メインコンテンツへスキップ
見出し画像

太陽光発電で得をする人、損をする人

    前回、太陽光発電の見直しが必要ではないかという記事を書きました。

    今回、日経ESGの記事を基に、日本ではあまり知られていないと思われる部分に踏み込みます。


    製造工程がエコではないのでは?

    太陽光パネルの多結晶シリコンは、その多くが新疆ウイグル自治区で作られています。多結晶シリコンには焼き固める工程があり、その高温炉稼働に必要な大量電力が石炭火力発電によって作られていると言われています。

    新疆は石炭埋蔵量が豊富で、中国でも最も電気料金が安い地域だそうです。石炭火力発電だとすると、二酸化炭素の排出量削減という観点では本末転倒です。


    通常、評価は原料調達~生産~流通~運用~廃棄~リサイクルまでのトータルで評価されます。

    そして、環境影響評価(環境アセスメント)では、二酸化炭素の排出量だけではなく、その事業が環境に与える影響を様々な観点で予測・評価する必要があります。

    大学では環境アセスメント関連の研究室にいたので多少わかりますが、メガソーラーの環境影響評価はものすごく大変です。

    そもそも、原料調達や生産工程の数値が正しく取得できるのかなどの疑念もあり、誰がどのように調査するかで、結果が大きく変わるのではないかと感じます(これ以上は言いませんが)。


    東京都で太陽光パネル設置の義務付けが開始

    東京都は、2030年までに温室効果ガス排出量を50%削減を掲げ、2025年4月に大手ハウスメーカー等の事業者が、新築する延床面積2,000平方メートル未満の建物に太陽光パネル設置等を義務付ける制度を開始しました。


    設置すると都から補助金が出るため、数年で設置費用が回収可能と説明されています。

    新築戸建住宅に4キロワットの太陽光パネルを設置した場合、光熱費が年間約92,400円削減(毎月約7,700円)し、約8年で設置費用が回収可能。

    太陽光パネルの設置を義務付ける制度が2025年4月から始まります|東京都


    今後、大事になってくる考え方

    一見、よさそうに見えるのですが、個人的にはすぐに判断せず、多面的に見たほうがよいと考えています。

    例えば、都の補助金はどこから出るのでしょうか?

    税金だとすると、新築戸建住宅に太陽光パネルを設置する人は恩恵を受けますが、そうではない人は恩恵は受けずに税金を納めるだけとも言えます。


    固定価格買取制度(FIT制度)の原資は、家庭の電気料金に上乗せされる再エネ賦課金です。

    経済産業省は、2025年度単価を3.98円/kWhと公表しました。
    リアルな金額にすると、4人家族で集合住宅の場合、371kWhなので1,477円を毎月再エネとして各家庭が負担していることになります。
    出典:4人家族の電気代は平均いくら?電気代が高くなる原因や節約術とは?


    【2025/12/04追記】

    太陽光発電でどれくらい地球温暖化に貢献できるか?

    東京都の太陽光パネル政策によって地球の温度がどれくらい下がるか?
    予測では、0.0000002℃しか下がらないという試算もあります。

    端的にいうと、もっと費用対効果の高い施策があるのではということです。

    この記事が参加している募集

     
     
    ITコンサルタント/炎上プロジェクトの火消し役(PMO) 社内SE・PM向けに「キャリア設計」を発信 努力ではなく「設計」で人生を変える フォローして「すぐに通知」ONで、仕事の思考整理の記事が届きます! 365日連続投稿達成|合同会社村田制作所 代表

    あなたへのおすすめ