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【父はミニトマト作りの名人でした】ミニトマトの思い出

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    私の父は、ミニトマト作りの名人でした。

    毎年、夏になると趣味でミニトマトを育てていまして
    それが、なんか普通じゃないんです。

    何が普通じゃないかと言うと
    一本の苗に、とんでもなくたくさんの実をつけさせるんです。
    100とか200とか
    本当に、とんでもない数のミニトマトが
    文字通り鈴なりに成るの。

    それも地植えではなく
    大きな鉢にトマトの苗を植えて
    それを玄関の前において、育てて
    おお~~~って言うくらい、実をつけさせる!。

    あっ、ミニトマトの鉢を玄関先に置くのには
    訳がありまして

    そこがすごく日当たりが良いってこともあるんだけれど
    家の前が、丁度小学生の通学路になっていて
    朝夕、小学生たちが通るからなんです。

    その小学生たちに
    トマトが育つ姿を見せたいという気持ちも
    もちろんあったと思います

    でも、本当の理由は、他にあって

    夕方、学校帰りの子どもたちが
    「食べてもええか~~」
    って、外から家に向かって叫ぶと
    父が家の中から
    「ええぞ~~~」
    って答える。

    それが日課になっていたの。

    学校帰りの子どもたちが
    おやつ代わりにミニトマトを摘まんで帰る
    それがうれしかったのだと思います。

    良い時代でした。

    実は父は、南米に6~7年くらい暮らしていたことがありまして
    南米原産のトマトに対して、親近感を持っており
    また、トマトの生態については、かなり詳しく
    その知識をもとに、独自の育て方を編み出したようなのです。

    トマトの原産地は、乾燥した土地なので
    土に水をやらない方が、根を張ってしっかり育つらしく
    そういう、乾燥に強い植物たちは
    葉っぱから、大気中の水分を取り入れる。
    なので、父は、霧吹きで、葉っぱの裏側にシュッシュってやって
    水をあげていました。

    植物の葉の気孔は裏側にあるから
    葉っぱの裏側から、霧吹きで水をかけるんです

    その話を聞いた時は、へ~~~っ思ったので
    記憶に残っているんだけれど

    それ以上、詳しく話を聞くほどの興味がその時は起こらずに
    その話は、そこで終わりました。
    いや、聞いたかもしれないけれど、まったく覚えていません。

    20年前に、父が亡くなってから
    自分でミニトマトを育てようと思って
    見よう見まねでやってみたのですが
    全然うまく行きませんでした

    霧吹きで水をかけるのもやりましたが
    全然だめでした

    何か、コツがあったのだと思います。

    別に、父みたいに
    たわわにミニトマトを育てたいわけではないのだけれど

    なんで、あの時話を聞いておかなかったかな~~って
    今でも悔やまれます。

    年を取るにつれて
    ますます悔やまれます。

    だからね
    ミニトマトを見ると、いまだに父のことを思い出すのです。

    たくさんとれたミニトマトは
    冷凍もできるけれど
    私のおすすめは、炒めものです。

    炒めものの最後に入れて、さっと炒めると
    ミニトマトから出てくるジュースが
    天然のうま味調味料になって
    美味しくなります。
    本当に、めちゃめちゃおいしくなる♪

    大きなトマトもいいけれど
    ミニトマトを加熱した時の、濃い旨味は
    格別です。ホントです。

    そんなわけで
    今日は、鶏の甘酢炒めに、ミニトマトを入れてみました

    これ、見ためは、ミニトマト入れただけやん、みたいな料理ですけど
    食べてみると、めちゃ美味しいの、本当に。

    是非是非、作ってみてくださいませ。

    鶏の甘酢炒め ←クリック!



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    家庭料理研究家・エッセイスト。料理は楽しくシンプルに。料理すること、食べることの楽しさを、レシピと言葉で発信しています。今日もニコニコ笑顔になれますように。 著書:『まいにち腸活スープ』(PHP研究所)累計10万部。『スープジャーのお弁当」(世界文化社)累計22.5万部。

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