
あなたへの手紙
大好きな温度より1℃だけ低めなあなたへ。
あなた、あなたのことだよ?
読んだー。
読んだよー。
悍ましくて好きー。
これはぬいぐるみさんのおっぱいがえっちなんじゃなくて、私さんが調教されているところがえっちだね?
でもそれを悍ましいと感じてしまうのは、
それが昼下がりのアパートや、月明かりの中の和室じゃなくて、職場とか、会社とか、社会とか呼ばれている場所で白昼堂々と繰り広げられてるところかな?
下品で気持ち悪く、フフッ、悍ましい。
正体不明のやさしさと化したぬいぐるみさん。
システムの歯車みたいに機械なキタガワさん。
一見無機質にカウントするキタガワさんが怖いと思うけど、実は本当に怖いのはぬいぐるみさん。
別におっぱいは無くてもいいね?
ギュッとされるだけで、私さんは中毒性のある薬物を投与されたに等しいよ?
ゾクゾクしちゃうね?
もうぬいぐるみさんの抱擁やスキンシップ無しに生きてはいけない。
スキンシップには電気ショックも含まれちゃう。
私さんは電気ショック無しには生きていけない身体にされちゃったね?
逆にキタガワさんはもしかしたら私さんが自分を取り戻す唯一の非常口かもしれないね?
怒鳴られながらも電球を取り替え続けて、いつの間にかふたりで笑い合う関係もあるかもしれない。
その方が多分健全で立ち直る見込みもある。
少なくとも、面と向かって話すのだから。
バーベキューは短い文でまとめられた地獄絵図。
ここで私さんは周りを客観視してニュートラルを装っているけど、キタガワさんが酒や料理に手を出さない理由を理解できず、ぬいぐるみさんがくれる薬物で頭がいっぱい。
これがふたりのプライベートな世界の中ならただただ甘い官能小説だけども、職場で会社で社会だから……
広がる青空。
休日のバーベキュー。
ぬいぐるみのままの、ぬいぐるみさん。
悍ましい怪談だね?
泣き出した新人ちゃんは、
どんな酷い目に遭ったのかな?
わたしは酷いことされるのが好きだけど、
酷いことされる様子を観るのも好きだから……
