
38歳、感じのいいワーママになってみたい
最近、ちょっとやってみたいことができた。
新しい趣味を始めたいとか、資格を取りたいとか、そういう話ではない。
「感じのいい人」になってみたいのだ。
いや、別にこれまでの人生、感じの悪い人間として生きてきたつもりはない。
ただ、振り返ってみると、もう少しうまく人と付き合う方法があったんじゃないかと思うのだ。
仕事はする。でも、心は開かない。
私は、誰かと打ち解けるまでにかなり時間がかかる。仕事で必要なコミュニケーションは取るし、雑談だってする。
でも、どこかで一線を引いている。
相手がどんな人なのか。
すこし警戒した状態から始まっている。
そして、何か引っかかることが続くと、心のシャッターが閉まり始める。
「は?何言ってんの?」
そう思ってしまったら最後。
表面上は普通に仕事をしていても、心の中では少しずつ距離を置くようになる。
特に、上司との付き合い方はあまり上手ではなかったと思う。もちろん、仕事はきちんとやる。
でも、だからといって上司に好かれようとは思ってこなかった。
会社員時代に仲良くなることが多かったのは、組織の中では決して目立たないけれど、仕事ができて、話していて面白い人たちだった。
上司に気に入られることよりも、自分が気の合う人と付き合えればそれでよかった。
思えば、ずいぶん偏った人付き合いをしてきた気がする。
あの人は、なんだったのだろう
そんな会社員時代の職場に、不思議な人がいた。
仕事ができる。
知識も豊富で、向上心もある。
わからないことがあれば積極的に調べるし、難しい仕事は上司をうまく巻き込んで進めていく。
そして何より、誰に対しても態度が変わらなかった。上司にも、同僚にも、後輩にも。
人を見下すようなことも言わない。
誰かの悪口を言っているところも、聞いたことがなかった。
クセの強い上司からも好かれていた。
私はその人とデスクが隣だったので、日々その様子を見ていた。そして、ずっと思っていた。
なんなんだ、この人は。
人間として、あまりにも完成されすぎている。
せめて酒癖くらい悪くあってほしかった。
もしくは、字がめちゃくちゃヘタとかでもいい。
そういう欠点がひとつくらいないと、人間として不公平ではないか…?
そんな失礼なことを考えていた。
結局、これといった欠点を見つけられないまま、私はその職場を去った。
今考えても謎の人物である。
ちょっと、あの人みたいになってみたい
最近、ふとその人のことを思い出した。
そして思った。
「ちょっと、ああいう人になってみたいかも…」
別に、誰からも好かれる人間になりたいわけではない。上司に媚びを売りたいわけでもない。
誰に対しても穏やかで、感じがいい。
必要なことはきちんと伝えることができる。
困ったことがあれば、上手に人を頼る。
そんな人になってみたい。
これまでの私は、仕事さえきちんとしていれば、無理に人に好かれようとしなくてもいいと思っていた。
もちろん、人間関係も大切にしてきたつもりではある。でも、苦手な人には苦手な態度が隠しきれていなかったと思う。
そして、一度苦手だと思うと、そこから関係をよくしようとする努力はあまりしてこなかった。
今思えば、ちょっともったいなかったのかもしれない。
新しい自分を試してみる
これから、また新しい環境で働くことになる。
せっかくなので、ちょっと違う自分を試してみたい。
幸い、これから働くのはフルリモートの職場だ。
対面だったら、きっとこうなる。
上司「こういうふうに進めてもらえますか?」
私「……はい☺️」
(顔に「ハァ???」と書いてある)
でも、フルリモートなら話は違う。
チャットであれば、どんなに納得がいかないことがあっても、一度考えてから返信できる。
心の中は「ハァ?」だとしても、「承知しました!一点だけ確認させてください✨」と返すことはできるはずだ。
別に、自分の意見を飲み込もうというわけではない。納得できないことは確認すればいいし、難しいことは相談すればいい。
ただ、そのときに、わざわざ不機嫌になる必要はないのだ。仕事が終わってパソコンを切ってしまえば、即「さようなら!」できるのだから。
これなら私にも、感じのいい人を演じられるんじゃないだろうか。
もちろん、何でも引き受ける人になるつもりはない。言うべきことは言うし、無理なことは断る。
でも、その伝え方や接し方は、もう少し工夫できるんじゃないだろうか。
38歳。
今さら性格を変えるのは難しいかもしれない。
いや、多分無理だと思う。
でも振る舞いくらいなら、変えられる気がする。
とりあえず、心のシャッターを閉めるまでの時間を少し延ばしてみようと思う。
おしまい。
📌次の仕事のこと
📌はじめましての方へ