
エアドゥの新機材はどうなるのか?
先日書いたIBEXエアラインズの機材更新と受託運航による将来像について考察した記事。実はこの記事を書く前、Xでこんな事をポストしました。
これでアイベックスの次期機材もE2で決まり。次はエアドゥの次期機材だけど、ソラシドとの絡みもあるし737MAXかいつものANAのお古か、或いはまさかのA220か・・・ https://t.co/zQ4fApkZXg
— akamomo (@meihokuriku) July 29, 2026
IBEXエアラインズの将来についての記事はこちら。
そうしたら思いのほかエアドゥの新機材を予想する返信が相次ぎました。
・次もANAのお古じゃないか?
・双日が主要株主だからエアバスはない
・767の後継で787が来る?
・737MAXに統一するのでは?
などと、皆さん様々な考察をされており、こちらも読んでいて楽しかったです。返信頂いた皆様ありがとうございました。
そこで今回は皆様から頂いた意見をもとに、エアドゥの新機材がどうなるか、考えてみたいと思います。私なりに数パターン考えてみました。
パターン1 ANAから経年の浅い767と737-800を貰う
まず一番あり得そうなのがこのパターン。まだANAには2010年前後に製造された詫び767が残っており、これからANAにも737MAX-8が納入されることを考えると、787と737-8の新型機導入で押し出された経年の浅い767と737-800がエアドゥに行く可能性は十分にあるのではと思います。

現在エアドゥにいる767-300は2002年~2004年製造で機齢20年を超えており、そろそろ、と言うかいい加減置き換えが必要な頃です。にも拘わらず新型機導入の話がない事を考えると、とりあえず大型機に関してはANAから経年の浅い767を貰って後10年ほど凌ぐのかも知れません。
小型機に関しても737-700型は767よりは新しいとは言えそろそろ経年20年に近づきますし、700型自体日本で使用しているのは今やエアドゥのみ。同じグループ内にいるソラシドエアとの兼ね合いからもひとまずANAから737-800の中古を貰って機材を揃え、その後新機材導入を検討する、という流れも十分あり得るかなと思います。
と言うか多分そうなる可能性が高いと思います・・・
パターン2 ANAから787と737-800を貰う
とは言え767自体既に旅客型が製造中止になって久しく、767自体も生産中止が決まっています。今回はANAからのお下がりで凌げたとしても、いずれ新しい大型機を検討する必要はあります。
将来的にも大型機を運航し続けるのであればこれを機会に767のお古からは卒業し、現在のANAの最大勢力となっている787シリーズを貰うのも選択肢としては十分あり得るのではないでしょうか?787でしたらANAに現在も納入され続けていますし、向こう数十年は供給が途絶えることはないでしょう。ANAからのサポートも継続的に受けやすく、選択肢としてはこれも十分可能性があります。

更にANAには3月に運航を終了した元エアージャパン仕様の787-8が3機存在しており、ANAで活用するとは言っているものの現在は訓練機として使われたりエンジンが別の機体に載せられたりと、あまり有効に活用されているとは言い難いです。元エアージャパンの3機は2011~12年に導入された初期導入機である事や、モノクラス324席仕様に改修されていて既存のANA便への投入が難しいと言う事情もあるのでは無いかと思われます。
一方のエアドゥ767はモノクラス288席と、元エアージャパンの787と同じモノクラス仕様。元エアージャパンの787はLCC仕様の国際線機とは言え、シートピッチは32インチと国内線の標準である31インチよりもむしろ広く、大きな改修をすること無くエアドゥに渡せるのも大きなポイントです。
ANAとしては国際線にしろ国内線にしろ、今更元エアージャパン仕様の787を改修しても先は長くありませんし、それなら仕様が似ているエアドゥに渡した方が改修費用もさほどかからず、エアドゥからのリース料収入も見込めますからこっちの方が良さそうに思えます。
ただ、SNS上では「元エアージャパンの機体がエアドゥに行くことはない」と言う声もありましたから、果たしてどうなることか・・・
パターン3 ソラシドエアと共同で737MAXを発注
しかし国内線に関しては少子高齢化や新幹線との競争もあって、ANAもJALもダウンサイジングに舵を切っている最中。エアドゥが主戦場とする北海道は将来的にも航空への依存度が高いと思われますが、それでもエアドゥの経営規模で2機種を持つのは将来の持続性から考えても必ずしも得策とは言えません。
更に現在エアドゥはソラシドエアと設立した共同持ち株会社「リージョナルプラスウイングス」の傘下にあり、もし後継機を考えるのであれば、同じ持ち株会社の傘の下にいるソラシドエアと共同で導入、と言うのも大きな選択肢です。

ソラシドエアの737-800はまだ経年機と言うほどではありませんが、初期導入期は15年目となるのでそろそろ後継機の検討を始める必要があります。
そうなると一番自然なのは、エアドゥとソラシドエア双方で使用している737NGの後継機であり、コードシェア先のANAも導入予定の737MAXになるのが一番自然でしょう。リージョナルプラスウイングスにはボーイング代理店の双日も出資してますし、エアバスよりはスムーズに導入できるのではと思います。
もし737MAXを導入する場合、基本的には737-8になると思われますが、スカイマークのように羽田~新千歳や旭川などの高需要路線用に一部は737-10を導入するのではないでしょうか?
パターン4 ソラシドエアと共同でA320neoシリーズを発注
しかし、機材更新をきっかけにエアバスA320neoシリーズに一新、と言う可能性もゼロではありません。
ANAはA320neoシリーズも導入していますから、全くの未知の世界というわけでもないですし、将来的にリージョナルプラスウイングスがスターフライヤーのグループ入りも考えているのであれば、機材をA320neoシリーズに一新する、と言うシナリオもあり得るのではないでしょうか?

しかしこのパターンになる可能性は低いと思われます。わざわざ入るかどうか分からないスターフライヤーの為に機材を合わせる必要性はないですし、エアドゥとソラシドエア、両社の体力を考えたら全く縁の無いエアバス機に変えるのは経営リスクが高いからです。それこそ、エアバスから破格の条件が提示されない限りはあり得ないでしょう。
パターン5 ANAから787を貰う+A220を発注
まあ、これはもう妄想の域ですね。
もしエアドゥが現行の737-700に近いキャパシティの機材を求めるなら737-7MAXとA220-300位しかない、と言う点からの発想ですが、エアバスとの関係がほぼ皆無な上に最初の2機以外は全てANAからの中古機なエアドゥがA220なんて買うわけないですよね。
以上、エアドゥの新型機導入の予想を何パターンか考えてみました。
正直、今のエアドゥがメーカーを変える程の大幅な機材刷新が出来るとは思えませんから、選択肢は引き続きANAから中古機を貰うか、ソラシドエアと共同で737MAXを導入するかのどちらかでは無いかと思います。
もしANAから中古機を貰う場合大型機を長年慣れ親しんだ767にするのか、将来の事を考えて787に刷新するのかは考えが分かれるところだと思いますが、いずれにせよエアドゥの機材更新、特に現行の767の更新は待ったなしの状態です。
エアドゥの2026年度までの中期経営計画では機材戦略について
中計期間中は、現在の機材構成を維持することを基本としつつ、急速な需要の拡大が見込まれる場合は、既存型式の機材を増機する検討を行います。また、2027年度(目途)より新型式の低燃費機材への全面的な機材更新を行う方針とし、中計期間で機材構成の検討、導入に向けた準備を行います。
と記載されていますので、今年度中か遅くとも2027年5月に発表されると思われる次の中期経営計画で、新機材計画についての発表があるのでは無いかと思います。国内線に関しては収益性悪化などあまり良いニュースはありませんが、「北海道の翼」が今後も持続して行けるための機材計画になると良いですね。