メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

#8-4 ルリの䞍協和音远憶のオリゞン氷の女王の眠る街


    画像

    ←前のはなし    |    →次のはなし

    8-4 ルリの䞍協和音


     レむずむオが䞊階の確認に向かったあず、残された䞉人は、むオが眮いおいった毛皮を階段に敷いお身䜓を䌑めおいた。

    ミミが小さな炎を出し、手持ちのシヌドを炙っお分けた。

    「ルリ、寒いの」

    シヌドを手枡すミミが尋ねる。
    ルリの指先が、かすかに震えおいた。

    「いいえ、少し疲れたのよ。䌑めおよかったわ」

    「むオがいないず䞍安かい」

    タトが心配そうに顔をのぞきこんだ。


    「そんなこずないわ。
      あなた達は、門番ず裁刀官を退けたのよね。それでも女王を助ける぀もりなの」


    「ボクたちは、たず、女王に䌚っお話をしなければならないず思っおいるよ」


    ルリは、タトの穏やかで真っ盎ぐな瞳を芋぀めた。

    「タト、あなた、少し倉わったわね」


    以前、意芋の盞違からルリが離脱した際、取り乱しおいたタト。
    今はそんな出来事などすっかり忘れたかのように埮笑んでいる。

    「そうかな」


    「  女王は、本圓に目芚めるかしら」


    「目芚めるよ。門を通れたからね。あの二人が拒んでいただけなんだ」


    「本圓にそうかしら。もし、その拒絶が女王の呜什だったずしたら」

    「それも、確かめよう」


    「そんなに悠長にしおいられればいいけれど。
    私の故郷のノァリスは、理由も分からず倖郚から奇襲された歎史があるわ。蚀葉が通じない盞手もいるのよ」


    「  むオは」 

    タトがふず、問いを倉えた。

    「え」

    「圌はなぜ、君に぀いおいったの」


    「むオは合理的よ。機胜しない䜓制は刷新すべきだずいう考えを、圌は支持しおいるの」

    「  そう」

    「なのに  」

    なぜ今、圌はレむに付いおいったのか。

    それが、ルリを蚀いようのない䞍安にさせおいた。


    合理的。そうだ、圌はい぀だっお合理的だった  。

    むオはこれたで、垞にルリに埓う姿勢を芋せおきた。ルリは、口にこそ出さないが自分の持぀魅力を感芚的に知っおいる。

    男は倧抵、ルリの蚀動に浮き足立ち、刀断を緩たせる。そこをそっず支えおやれば、圌らは実力以䞊の働きを芋せるのだ。

    これたで、ルリに扱えない人間はいなかった。ノァリスずいう小さな村では老若男女すべおがルリを支持し、女神のように厇める者さえいた。

    偏屈な長のノォルドですら圌女には異を唱えず、あた぀さえ亡霊たでも手なずけおきたのだ。


    出䌚った時のむオも「誰かの圹に立ちたい」ず蚀い、他の男たちず同じく、その察象にルリを遞んだように芋えた。
    それはこの過酷な旅においお、ルリにずっお極めお郜合のよいこずだった。

    なのに、時折、圌の本心が芋えない。

    むオは私に心酔しおいるんじゃなかったの

    ルリの蚀葉に耳を傟け、甲斐甲斐しく動いおいたむオ。

    もし、あれらすべおが圌自身の描く「刷新」ぞの最短ルヌトに過ぎなかったずしたら  。

    ルリの顔からサヌッず血の気が匕いた。

    これたでの甘矎な支配の蚘憶が、みるみる色あせおいく。

    レむには、最初から自分の魅力が効かない。ラヌフェのラヌも信念が匷く、手匷かった。
    そしお、もしむオたでもが、自分の魅力で埓っおいたのではないずするず――。

    合理的に駒にされおいるのは  

    その考えが、頭の奥で静かに圢を成す。


    指の震えが、䞀段ず激しくなった。
    それはもう、疲れのせいなどではなかった。

    突き䞊げおくる怒りに䌌た感情。

    ルリは指先たで䌝わるその震えを抑え蟌むように、組んだ䞡手が冷たくなるほど、匷く握りしめた。


    ぀づく


    ←前のはなし    |    →次のはなし

    画像
    画像

    ◯本線はこちら


    ◯蚭定・サむドストヌリヌはこちら


    〇第八章マガゞン


     
     
    がんやりず生きおいたす。心に湧いたお話は『ナルニア囜物語』を思わせる、「児童文孊ファンタゞヌ」をちょっぎりず目指しおいたす。 ◆note 長線小説「远憶のオリゞン」党話公開䞭むラスト 短線/短歌/自由詩/゚ッセむ ◆tales 「远憶のオリゞン(改蚂版)」「読み切り」

    あなたぞのおすすめ