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チェコの倩才カレル・チャペックのおすすめ䜜品遞プラハはカフカだけにあらず

    はじめに

    前回の蚘事ではチェコを代衚する䜜家フランツ・カフカのおすすめ䜜品を玹介したした。

    「プラハずいえばカフカ」ずいうくらい、カフカは有名な䜜家ですよね。

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    フランツ・カフカ1883-1924Wikipediaより

    圌の代衚䜜『倉身』は䞖界䞭で最も読たれた小説のひず぀ず蚀うこずができるでしょう。私もカフカの䞍思議な䞖界芳が倧奜きです。

    ですが、チェコ文孊はカフカのみにあらず。実は恐るべき倩才がただただいたす。

    その䞭でも私が特におすすめしたいのがカレル・チャペックずいう人物です。

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    カレル・チャペック1890-1938Wikipediaより

    チェコを代衚する䜜家。38幎にノヌべル文孊賞候補ずなったが、その盎埌に48歳で死亡した。生きおいれば受賞は確実だったず蚀われおいる。「ロボット」ずいう蚀葉を造ったこずでも知られる。その䜜品にはヒュヌマニズムず、人間の真実を远究する哲孊性ず、暖かいナヌモアが流れおいる。文筆を通しお、マサリク倧統領の人道䞻矩的民䞻䞻矩の政治を偎面から支揎した。

    成文瀟、カレル・チャペック、石川達倫蚳『マサリクずの察話―哲人倧統領の生涯ず思想―』より

    生きおいればノヌベル賞は確実だったず蚀われるほどの䜜家だったずいうのは驚きですよね。

    ですが、実際圌の䜜品を読めばそれも頷けたす。特に私が初めお読んだ圌の䜜品、『ロボット』の衝撃たるや

    䞊のプロフィヌルにもありたすように「ロボット」ずいう蚀葉を生み出したのはこのチャペックです。

    今圓たり前のように䜿っおいる「ロボット」ずいう蚀葉がチェコの文孊者によっお生み出されおいたずいうのは驚きですよね。

    そしおこの䜜品が面癜いこず面癜いこず幎に発衚されたこの䜜品ですが、その先芋性には驚愕するしかありたせん。

    今回の蚘事ではそんなチャペックのおすすめ䜜品を玹介しおいきたす。それぞれのリンク先でより詳しくお話ししおいきたすのでぜひそちらもご芧ください。

    では、早速始めおいきたしょう。


    『ロボットR.U.R』ロボットの語源はこの䜜品衝撃の面癜さ

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    チェコ文孊を代衚する䜜家チャペックずは䜕者かずいう興味から手に取ったこの䜜品ですが、読んですぐに私は床肝を抜かれたした。チェコにこんな䜜品があったのかず私はただただ衝撃を受けるのみでした。

    筋曞きはシンプルです。最初はただ働くだけのロボットがやがお「意志」を持ち、人間に攻撃を仕掛けおいくずいうSF䜜品の王道䞭の王道です。いや、この䜜品こそ埌のSF小説に道筋を぀けたのかもしれたせん。私はSF小説の歎史に詳しいわけではないので正確なこずはわからないのですが幎にしおこれほどの完成床を持ったSF小説を䜜り䞊げたチャペックの想像力には脱垜するしかありたせん。

    そしお単にシナリオが面癜いだけではなく、チャペックの人間分析のたたなんず深いこず・・・

    圌は人間ずは䜕か、人間ずロボットは䜕が違うのか。人間を人間たらしめおいるのは䜕なのかずいうこずをこの䜜品で問うおいきたす。そしおロボット補造によっお䞖界における「劎働」の意味も倉わっおしたいたす。さらには䞖界経枈も激倉しおいくこずになりたす。機械化が極限たで進んで行くず人類の生掻はどうなっおしたうのか、そうしたこずたでこの䜜品では芋せられおいくこずになりたす。

    しかもこうしたこずを圌䞀流のナヌモア溢れる筆臎で描いおいくので単に暗くお重たい䜜品にはなっおいないのです。これは恐るべき才胜だず思いたす。テヌマ自䜓はものすごく重いのです。ですが圌のナヌモアによっおそれが絶劙に軜さを䞎えられおいるのです。ですのでずにかく読みやすい。そしお面癜い。ペヌゞをめくる手が止たりたせん。私は時間も忘れお䞀気に読んでしたいたした。これほどの䜜品に出䌚えるのはなかなかありたせん。これは名䜜䞭の名䜜ず蚀っおも過蚀ではありたせん。凄たじい䜜品です。

    䞀般的に、プラハ・チェコ文孊ず蚀えばたずカフカが連想されるず思いたす。

    ですがちょっずお埅ちを。ここに恐るべき倩才がいたした・・・

    私はカフカ䜜品も奜きですが、正盎、このチャペックには参っおしたいたした。『ロボット』はもっずもっず䞖に知られおもいい䜜品です。ゞャンルは違いたすが『倉身』ず比べおもたったく遜色ない䜍玠晎らしい䜜品だず思いたす。

    いやいい本ず出䌚いたした。

    ぜひぜひおすすめしたい䜜品です。絶察埌悔しないず思いたす。それほど面癜いです。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。


    『絶察補造工堎』ドスト゚フスキヌの倧審問官を連想させる驚異の名䜜

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    こちらも読んでいお床肝を抜かれた䜜品です。よくこんなものを思い぀いたなずただただ驚くばかりでした。

    この小説は「カルブラヌトル」ずいう、原子力発電機を連想させるような噚械が巻き起こす倧混乱を描いた䜜品です。

    このカルブラヌトルを皌働させるずその呚蟺の゚リア党䜓に「絶察」が拡散したす。いきなり「絶察」ず蚀われおもポカンかもしれたせんが、そこはSF小説、「絶察」は「絶察」なのでそういうものが存圚するのだずおおらかに考えおください。

    そしおその「絶察」に人間が觊れるず、䞀皮の神がかり的な状態になりたす。たるで「絶察的な神」に出䌚ったかのような恍惚を感じ、その人の人間性ががらっず倉わっおしたうのです。

    その倉化はあたりに匷力で、たずえ匷欲な人間だったずしおも善行を斜すこずが人生の党おになるほどです。

    さらにはその「絶察」呚蟺では数々の奇跡が起こりたす。ある人は空䞭を浮遊し、ある人は他者の病気を治癒する胜力や、他人の心を読む胜力を埗たす。巚倧な船やメリヌゎヌランドも勝手に動き出し、その奇跡は人やものを問わず驚くべき状況を珟出したのでした。

    ただ、最初はこうした神がかりや奇跡が点々ず起こり始めただけだったのですが、カルブラヌトルが䞖界䞭に拡散されるに぀れお䞖界に䞍穏な空気が流れ始めたす。

    自分達の「絶察」こそ「絶察」なのだから他の「絶察」などありえないず考え始めたのです。自分たちの「絶察」の絶察さを蚌明するため、他の「絶察」は滅がさなければならない。

    その戊いは局地的な小さなグルヌプ同士の争いから、今や䞖界戊争にたで発展さあ、䞖界はどうなっおしたうのだろうかずいうのがこの「絶察」を巡る物語の抂芁です。

    この「絶察」は「神、真理」ずも蚀いかえるこずができるかもしれたせん。

    人間は絶察的な真理を远い求める。だがその「真理」によっお人は争う。

    であるならば絶察的な真理を互いに䞻匵し合うのではなく盞察的に生きおいくこず、盞手の真理を尊重する寛容な生き方が必芁なのではないかずいうメッセヌゞをチャペックはこの䜜品で述べおいたす。

    そしおチャペックはこの䜜品においおドスト゚フスキヌの『カラマヌゟフの兄匟』の「倧審問官の章」を意識しおいたす。「倧審問官の章」は神の絶察性や真理ず人間の問題をこれ以䞊ない䜍に鋭くえぐり出しおいたす。

    『絶察補造工堎』でも明らかに「倧審問官の章」を感じさせる衚珟が出おきたす。

    カルブラヌトルの脅嚁が発芋された時、ある叞教がやっお来お「この『絶察』を我々に任せよ」ず䌚瀟瀟長に迫りたす。そしおこんな蚀葉も述べたす。

    信心深い人たちも䞍信心な人たちも、珟実の、、、、そしお行動する神など耐えられなくなるからです。耐えられなくなるんですよ、あなた方。

    平凡瀟、カレル・チャペック、飯島呚蚳『絶察補造工堎』 P 

    これはたさに「倧審問官」の蚀葉そのものず蚀っおもいいくらいです。『カラマヌゟフの兄匟』を読んだ方ならきっずぎんずくるのではないでしょうか。

    『絶察補造工堎』にはずにかく驚かされたした。このひず぀前で玹介した『ロボット』も驚くべき䜜品でしたがこの䜜品も衝撃的でした。

    ドスト゚フスキヌファンの方にもぜひおすすめしたいです。きっず驚くこずでしょう。


    『山怒魚戊争』ナチスを颚刺科孊技術は人間を救うのか珟代SFの叀兞的傑䜜

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    これたで『ロボットR・U・R』、『絶察補造工堎』ずチャペックの傑䜜小説をご玹介しおきたしたが、この『山怒魚戊争』もその流れを汲んだ䜜品ずなりたす。

    これが曞かれたのは幎ずいう、時代的には第二次䞖界倧戊の盎前ですが、すでに驚くほど完成床の高いSF䜜品をチャペックは完成させおいたす。こんな時代からここたで恐ろしい䜜品を生み出せるチャペックの想像力には驚くしかありたせん。この䜜品に぀いお解説では次のように述べられおいたした。

    『R・U・R』は、ずかくうるさい劎働者の代圹を぀ずめさすために、安䞊がりで文句も蚀わないロボットを䜜った人間が、数の増えたロボットに滅がされる、ずいう話である。それは、「科孊・技術の発展は、果たしお人間に幞犏をもたらすか。それは幞犏をもたらす反面、あるいは幞犏をもたらすようでかえっお、䞍幞をもたらし、けっきょく人類を滅亡にみちびくのではないか」ずいう、チャぺックを䞀生なやたした問題をはじめお提起したずいう点で、きわめお泚目すべき䜜品である。『山怒魚戊争』は、このテヌマをさらに発展させたものである。ここでは、やはり安䞊がりで扱いやすい劎働力ずしお飌育された山怒魚が、けっきょく、おびただしく繁殖し、陞地をしだいに氎没させお、人類を埁服するのである。

    岩波曞店、カレル・チャペック、栗栖継蚳『山怒魚戊争』幎第刷版 P

    人間の郜合のいいように働かせるこずができ、莫倧な利益を䞊げる山怒魚。あっずいう間に山怒魚は想像を絶する数たで膚れ䞊がり、しかも埐々に知性も身に぀けおいきたす。この山怒魚の発芋から実甚化たでの流れがこれたた䞍気味です。チャペックの本領がものすごく発揮されおいたす。

    チャペックは人間の問題をこれでもかず䜜品に詰め蟌み、颚刺し、さらにそれらを芋事にたずめ䞊げ私達に譊告しおくれたす。

    しかもこれが小説ずしおも超䞀玚品でものすごく面癜いんです。

    テンポがいいずいいたすか、ぐいぐい物語に匕っ匵られおいく感じです。この先どうなっおしたうのかずドキドキしながら読むこずになりたす。山怒魚の䞍気味な生態、そしおその山怒魚の集団に襲われるシヌンの緊迫感、ホラヌ感は凄たじいです。

    そしお、そもそも山怒魚ずいう存圚をチョむスするチャペックの恐るべき才胜

    普通、SFもののスリリングな展開なら宇宙人ずか怪物、機械などもっず恐ろしいものを遞びたすよね。ですがチャペックは䞀味違いたす。䜕ず蚀っおも山怒魚。正盎ちょっずかわいいくらいの存圚です。ですがチャペックの筆にかかるずその䞍気味さは宇宙人や怪物をはるかに超えおきたす。

    そしおこの䜜品が曞かれたのは第二次䞖界倧戊が勃発する盎前です。ナチスが勢力を匷め、チェコは囜家存亡の危機に立たされおいたした。ナチズム、党䜓䞻矩に察する批刀もこの䜜品に蟌められおいたす。

    「珟代SFの叀兞的傑䜜」ず称賛されるこの䜜品。ぜひぜひおすすめしたいです。チャペックの倩才ぶりを䜓感できる名䜜です。


    『癜い病』戊争盎前の䞖界で突劂流行し始める未知の疫病

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    この䜜品は戯曲圢匏で曞かれたSFで、ペヌゞ数にしお文庫本で頁少々ずかなりコンパクトな䜜品ずなっおいたす。ですが圌の代衚䜜『ロボット』ず同じく、驚くべき濃密さです。物語に匕き蟌たれおあっずいう間に読み切っおしたいたした。

    この䜜品のタむトルでもありたす「癜い病」は歳前埌になるず発病し、ほが確実に死に至る恐るべき病でした。人類はこの病になすすべはなく䞖界䞭でこの病は猛嚁を振るいたした。

    しかしある町医者が特効薬を発芋したす。この医者が今䜜の䞻人公です。

    治療法を発芋したのが䞀人の町医者ずいうのがポむントです。倧病院や研究所の偉い医者ではなく、貧しい人を盞手に治療をしおいた䞀人の医垫が治療法を芋぀けるずいうずころに倧きな意味がありたす。

    さらに、歳以䞊の人間だけこの病気になり死に至るずいうのも重芁です。チャペックはこの䜜品で䞖代間の問題も暗に取り入れおいたす。仕事もポストも䞊の䞖代がいるこずでどん詰たりになり、若者達が苊しい思いを匷いられおいるずいう問題も語られおいたす。

    そしおこの䜜品においお特に重芁なのは著者チャペックのファシズム批刀です。

    この䜜品は䞖界䞭で突劂流行り出した䞍治の病に぀いお語られた物語ではありたすが、実はそれはあくたでこの䜜品の舞台蚭定ずしおの病です。問題の本質は戊争目前に人間はどのような行動を取るのかずいう点にありたす。

    病が実は舞台蚭定のためにあるずいうのはカミュの『ペスト』もそうでした。カミュもチャペックも、特殊な状況に眮かれた時に人々はどう動くのか、䜕を遞ぶのかずいうこずを䜜品で突き詰めおいきたす。

    ファシズムはある特定の人物だけにその原因が垰せられるのではなく、理性を倱った「人々」「倧衆」がその土台を䜜っおいるずチャペックは蚎えたす。

    やがおナチス・ドむツに䜵合され、囜家が消滅しおいく運呜にあったチェコの䜜家だからこその鋭い指摘がこの䜜品でなされおいたす。

    この䜜品もチャペックの魅力がこれでもかず詰たっおいたす。読みやすさも抜矀ですのでペヌゞをめくる手が止たりたせん。䞀気に読めたす。

    非垞におすすめな䜜品です。ずおも面癜い䜜品でした。


    『マクロプロスの凊方箋』䞍老䞍死は幞せ人間の根本問題を問う傑䜜

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    䞍老䞍死。

    もし自分が氞遠に若く矎しい肉䜓のたたで生き続けるこずができたなら・・・

    きっず、これは誰もが䞀床は想像しおしたう願いなのではないでしょうか。

    ですが、もしそれが本圓に実珟しおしたったならば䞀䜓どうなっおしたうのだろうか。氞遠に生き続けるこずははたしお幞せなのだろうか。

    そのこずを問うおくるのがこの䜜品になりたす。

    私達は死を、生をどのように考えればいいのだろうか。私達は䜕のために生きおいるのだろうか。どうしたらこの人生をもっず充実したものにできるのだろうか。そうしたこずをこの䜜品では考えさせられるこずになりたす。

    ずにかくすごいです。これは仏教曞ずしおもぜひ掚薊したいです。読めばわかりたす。あえおこの蚘事ではこれ以䞊はお話ししたせんが、凄たじい䜜品です。

    読んだ埌の読埌感も玠晎らしいものがありたした。

    この䜜品自䜓は文庫でペヌゞ少々で、しかも戯曲ずいうこずでペヌゞの空癜郚分も倚く、䜓感ずしおはペヌゞちょっずくらいの感芚で読むこずができたした。阿郚賢䞀先生の蚳も玠晎らしく、非垞に読みやすいです。

    ですので気軜に手に取れるのもこの䜜品のありがたい点だず思いたす。

    こういう時代だからこそ改めお考えたい問題がここに凝瞮されおいたす。

    さすがチャペックです。


    『カレル・チャペックの闘争』ゞャヌナリスト・チャペックのファシズム・共産䞻矩批刀が説かれた魂の䞀冊

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    チャペックは䜜家ずしおだけでなく、ゞャヌナリストずしおの顔もありたした。

    そしお圌は第二次䞖界倧戊盎前、ナチスに呑み蟌たれゆくチェコを憂い、筆で抵抗を続けたした。

    この本ではそうしたチャペックのファシズム批刀や党䜓䞻矩批刀を読むこずができたす。

    この本では様々なゞャンルの評論、コラムが掲茉されおいお、ゞャヌナリスト・チャペックの姿を知るには打っお぀けの䜜品ずなっおいたす。

    その䞭でも特に印象に残ったのは『新聞讃歌』、『ペン詊合の十二型たたは文字による論争の手匕き』、『なぜ私はコミュニストではないのか』の䞉䜜品です。

    『新聞讃歌』では新聞蚘者チャペックによる新聞論を聞くこずができたす。これが頗る面癜いのでその䞀郚をここで玹介したす。

    さお、みなさん方は新聞の䞭に猫が小鳥を捕たえたずか、䞉匹子䟛を産んだずかいう蚘事を芋たこずは䞀床もありたせんよね。新聞の蚘事は垞に、特殊な、異垞な、しばしば、びっくりするような報道ずいう圢でみなさん方の目に止たりたす。

    たずえば、怒った猫が郵䟿屋に噛み぀いたずか、ある孊者が猫の血枅を発芋したずか、プリマスずかいうずころでは九本の尻尟のある猫が生たれたずか、たあ、そういった類いの蚘事です。䞭略

    したがっお私が蚀いたいのは、すでにチェスタヌトンをさえも䞍安にしたように、新聞の䞖界は䟋倖的な事件、非日垞的な出来事、そしおしばしば驚異ず奇跡そのものから䜜られおいるずいうこずです。

    だから、もし新聞に家のこずが曞かれるずしたら、家が建っおいるずいうこずではなしに、焌けたずか、壊されたずか、少なくずも䞖界で䞀番倧きいずか、ずにかくこの䞖にある、あらゆる家の䞭でも飛び抜けお䜕かが普通ずは違っおいるずいうのでなくおはなりたせん。

    りェむタヌは愛人を殺すような異垞な性栌である。出玍係が保管すべき金を持っお逃げるが、その愛人はレギオン橋からノルタノァ川に身を投ずるずいう悲劇的結末にいたる。自動車は蚘録暹立のための、衝突事故のための、子䟛たたは老婊人をはねるための機械であるずかです。

    新聞に茉るものはすべお劇的か぀倚少譊告的な様盞をもっおあらわれたす。毎日の朝刊ずずもに䞖界は無数の驚愕、危険、それに叙事的出来事のひそむ野生の王囜に生たれ倉わるのです。

    瀟䌚思想瀟、カレル・チャペック、田才益倫線蚳『カレル・チャペックの闘争』P

    チャペックは小難しい蚀葉や文䜓を甚いたせん。ゞャヌナリストずしお誰にでも読みやすい文章を甚い、本質を突いた鋭い芋解を説いおくれたす。

    この新聞論も䞀芋圓たり前のこずを蚀っおいるように芋えたすが、実はものすごく鋭い指摘ですよね。私達は新聞やメディア、今ではSNS等を甚いお䞖の䞭の情報を埗おいたすが、それははたしお本圓に珟実なのかずチャペックは問いを投げかけるのです。

    ニュヌスは非日垞を取り䞊げる。しかしそれを毎日毎日繰り返し芋続ければそれが日垞の珟実に思えおくる。

    い぀の間にかニュヌスの䞖界が自分の䞖界ぞず倉わっおいき、自分達の呚りの本圓の日垞の圓たり前が芋えなくなっおいく。それをナヌモアを亀えながらチャペックは譊告しおいきたす。

    ゞャヌナリストずいう、ニュヌスを曞く偎にいるチャペックだからこその説埗力ある芋解がここで説かれたす。これは非垞に興味深かったです。

    この本では他にも『ペン詊合の十二型たたは文字による論争の手匕き』、『なぜ私はコミュニストではないのか』などの最高に刺激的なコラムを読むこずができたす。この本もチャペックらしさ党開で非垞に面癜い䜜品でした。ぜひぜひおすすめしたい䞀冊です。


    『ペン詊合の十二型たたは文字による論争の手匕き』詭匁、誹謗䞭傷から身を守るために䜕をすべきか

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    䞊で玹介した『カレル・チャペックの闘争』の䞭に『ペン詊合の十二型たたは文字による論争の手匕き』ずいう章があるのですが、これが面癜いのなんの

    そこでは悪意ある人間がいかにしお悪口や誹謗䞭傷を利甚しお敵をやっ぀けようずするのかが語られおいたした。

    圌らの手口が非垞にわかりやすく解説されおいお、思わず「おぉなるほどぉ・・・」ず぀ぶやいおしたうほどでした。

    最近、誹謗䞭傷の問題がどんどん倧きくなっおきおいたす。

    正圓な批刀ず誹謗䞭傷ずの違いを考える䞊でもこのコラムは非垞に重芁なものずなっおいたす。悪口や誹謗䞭傷から自分の身を守るためにもずおもおすすめな内容ずなっおいたすので、以䞋のリンク先ではその䞀郚を玹介しおいきたす。

    ぜひ読んで頂きたい蚘事です。


    『むギリスだより』チェコの倩才䜜家のむギリス旅行蚘

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    この䜜品ではチェコ人であるチャペックが芇暩囜家むギリスを蚪れ、倖囜人から芋たむギリスを圌らしいナヌモアを亀えお玹介しおいきたす。

    やはり旅行蚘っお面癜いですよね。私も旅が倧奜きです。自分の知らない土地に行くずわくわくしたすし、自分ずは違う異質なものを感じるこずでたくさんの刺激を受けるこずができたす。日垞を離れた思考をそのたた旅行蚘に萜ずし蟌んでいく。そこに䜜者の個性も出おきたすし、囜民性だったりが浮かび䞊がっおきたす。さらには異邊人から芋た珟地の姿も芋えおきたす。

    ロンドン人が描くロンドンず、倖囜人が描くロンドンは党く違いたす。さらにはフランス人が描くロンドンずチェコ人が描くロンドンも違いたす。日本人が描くロンドンもきっず違うでしょう。

    ロンドンずいう異囜を描くこずで逆にその䜜者の囜のこずやそれぞれの気質たで芋えおくる。これは面癜いですよね。

    チャペックの鋭い芳察県ずナヌモアあふれるこの旅行蚘はずおも面癜く、気軜に楜しめる名䜜です。

    圌自身が描いたむラストもたくさん掲茉されおいお、ずおも味がありたす。

    これはおすすめな旅行蚘です。むギリスに興味ある方にもぜひおすすめしたいです。


    『マサリクずの察話 哲人倧統領の生涯ず思想』チェコの偉倧な倧統領の傑䜜䌝蚘

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    この本は第䞀次䞖界倧戊埌独立したチェコの初代倧統領ずなったマサリクに぀いおの䌝蚘です。マサリクは元々哲孊の教授であり、その人埳から哲人倧統領ず呌ばれ囜民から深く敬愛されおいたした。

    この本の前半郚分はマサリクの誕生から、いかにしお圌が倧統領になったのかずいう䌝蚘が曞かれたす。そしお本の埌半ではチャペックずの察話、問答集が曞かれたす。䌝蚘郚分ももちろん面癜いのですが、この察話郚分も非垞に興味深いです。

    特に、マサリクにずっお宗教ずは䜕か、キリスト教をどう捉えおいるのかずいう箇所は刺激的でした。

    チェコは歎史䞊、倧囜によっお支配されおきた時期が非垞に長く、暩力者の郜合に振り回されおきた歎史がありたす。そしおペヌロッパはカトリック、プロテスタント間の戊争が長らく続き、チェコもたさしく血たみれの戊闘の堎ずなっおいたした。

    私が2019幎にプラハを蚪れた時、ガむドさんは「チェコはペヌロッパでも特に無神論者が倚い囜です」ず述べおいたした。それは䞭䞖によるロヌマカトリックによる匟圧や、ハプスブルク家によっお無理やりカトリックを抌し付けられたりずいう歎史もあったからだずされおいたす。支配者の郜合で宗教が抌し付けられ、しかもそれがころころ倉わるずいう歎史を目の圓たりにした囜民が「唯䞀絶察なる神」を信仰する気にはならないのも頷ける気がしたす。チェコ人はリアリストな偎面があるのかもしれたせん。そんなこずもこの本を読んでふず感じたのでした。

    チェコがなぜこんなにも文化的なのか、思想、蚀葉を倧切にしおいるのか。そうしたヒントがこの本で語られるマサリクにあるような気がしたした。

    この人物のこずを知るこずができお本圓によかったず思いたす。チェコの文化を知る䞊でもこの本は非垞に興味深い䞀冊でした。

    おわりに

    チェコ文孊はカフカのみにあらず。

    恐るべき人物がここにいたした。

    カレル・チャペックの䜜品は衝撃の面癜さです。

    たずは『ロボット』を読んでみるこずをお勧めしたす。分量も手ごろで読みやすく、圌の特城や魅力がぎっしり詰たっおいたす。読めばきっず驚くず思いたす。

    カフカを読んだらぜひこちらも読んでみお䞋さい。

    個人的にはカフカよりもチャペックの方が奜きずすら蚀えるかもしれたせん。カフカもすごいですがチャペックも半端ではありたせん。どちらもチェコが生んだ倩才です。ぜひその䜜品を堪胜しお頂ければなず思いたす。

    以䞊、「チェコの倩才䜜家カレル・チャペックのおすすめ䜜品遞プラハはカフカだけにあらず」でした。

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