。中高年以降になると恋愛の話はどうにも婚期を逃したあるいは不倫というニュアンスを帯びてくるようになる。中高年になって恋愛の話題が出ることもなくはないのだが、同年代であればトラブルの原因になったり、下の年代に関するとセクハラとも思われかねない。

     職場はいろいろな年齢・性別の人が働いているし、最近はコンプラなどもうるさくなっている。同僚的な間柄の関係に恋愛を持ち込むことに否定的な人もいるだろう。そう考えると、恋愛の話は注意が必要である。同期や年の近い先輩後輩のネタと考えるべきだ。

    アニメ・漫画

     昔はアニメや漫画というとオタク趣味と捉えられたこともあったが、最近はかなりアニメ・漫画はメインコンテンツとして社会に受容されており、話題としてもメジャーである。パンデミックの際に巣ごもり需要が取り上げられたため、この傾向はさらに促進されたように見える。社会人の中には家に帰ってタブレットで有料コミックを読むのが趣味という人も結構多いようである。

     ただ、アニメ・漫画の話題は友人同士の間では何の問題もないのだが、やっぱり職場のような場所だと微妙な扱いを受けることが多い。オタクというより、どうにも子供っぽい印象を与えるからのようだ。また、健全な社会人は新規のコンテンツを開拓する余裕がないことが多く、アニメ・漫画の知識は学生時代でストップしがちである。そのため、筆者は社会人時代にアニメ・漫画の話で盛り上がったことは本当に少ない。あったとしても、「懐かしいね~」という程度である。

    転職・キャリア論

     経済ニュースの話題と似て非なるものがキャリア論である。転職や専門性の獲得といった話題である。キャリア論は確かに社会人にとって中心となるテーマではあるし、職場で情報収集するのは大切なことである。

     ただ、見方によってはキャリア論は危険な話題でもある。例えば一般的な日本社会においては終身雇用がまだまだ残っているので、転職に関する話題は憚られることになる。学生時代に就職活動の情報を集めているのとは違い、どちらかというと仮面浪人のような様相を帯びることになる。そのため、同僚に転職活動に関する話をするのは慎重になった方が良い。

     実は学生時代の人間関係が最も価値を発揮するのは転職だ。地理的・業界的に似たような分野に進んでいることが多く、なおかつ異なる企業にいることが多いからである。転職サイトに騙されて失敗するような悲劇を避けるには、学生時代や親戚など、同僚ではないが、似たような業界にいる知り合いの情報は非常に価値を持つのである。ちなみに最も頼りになるのは会社を辞めた同僚、あるいは前職の同僚である。

     これは出世や専門性といった話も同様である。出世に関する話は皆が気にしていたとしても、職場の協調性という観点では憚られるだろう。専門性やキャリアの展望といった話も、職場風土によっては生意気と捉えられる可能性が高い。会社員の場合、あくまで働き方や配属分野を決めるのは組織であって、個人ではないのである。注意しつつ、情報交換が必要な分野である。

    他人の噂

     人がコミュニティに属する以上、やっぱり起こってしまうのは他人の噂である。だれがどこでやらかしたとか、だれだれが正確が悪いといった話である。

     このような話題は避けては通れないことも多く、NGというつもりはない。ただ、深入りするには慎重さが必要である。悪口の類には賛同したり、積極的に流布しない方が良いと思っている。やっぱり悪口を言う人は悪口を言われやすいのだ。

     筆者の持論ではあるが、他人に対する悪口を聞かされた時は、耳を傾けるが、賛同するような文言を発しないのがコツである。一応情報収集はしたほうが良いので、聞いておく価値はある。悪口を本人や第三者に流布するのはやめよう。また、やたらめったら他人を批判する人間は距離を置いた方が良い。矛先が自分に向いたり、トラブルに巻き込まれる可能性が高い。

    Cランク(友人の間に留めるべき話題)

     基本的に同僚的な間柄では控えた方が良く、友人との間ですべき話題である。Cランクの話題が堂々とできるかどうかは友人と同僚の分水嶺となっている気がする。基本的に職場の話題チョイスという点ではDランクまでで十分である。

     このランクの話題の際立った特徴は、実社会では話題に出ることが少ないのに、インターネットでは常に賑わっていることだろう。イブリースが記事のネタにする頻度が高いのもCランクのテーマである。テレビや新聞の扱う題材もBランクやCランクが結構多い。ちょっと不思議である。

     
     
    東大法学部卒 JTCを経て地方医大に在学中 累計1000万PV御礼!

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