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なんで、腎臓が悪くなった?

     前回、慢性腎臓病の診断について説明しました。
     慢性腎臓病と言う病名は、
    「なんか原因はわからないけど、腎臓が悪くなってますよ(だから早く受診して)」と言う感じの診断です。

     だから、今回は診断よりもっと大切な、「腎臓が悪くなった原因」について説明します。
     急に腎臓が悪くなる「急性腎障害」は今回考えません。
     慢性的、3ヶ月以上続いて腎臓が悪くなる、慢性腎臓病の事を考えます。

     極端な話、なんでも腎臓が悪くなります。

     なので、整理して考えます。

     慢性腎臓病の原因として
    ・腎臓自体が悪くなる時
      慢性糸球体腎炎、嚢胞腎など、
    ・全身疾患に伴って悪くなる時
      糖尿病性腎症、腎硬化症など
    に、ざっくり分けられます。

     で、実は、この原因を考える時には「腎臓」を細かく見ていく必要があります。

     まず、位置とか、大きさとかで説明した、腎動脈という血管が腎臓に入った後、細く分かれて「糸球体」と言う血液が毛糸玉の様に丸まった状態になります。
     ここが尿を作る場所になります。
     糸球体の血管内を血液が流れていく時、血管の壁は完全に水分や物質を通さないわけでは無く、目の細かい篩みたいになっていて、体に必要なモノは血液の中に残し、体に不要なモノはこし出します。
     この機能を人工的に作ったのが、血液透析の透析膜です。
     こし出された、尿(原尿)は糸球体を覆っている袋(ボウマン嚢)の中に溜まります。ボウマン嚢には細い排出管(尿細管)が繋がっていて、そこから尿は流れ出ていきます。
     これが、片方の腎臓には約100万個有ってそれらが集まって尿として排出されます。
     尿細管を通る時に、尿は希釈されたり濃縮されたり、こし出されたけどやっぱり体に必要なモノは再吸収されたりして、調節されます。

     なので、腎臓が悪くなる原因を考える時には、これらの何処が悪くなっているか、考える必要があります。

     次回、先ずは、腎臓自体の問題で、腎臓が悪くなる時を説明します。

    慢性腎臓病|東京女子医科大学病院 腎臓内科

     
     
    今もって厨二病、 役者に憧れる医者、 内科専門医、腎臓専門医、透析専門医、ICD(Infection Control Doctor)

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