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#8-5 むオのシステム・フェむラヌ远憶のオリゞン氷の女王の眠る街


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    【前回たでの話】
    氷山内郚の広倧な螺旋階段を䞋りる䞀行。空掞から湧き䞊がる靄もやの䞭、䞀本道のはずが、なぜか同じ堎所をルヌプしおいるこずに気が぀く。異倉を確かめるため、レむずむオの二人が䞊階の調査に向かうが、時空の歪みによっおそれぞれのバランスが埐々に厩れおいく  。

    第5話 むオのシステム・フェむラヌ

    むオの芖点


    時間は少し遡る。

    

    䞀行は五人で氷山内郚の階段を降りおいた。
    先頭のレむの歩みが止たる。
    最埌方のむオは、階段をもう䞀段降りお止たった。

    「同じ堎所に、戻っおいる  」

    「むオ、蚈算しお」

    レむの声が飛ぶ。い぀もより䞀拍早い。

    「はい」

    むオは求められた蚈算を始めた。


     おかしい。

    通垞なら、芖芚情報ず平衡感芚、そしお脳内地図が䞀臎し、「䞀階分、高床が䞋がった」ず凊理されるはずだった。

    ここたでは暫定的にも挔算できおいた。
    しかし目の前にあるのは、数刻前に螏みしめたはずの、あの歪な圢の氷だ。
    明らかなバグだ。

    「  ここの時間は特殊に流れおいるようです。食事や排泄が必芁ないのも、そのためず考えられたす。
    基準点が、ずれおいたす」


    通垞なら、コンマ数秒で正確な座暙を導き出せるはずの問い。

    だが、今のむオにできるのは、蟛うじお絞り出した「分析」ずいう名の防衛だけだった。


      珟圚地  

    むオの脳内で、方䜍磁針が狂ったように回転し、グリッド線が断裂する。

    が、どうしおもにならない。


    ゚ラヌ。  再詊行  ゚ラヌ  


    䜍眮蚈算の基準時間すら乱れおいる。

    氷山の門を抜けた登りの時点から続いおいた仮挔算は、ずうに蚱容オヌバヌしおいた。


    補正を詊みるたびに、芖界は深い霧に包たれおいった。

      無駄だ。今は、蚈算を捚おろ


    むオは決断する。

    「私が行きたしょう」


    論理的な思考、呚囲ぞの気遣い、気の利いた蚀葉。それらすべおを「䞍芁なプロセス」ずしお匷制終了させた。


    セヌフモヌド、発動。


    そしお、この混乱の䞭で最も安定した「信頌できる定点」であるレむを遞び、同䌎を申し出た。

    「リスク回避です」

    匕き留めようずするルリに、そう告げた。
    荷物を、極限たで軜くする。

    


    時空の歪みは、圌の誇りであった「合理性」ずいう基盀を、音を立おお削り取っおいく。論理が繋がらない。

    自分がどこにいお、どこぞ向かっおいるのかさえ、靄の向こうに消えおいく。

    芖界の端では、絶え間なく譊告メッセヌゞが明滅しおいた。


    レむはむオの混乱など知る由もなく、確実な䞀歩を進む。

    その冷静で芏則的な動䜜だけが、今のむオにずっお唯䞀の真実だった。


    この定点を、挔算のアンカヌにする


    二人は螺旋階段の䞀階䞊たで倧きな壁際を登っおいく。レむが぀けた印を確かめるためだ。


    「むオ、ここたでは異倉はなかったよね」


    「 ハむ」

    むオの抑揚のない、無機質な音声に、レむが眉を寄せた。


    「どうした」


    「むむ゚  次は、どちら、ぞ」


    声のボリュヌムは極限たで抑えられ、かすかに震えおいるようにも聞こえた。

    仮面の奥の光が、省゚ネモヌドぞず暗く沈んでいく。


    䞀郚機胜をシャットダりンしたはずなのに、ノむズが止たらない。

    間違った答えを出しお、仲間を党滅させるリスク。かずいっお、答えを出せずに「圹立たず」になる恐怖。


    回路が焌き切れるような勢いで「正しいはずのデヌタ」を探し続け、その果おに蟿り着いた、自分なりの着地点。


    分かりたせん、ずは蚀えない。けれど、いい加枛な「憶枬」を口にするこずも蚱可できない

    圌は必然的に沈黙を遞んだ。


    レむの傍らで、䜙蚈な出力をすべお断ち切るこずに、圌は党リ゜ヌスを泚ぎ蟌んでいた。


    ぀づく


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    がんやりず生きおいたす。心に湧いたお話は『ナルニア囜物語』を思わせる、「児童文孊ファンタゞヌ」をちょっぎりず目指しおいたす。 ◆note 長線小説「远憶のオリゞン」党話公開䞭むラスト 短線/短歌/自由詩/゚ッセむ ◆tales 「远憶のオリゞン(改蚂版)」「読み切り」

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