
ドパガキと、ミックスグリルと、美味い肴
こんにちは。考える犬です。
自分は音楽のNoteを書く人なので、フォロワーさんもその界隈の人が多いんだけど、最近やたらと耳にする言葉がある。
そう、「ドパガキ」。
…「ドパガキ」とは、何ぞや???
教えてグーグル!
1.話題の「ドパガキ」
ドパガキは、ショート動画やゲームなどの刺激の強いコンテンツに慣れて、常に強い刺激を求めるようになり、集中力が続かなくなる若年層を揶揄するインターネットスラングである。「ドーパミン中毒のガキ」の略称である。
「ドーパミン中毒のガキ」。
わぁ、痛烈ぅ!
また、同記事には以下のような記述もあった。
Mrs. GREEN APPLEの楽曲である『ライラック』に対しては、「ドーパミン中毒のガキ向けに作られた音楽」といった批判的な投稿がXで拡散された。
う〜ん、なるほど。
特定の楽曲を例に出すのは気が引けるが…
ざっくり調べた限りでは、この曲の持つ以下のような要素が、「情報量多すぎ!」「ドパガキ向けの音楽だ!」として批判の的にされているらしい。
・上下に振り幅が激しい歌メロ
・Cメロ、Dメロといった展開の多さ
・メロごとに転調する構成
・冒頭のギターなど、テクニカルなフレーズの多さ
・賑やかに詰め込まれた音色
僕はミセスをよく聞くわけではないので、ファンに怒られてしまうかもしれないけれど…個人的にはこの曲は、
「ミセスの中ではやりすぎず、まとまった楽曲」
という印象を受けた。
転調もB♭→G→B♭で収束しているし、最後の半音上げも文脈的には自然だ。歌メロも、カラオケでみんなで歌って盛り上がれる程度には抑えている。彼の規格外の歌唱力でもって、これより好き放題やっている楽曲なんて他にいくらでもある。
大森さんも、「耳に残るけど複雑すぎないポップスを作ろう」という意識で作ったんじゃないかな。
2.価値観の違いは否めない
さて、それはそれとして。
この議論の原因としては、
「音楽の受容スタイルの差異」
が根本にあると思う。
・音楽に何を求めるか?
・どんな場面で聞きたいか?
こういったものは、人によって違う。
ミセスに限らず、ここ最近トレンドである「情報量モリモリ音楽」に辟易とした特定の層が、「ドパガキ」というミームの出現をきっかけに
「そういう音楽はもう良いから!!!」
と爆発した格好だ。
どっちが正しいというわけではない。
でもこういうことってあるよな。音楽に限らず。
3.食べもので考えてみよう
…ちょっと食べものに例えてみたい。
たとえばここに、男子高校生がいる。
彼はいつもお腹を減らしている。
好きな食べ物はからあげとカレー。
嫌いな食べ物は野菜。
すき家へ行けばキング盛り。
ファミレスに行けば、ミックスグリルプレートを注文する。

彼にとって食事とは明確に空腹を満たすものであって、「腹持ちの良さ」と「ガッツリ米が進む」ことこそが、料理における絶対的な正義である。
カロリー?栄養バランス?
そんなものは、若者特有の基礎代謝でオールクリアである。
胃腸の弱い虚弱体質はすっこんでろ。
…しかし、彼の父親は彼と食の趣向が全く違う。
第一に、パパはお酒が大好きである。
会社に勤めて25年あまり。
息子もずいぶん大きくなった。
今の彼は、帰って晩酌するのが1日の楽しみ。若い頃はビールだったが、最近はもっぱら日本酒を嗜む。
つまみは、シンプルで良い。
枝豆と野菜の煮物、イカの炙ったやつ。
これに冷奴でもあれば、もう十分。
これだけで1時間はしみじみ飲める。

彼にとって良い料理とはズバリ、「酒に合うもの」。
米も麺もいらない。
そんなもの食べたら、腹が膨れてしまう。
多くの品数もいらない。彼は必要最小限の肴で、長くじっくりと楽しみたいのだ。仕事が終わって何にも縛られない至福の時間を、心ゆくまで堪能したいのである。
そんな彼が料理に求める要素とは、
「酒に合うもの」
「しみじみと美味いもの」
「長くゆっくり楽しめるもの」
「体に負担がかからないもの」
…といったところか。
当然、息子と好みは合わない。
なぜなら食に求めるものが根本的に違うから。
お母さんは大変である。
4.総括
…と、ここまででいかがだろうか。
何が言いたいか伝わっただろうか。
ようするに、結局「音楽の楽しみ方って人それぞれなので、何が美味しいかも受け手次第で違うよね」ってことである。
その意味では、たしかに最近の邦楽は明快で、即効性があって、それに刺激的といったものが重視されている気はする。たった一口で、それもどこを切り取っても「美味い!!!」と思わせられる…という。
そんな音楽に対して「全部サビみたい」と評されることがあるけれど、なるほど人によっては、まるでハンバーグ・からあげ・とんかつがぶち込まれたお弁当のように感じるのかもしれない。
全部メインじゃん、っていう。
箸休めはどこ?みたいな。

これは昨今のサブスク環境や、tiktok等に代表されるショート動画文化がそうさせるのだろう。一聴してリスナーを惹きつけられなければ、すぐにスキップされてしまう。そのような環境でアーティストが取り得る戦略は、必然的に決まってくる。
敢えて名前を出すが、ミセスもYOASOBIも髭男も、まごうことなきプロフェッショナルである。やりたい放題やっているわけではない。時代・視聴環境・トレンド。そうした一切合切に自身の表現も落とし込んで、さらにそれをエグい技術で実現する。
その結果、あれほどリスナーに支持される作品が誕生する。
これって、すごいことですよ。
音楽を聴く環境は時代と共に変わって、それはどっちが良い悪いって話じゃない。…でもこんな慌ただしい世の中だからこそ、「今日はこのアルバム1枚をじっくり聞こう」なんて夜があっても悪くない。それこそ、ささやかで満ち足りた晩酌のように。
そう思ってしまうのは、自分も歳をとったからだろうか。
最近では、「良い曲だなぁ…」としみじみ感じる時こそが、何より幸せな瞬間だ。
(たとえばこんな曲)
今は「ドパガキ」と呼ばれる若者だって、いつか歳を重ねて、味覚が変わる。揚げ物はきつい、冷奴がたまらなく美味いと思う時がくる。
そのときは一杯、お付き合い願いたい。
こっちは今なら、ORANGE RANGEでだって酒を飲める自信がある。
(思い出は最高の肴)
…と、今日はそんな話でした。
それでは!
Xやってます。↓
「ドパガキ」とはなんぞや???
— 考える犬くん (@masu_otobana) August 21, 2026
【記事】
ドパガキと、ミックスグリルと、美味い肴#ミセス #ライラック #YOASOBIhttps://t.co/j6zs2vq1n3
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近々記事を書きたい
— 考える犬くん (@masu_otobana) November 14, 2023
→ビートルズ、XinU、スガシカオ、スキマスイッチ、さかいゆう、中田裕二
既に記事有り(もっと書きたい)
→藤井風、Mr.Children、山崎まさよし、秦基博、ゴスペラーズ、カーペンターズ、L'Arc~en~Ciel、BUMP OF CHICKEN
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